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宝箱の中身


「じゃあ宝箱開けるぞ?」


イーリスや守護王達が頷く。いま俺の目の前には少し大きな宝箱と、それよりも小さい宝箱2つある。何故2つあるんだ?と考えたが、まぁどっちも開ければ分かるか。俺は今からこの宝箱を開けようとしている。


宝箱見たら誰だってワクワクするに決まっている!俺はまず大きい方の宝箱に手をかけてゆっくり宝箱を開ける。中には色々な物が入っている。俺は1つずつ取り出していく。


まず出てきたのは剣だ。パーティの人数分で、俺達に合った装備や防具が入ってるらしいが、これは恐らくスサノオかルーシーか?


「これスサノオかルーシーのドロップ品か?」


「…我は剣ではなく刀がいいのだがな」


「この世界には刀がないのか、元々刀のレア度は高いのかもしれないな。だから出ないのかも。一応鑑定してみるか」


・名 前:鋼の剣(並)

・レア度:D

・備 考:鉄の剣よりも切れ味、耐久性は優れるが、その分重たい。


元々この世界の「剣」というのは日本にある日本刀ではなく、西洋剣みたいな物だ。だから日本刀があるのかも分からないし(恐らくあるとおもっている)、あったとしてもレア度が高いのではないのかと思う。


「鋼の剣らしい。ルーシー、スサノオいるか?」


「…いやいらぬ」


「いらない」


「そもそもこの宝箱から出る装備などは、我々には必要ないかもしれませんね」


「まぁそうだよな」


そう、宝箱から出る物は俺たちが装備している品よりもかなり劣っているのだ。なので得意な武器が出たとしても特にいらないのだ。分かっていたのだが、やはり宝箱というだけでテンション上がってたのだな。俺は次の物をだす。また剣だな。これもスサノオかルーシーのだ。


「また剣だがさっきの剣とは違うな」


・名 前:騎士の剣(並)

・レア度:D

・備 考:騎士が愛用している剣。鉄の剣よりも扱いやすく軽いが、耐久性は低い。


また剣だが、同じ剣ではない。鋼の剣は大剣とまでは言わないが、少し大きめのロングソードと言うべきか?バスターソードよりかもな。だが騎士の剣はロングソードという言葉が似合う剣だ。扱いやすそうだ。


「騎士の剣だって。まぁ要らないよな」


「ん」


「…うむ」


まぁ分かってたが俺達が使っている装備より劣るからこれもいらない。次の物は…これは?鉤爪っぽい。


「これは多分ドラグかな?格闘系が使いそうな武器だな」


「わたくしですか」


・名 前:風の鉤爪(ウィンドクロー)(並)

・レア度:D

・備 考:武器に魔力を通すと、武器の周りに風刃が発生する。風の力が少し込められている鉤爪。


これは俺達からしたら当たりではないけど、ボス前にいた周回パーティからすれば当たりなのだろう。間違いなく魔法武器だ。高く売れるかな?


風の鉤爪(ウィンドクロー)だってさ。ドラグいる?」


「いえ。私は拳だけで十分です」


頼もしい答えだ。拳で語る系執事か。まぁでも実際、人化してるから人間に見えるが、皮膚はドラゴンの鱗の様に堅い。ドラグの単純に殴る行為は危険な程に殺傷力が高い。


ドラグが全力で力を抑えて一般人を殴ったとしても、当たりどころが悪ければ死ぬかもしれないぐらいにはヤバい。と話はそれたが、次は短剣だな。ん?これは誰のだ?


「これ短剣だけど、誰のか分からないんだが」


「多分ですが、私だと思います」


「何故イーリスが?」


イーリスは短剣など使わないから、俺にはよくわからん。


「恐らくですが私の虹魔法はユニークスキルですので、魔法使いとは判断はしてないんでしょう。そして私が戦闘で主に使う武器は尻尾。尻尾を使う職業なんてありませんから、私の見た目を判断して短剣にしたのではないかと」


「見た目で判断?」


どういう事なのだろうか?


「これは私の考えですが、あのボストーンと言う石版は、私達の身長や体重、大きさも手を触れる事で解析しているのではないかと思うのですよ」


「うーむ。まぁあの女神様が作った代物だ。あり得ないとは言い切れない」


「私達に合った装備を宝箱から出すなら、防具はピッタリなサイズでないといけませんよね?サイズが違えば出たとしても意味はないですから」


「なるほど。確かにそうだ。だからのダンジョンコアか?がイーリスの職業が何か分からず見た目で判断したか、今回は短剣と判断したのか」


「恐らくは…」


確かにそう考えると辻褄は合う。イーリスのスキルは【操尾神】。何の職業かわからんだろう。それに防具が出るならサイズが合わないと確かに意味はない。


だが俺達のサイズにピッタリ合わせないといけないという事は俺達の体の情報(身長等)を知ってなければ出来ないって事だ。心当りがあるとすればテレポートストーンか、ボストーンに触れた時に情報を読み取ったか?


ちなみに迷宮が女神の手によって創られた話などは全てイーリスや守護王達には共有済みだ。


「そうか。まぁまだこの短剣がイーリスに合った武器かは分からん。俺という可能性もあるからな」


「それもそうですね」


「取り敢えずこの短剣は置いといて、次の物を出そう。鑑定はしておく」


・名 前:アイアンダガー(並)

・レア度:D

・備 考:鉄のダガー。ブロンズナイフよりは使い勝手が良い。


アイアンダガーか。まぁヴィーナも短剣は使うが、アイアンダガーは使わないだろう。さて次の物をだす。出てきたのは防具か?魔道士が着る黒いローブみたいなのが出てきた。だがこれは


「これどっからどう見てもレイアのだな」


「そうですね」


「…間違いないだろう」


「ん」


「間違えようがないかと」


「な、なぜ妾と断定するのじゃ!?まだ鑑定もしておらんじゃろ!」


「いやだってなぁ…この魔道士のローブ、どう見てもサイズが子供用だからな」


「こ、子供ならイーリスやルーシーもいるじゃろ!」


「諦めなさい。私やルーシーよりもこの魔道士のローブは小さいですよ」


「ん。小さい」


まだ認めたくないからなのかレイアはまだ文句を言ってるが、無視して鑑定するか。こういう感じで出るならある程度誰の装備か分かるのでありがたい。


・名 前:魔道士のローブ(並)

・レア度:D

・備 考:魔法耐性が少し上がる。魔道士がよく着るローブ。防御性能はあまりないが、着やすいローブ。


名前はそのままか。まぁこれは明らかにレイアのローブだ。先程も言ったが、イーリスとルーシーにしては少し小さい。さて、あとは俺のか?それともイーリスかだな。最後の1つを取り出してみる。


これは鎧だな。俺が着るとしたら着れるが、まぁ少し重いだろうな…これは多分俺だな。俺が着るのは嫌だな。


「これは主様のでしょうね」


「…そうだな」


「間違いないですね。それにこの鎧男用ですし」


「少し重そうじゃな」


「ん」


「やっぱそうだよな。俺にはフェアリーローブがあるし俺もいいかな。鑑定だけしとくか」


・名 前:鋼の鎧(並)

・レア度:D

・備 考:鋼で出来た鎧。鉄の鎧よりかは重いが、その分丈夫。


んー。何故鋼の鎧なのか。俺はモンスターテイマーなのだが…。いやまだモンスターテイマーではないか。恐らく俺のスキルにある【剣術Lv2】があったから戦士と間違えたか?


「まぁ地下10階のボスだったらこんなもんか?」


「そうですね。あとこの短剣はやはり私に向けられた装備みたいです」


「ご主人様、こちらの小さな宝箱も開けてみましょう」


「そうだな」


俺は小さい宝箱も開ける。中には3つのアイテムが入ってる。まぁその内の1つは同じものが5つあるんだが、全て鑑定してみる。


・名 前:アイテムバック小(並)

・効 果:アイテム収納

・レア度:C

・備 考:そこそこの量を入れられる便利なアイテムバック。だが、アイテムバック以上の大きさは入れられない。このバック自体に【アイテム収納】スキルが付いているが、実は空間魔法で中を拡張している。


・名 前:下級ポーション(最)

・レア度:D

・備 考:軽い傷ならばすぐに効力はあるが、大きい傷は癒やすのに時間が掛かる。最高の品質だと腐らない。


・名 前:ルビー小(並)

・レア度:D

・備 考:キラキラと赤く輝く宝石。火の精霊が好む。


なるほど。まぁ妥当か?だがここでアイテムバック小が手に入るのは女神様の意図が見えるような…。まぁ俺達には要らない物だ。というかアイテムバックって結構便利だよな。


アイテムバック小なのだからさほど大きい物ではないのだが、それこそ女性が持ち歩く様な、手さげ袋ぐらいの大きさだ。これで小だから、大はどれぐらい大きいのかな?


アイテムバック小といえど、そこそこ入るのだ。これは確かに駆け出し冒険者とかはお金を貯めて買いたいだろう。これがあるだけで稼ぎも変わってくるのだからな。


ちなみにだが、アイテムバックの上位互換がアイテムボックス(SSSランクの冒険者等が持っているアイテム)だ。俺のもそうだ。そしてその最上位互換がプリンのスキル【異次元胃袋ディメンションブラックホール】だ。


あとは、下級ポーションの最高品質はここで手に入るのか。これも作れるし。後はルビーだが、これは換金用か?少しは高く売れるか?しかし、火の精霊が好むと書いてあるな。何かしら使えるかもしれないが、今は特に使う事もないだろう。こんな事を言うとアレ何だか


「まぁ微妙だな」


「10階層のボスなんてこんなもんじゃろ。最初から強い装備が出てきたらつまらんしのぅ」


「それもそうか。じゃ、地下10階層に降りるか」


皆が頷く。俺たちが入ってきた地下9階層の大扉も、地下10階層に進む大扉も既に開いている。どちらの大扉が地下10階層に続く大扉なのかは一目見れば分かる。何故なら大扉の上に数字が書かれている。ご丁寧なこって。


俺達は地下10階層の大扉の方に歩き出す。既に扉が開いてるから、早く出ないと強制的に出される。リスポーンまで30分あるからまだ余裕だと思うが。


大扉の先は階段になっており、俺達はその階段を降りていく。ちなみにゴーレム馬はボス前の扉近くで片付けた。他の冒険者にビックリされたら面倒だし。


そして地下10階層に辿り着く。


「まだ草原エリアが続くか」


「でも洞窟エリアよりはマシです」


「それに洞窟から草原エリアに変わったという事は砂漠や火山、凍土もあるかもしれません。まだ草原エリアは楽な方かと」


「その可能性は確かにあるのぉ。妾は暑いのも寒いのも嫌じゃな」


「ん…。私も」


「…まぁ草原エリアで今は感謝しよう」


そうなのだ。地形が変わるという事は当然、草原エリア以外にも他の地形がある可能性が高いと言う事だ。どういう訳か気温なども変えられるみたいだし。女神パワーすげぇ。


「確かにそうだな。んじゃ石碑の近くでセレス達を待ってから地上に戻るか」


皆が頷く。ボスを倒した時にすぐセレス達に連絡した。そこからボスに挑戦する時もう一度連絡をくれと伝えてある。


俺達がボスの部屋で契約魔法とアイテム鑑定してここに出てくるまで10分ぐらいか?まぁそこまでは経ってないと思うが。


そして待つこと数十分でセレス達から挑戦すると連絡があった。


まぁセレス達だから、すぐに倒してアイテム物色してとなると15分ぐらいか?と考えていると


「ごめんなさい。まったぁ?」


デートの待ち合わせで相手が先に着いてた時に言う常套文句かのような言葉を使って声をかけてくるセレス。


「早いな!」


「宝箱から出た装備等は鑑定せずにそのまま持ってきたの!こちらには鑑定出来る者がいないものねぇ」


なるほどな。それに鑑定を覚えたとしても、無属性魔法の熟練度が低すぎると詳細な情報が読めないらしいし。無属性を覚えてるのは俺とレイアだけだ。仕方ないか。


「なるほどな。じゃあセレス達のドロップしたアイテムを一気に鑑定するか」


俺はセレス達が持ってきた装備やアイテムを鑑定する。被ってる物は鑑定しない。


・名 前:風の杖(並)

・レア度:D

・備 考:風魔法の精度、威力が少し上がる。風の力が少し込められた杖。



・名 前:アイアンクロー(並)

・レア度:D

・備 考:鉄で出来たクロー。


・名 前:鉄の大鎌(並)

・レア度:D

・備 考:鉄で出来た大鎌。少し扱いにくい。


・名 前:トパーズ小(並)

・レア度:D

・備 考:黄色に輝く綺麗な宝石。土の精霊が好む。


新しいのはこれぐらいだ。まず風の杖はセレスだ。アイアンクローは恐らくリルだろう。ウィンドクローよりもレア度は低そうだが、同じレア度だ。鉄の大鎌はタナトスだ。


あとは被ってる物だが、ヴィーナもアイアンダガー、トールは鋼の鎧。そしてプリンが魔道士のローブ。プリンはそもそも武器スキルがないが、水魔法は使えるから魔道士と間違われたのだろう。


それと下級ポーション(最高)×5に下級魔力ポーション(最高)×5だな。


宝石は出た時から形がカットされているな。セレス達の宝箱ではアイテムバックは出なかった。それなりにレアなのか?取り敢えず鑑定し終わった。みんなやはり宝箱からドロップした品は要らないらしい。まぁ売ればいいか。


「じゃあ石碑に触れて帰るか」


俺達は石碑に触れて「地上」と叫ぶ。

俺達は地下10階層まで攻略して地上に戻るのであった。


迷宮産には全て品質がないのだが、品質は全てB(並)である。


読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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[一言] アイテムクロー…アイアンクローでしょうか?
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