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守護王達と久しぶりの合流


セレス達と合流する為に地下8階層の石碑の近くで俺達は待っている。俺達が地下8階層に到着した頃、セレス達は地下7階層に到着したばかりだったので、来るのはそれなりに時間はかかると思うが。


俺は少し昼寝をする事にした。こう何もやる事がないと眠たくなる。何故かイーリス達も俺の周りに来て寝ている。まぁいいんだが暑い。


少し寝るつもりが起きたらもう日は落ちかけていた。少し寝すぎてしまった。セレス達はまだ来てないようだ。イーリスとレイアは既に起きてるのか、近くにはいない。ルーシーだけ俺の横で寝ていた。相変わらずよく寝る。


俺はテントの外に出る。


「おはようございます主様!」


「おはようなのじゃ」


「ご主人様おはようございます」


「…起きたか主」


「あぁおはよう。ルーシーはまだ寝ている」


「夕食前には起こしましょう。私は夕食の準備をしてきますね」


「ではわたくしもお手伝いを」


残った俺とレイアとスサノオで雑談する。この3人で話す事は中々ないから、なんか新鮮だ。


「セレス達はまだか」


「もう少しで到着すると連絡があったぞ」


「…夕食までには間に合うだろう」


「普通に歩いたら2日か3日かかるところを半日か。やっぱはやいな」


守護王達だけで本気で地下に進むなら、1ヶ月もあればSSSランクが攻略している最前線の階層まで行けるだろう。


正直俺が足を引っ張ってるのが分かってしまった。まぁ守護王達もそこまで不満がないみたいので何も言わないのだが。


「妾達が本気を出せばそのくらいは普通じゃ。だがそうすると迷宮などすぐに攻略してしまうからな。妾は今のゆっくり攻略する進み方は嫌いじゃないぞ?」


「…そうだな。魔物と戦うのもいい運動になるからな」


レイアとスサノオは意外にもゆっくりな旅が好きらしい。俺は暇で暇で仕方ないというのにすごい。まぁレイアもスサノオも感情を持ったのは最近だし、トワイライト王国から出た事もなかったから、見る物全てが新鮮なのかもしれない。俺はこういう時の為にトランプが欲しいのだが。


これはアレだ。初めての飛行機で雲の上の景色ではしゃいでたけど、1時間も同じ景色を見てたら飽きて、携帯をイジってしまう気持ち的な?いや携帯自体ないから本当に暇なんだが。


「レイアは今なんの研究してるんだ?」


「妾は今、ゴーレム馬の制御について研究というか修行かの?歩くだけでは何かと不憫じゃろ。なので走らせるために錬金術を勉強しておる」


「…走る事ができたら迷宮を攻略するのが早くなるな」


「それは頑張ってもらいたい。俺はゴーレムより生産系の方が得意だな」


「妾は逆に生産系が苦手なのじゃ」


「…ふむ。…錬金術にも得意不得意があるのか。…奥が深いな」


確かに。錬金術といっても生産系、創造系、付与系と、かなり色んな分野がある。そう言えばトールの金魔法もどっちかと言えば錬金術みたいな魔法だ。鉱物の中の不純物を取り出す魔法って錬金術寄りだと俺は思う。と話していると


「…様ー!…ク様ー!ルーク様ー!」


誰かが俺を呼ぶ声が聞こえた。声の方向に顔を向けてみると、セレス達がものすごいスピードで走っている。このスピードなら半日で来るもの頷ける。というかなんであのスピードで砂埃とか舞い上がっていないのだろうか…。とだんだん近付いてきて


「会いたかったわぁ!ルーク様!」


息一つ乱れてないセレス達が到着する。本当に夕食前には合流できてしまった。守護王達の本気を少し垣間見た気がする。


「待ってたよ。久しぶりだな」


声をかけると1人こちらに走って来て抱きついてくる者がいた。


「おぉ!プリン寂しくなかったか?」


「少し寂しかったのですが、大丈夫なのです!皆が慰めてくれたのです!」


「そうか!よかったなぁ!」


プリンを抱きしめてあげる。はぁー…このひんやり感がたまらん!俺の頬をプリンの頬にスリスリしているが、プリンは嫌な顔せず笑顔で笑っている。いやぁーやっぱプリンは可愛いなぁと頭も撫でてあげていると


「あの私達にはないんでしょうか?」


「えっ?」


「迷宮入り口で別れる時はありんした」


「プリンだけずるいで!ウチらも寂しかったんやからな!」


女性組から抗議があがる。まぁ抱きしめないと長そうだから抱きしめてやるか。俺は順番に抱きしめる。この3人は胸を押し付けてくるんだよ。嫌ではないんだよ?嫌ではないんだが、俺が恥ずかしいんだよ。恥ずかしさを抑えて、順番に抱きしめて満足してもらう。


「もうすぐ夕食出来るから皆で食べようか」


セレス達も頷いて雑談しながら夕食が出来るのを待つ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


夕食も出来たので皆で喋りながら食べる。久しぶりだから色々聞きたいことがある。


まずは俺が塩と砂糖の売れ行きやポーションを売る為、新しい店を出したい事を話す。


「塩と砂糖はかなり売れてますね」


「このまま売れれば資金源はある程度確保できますね」


「ポーションを売る店も私はいいと思うわぁ」


「そうなのだね。薬草や魔力茸はいくらでも生成されるからなのだね」


「限定で売るってのも良いなぁ。他の店から何かと目をつけられるのは面倒やからな」


他のみんなも頷いている。新しい店を出す事にはみんなも賛成しているようだ。俺のスローライフ計画が着実に進んでいるという事だ。


「まぁ店の事はまた進展があれば伝えるよ。セレス達は迷宮ではどんな旅だったんだ?俺のところは各々やりたい事をしてたが、俺は暇だったよ」


「私達も各々がやりたいことをやっていたわぁ」


「そうなのか。セレスから聞いていいか?」


「はい!私は主にいろいろな植物を採取したりしてましたね。月花草なども森の中に生えてましたよ?後はこんな草も見つけました。プリンちゃん」


「はいなのです!」


へぇ。月花草も生えてたのかと感心してると、プリンは体の中からセレスが採取した草を出す。それは赤い草で風に揺られると燃えてるようにも見える。


「これは見た目の通り火草と言う植物です。精霊の話ですと火傷によく効くそうですよ?」


「こんな草があるのか」


俺は鑑定をしてみる。


・名 前:火草(並)

・レア度:D

・備 考:風に揺られると燃えてる様に見える草。火傷によく効く成分が含まれている。


ポーションは傷を治すことは出来るのだが、火傷の跡は治すことが出来ないらしい。なのでこの火草をすり潰し手塗り薬にして、火傷の後に塗り込むと治るらしいのだ。ただすぐに治るのではなく、継続的に塗り続けなればならない。あと万能薬の調合素材にもなるらしい。


しかし、迷宮で取れる素材の品質は普通ばかりだな。上質の素材は取れないのかな?


「かなり満足できる迷宮攻略になったわぁ!」


「俺も聞いてて楽しかったよ。ありがとう。次にトールの話を聞いていいか?」


「うむ。ワシは主に鉱石について調べててのう。ルークの旦那も知ってるだろうが、この夜光石と言うのもワシは初めて見たな。後は銅鉱石に地下6階層の湖に水石というものがあってな」


これもプリンが出してくれる。銅鉱石も一緒に。俺はもちろん鑑定をする。


・名 前:銅鉱石(並)

・レア度:D

・備 考:銅を含んだ鉱石。加工しやすい鉱石。


・名 前:水結晶の欠片・小(並)

・レア度:D

・備 考:水の力を少しだけ含んだ水結晶の欠片。持ってるだけで水魔法の威力や精度を少し上げる。


水結晶の欠片か。これは鉱石なのか?こういうのもあるんだな。ちなみに水結晶の欠片は、水色の小さな石っぽい。というか迷宮の中に湖があったのか。階段一直線に進んでたから知らなかったな。


「水結晶の欠片があるなら火結晶や土結晶とかあるかもしれないな」


「まぁ恐らくじゃがな」


「報告ありがとう。次にタナトスも聞きたい」


「わかったのだよ。私は主に魔物調査をしていたのだよ。まぁどこが弱点なのか魔物が何をしてくるのか調べていたのだよ」


「あれは調べていたんでありんすね」


「そうなのだよ?」


「あれを見たら調べてるなんてわからんで」


「そうなのか?」


「そうよぉ。実はね…」


どうやらタナトスは魔物生態を調査するべく執拗に魔物を追い回し、魔物の攻撃をワザと受けていたらしい。毒がある敵も攻撃をワザと受ける。タナトスには【状態異常完全無効】があるから多少無茶をしても気にしないらしい。


どれぐらい危険があるのか調査して、ある程度調査し終わったら、次は色んな箇所を攻撃していく。殺さずに手加減してどこが一番ダメージが大きいのかを調査する。見ていると拷問しているみたいらしい。その調査結果を紙にメモしているようだ。


「そ、そうか。メモが完成したら是非見せてほしいな」


「構わないのだよ」


「次にリルは何してたんだ?」


「ウチは拠点にいたで?ウチは特に調査することはないからな!」


「そうか。ヴィーナは?」


「わっちもずっと拠点にいたでありんす。セレス、トール、タナトスが単独で行動するから、拠点は動かさずに3人が帰ってくるまで待っていたんす」


「なるほどな。じゃあプリンもか?」


「はいなのです!拠点で皆の帰りを待っていたのです!」


「偉いなプリンは」


頭を撫でる。最近全然会えなかったからプリンに甘くなっちゃう。


「…セレス、トール、タナトス以外は我らと似たようなものだな」


「じゃな。この迷宮が広すぎるのが問題じゃな」


「ん。広い」


「セレス達やレイアみたいに、迷宮が広くてもやる事がある者からしたらあまり気にならないでしょうけど、やる事がない私達には少し苦痛ね」


「ですね。特に娯楽も今はないですし」


そうだ。俺も一応錬金術はあるがポーションぐらいしかいまはレシピ知らないしな。ポーションばっか作るのもなぁ。


「まぁ大体わかった。やっぱ話を聞くだけでも面白いな」


皆で雑談しているとプリンがウトウトしはじめる。まだ子供だから仕方ないか。


「夕食も食べ終わったし、そろそろ寝ようか。プリンは今日俺と寝るか?」


「はいなのです!」


嬉しそうだ。テントも4つあるし、男女3人ずつに別れて寝る。俺のテントはプリンとドラグが一緒だ。さて久しぶりにプリンと一緒に寝るか。


「プリン迷宮はどうだ?」


「迷宮は広いのです!でも楽しいのですよ!」


「子供はやはり飽きないのですかね」


「そうかもな。ドラグはどうなんだ?」


「わたくしはご主人様の身の回りの事をするのが仕事ですからね。特に飽きるとかはありませんよ」


「そんなもんか」


まぁドラグは真面目だから飽きる事は気にしてないと思っていたが。相変わらず良くできた執事だ。


さて俺達もそろそろ寝るか。プリンはいつも通り俺の布団の中に入る。久しぶりにひんやりしたプリンの体が俺の体に当たる。気持ちいい。と俺は抱きしめながら深い眠りにつくのであった。


読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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