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冒険者登録


ヴィーナに封印のローブを渡した後、俺達は冒険者ギルドに向かう。俺とイーリス、それに守護王達が勢揃いなので俺達12人が歩いている姿はかなり目立つ。というか皆個性があるから尚目立つ。


俺が一番前で最後尾はスサノオだ。俺を見た後にセレス達を見てイケる!と話しかけようと思い、その後スサノオを見て思いとどまるという輩がちらほらいる。結局特に絡まれずに冒険者ギルドに着く。


俺達が冒険者ギルドに入るとやはり朝なので人が多い。依頼を受けようとしている者が大半だ。だがやはり俺達の姿が(特にスサノオが)目立つみたいで俺達が歩くたびに周りの冒険者が後退る。まぁ気にしてはいけない。


俺達は冒険者登録の受付をしているサーシャさんの列に並ぶ。冒険者登録の列はそこまで並んでない。だが少なくても俺達以外に冒険者登録する奴がいるようだ。少し意外だなぁ考えていると俺達の番になる。


「ようこそ冒険者ギルドへ!あっ!ルーク様ですね!」


「名前を覚えててくれたのか」


「当然ですよ!冒険者ギルドに来たという事は冒険者に登録しに来たと言う事ですね!」


「まぁそういう事だな。少し多いのだが俺も含めてここにいる皆を冒険者に登録してほしい」


12人ってやっぱ多いよな。パーティとかはどうなるんだろうか?12人パーティとか?


「確かに多いですね!ですが冒険者ギルドにとってはありがたい事です!」


「そうなのか?」


「そりゃそうですよ!冒険者は街の平和を魔物から守ったり、貴重な素材を持ってきて冒険者ギルドの利益に貢献したりと冒険者は貴重な存在なのですからね!まぁ素行の悪い冒険者もいますが…」


そう言いながらサーシャは1人でブツブツ言って自分の世界に入ってる。貴重な素材を買い取ってそれを貴族や大商会に売ってるんだろう。


「と言うことですので冒険者はいっぱいいても問題にならないのです!」


「そ、そうか」


あまり話を聞いてなかったのだがまぁいいか。


「まずは冒険者登録の前に冒険者についてお話しますね」


「あぁ。頼む」


「まず冒険者について話す前に冒険者ギルドについて少しお話しますね。この前来た時に少し話しましたが、もう少し詳しく話しますね。冒険者ギルドとはその名の通り、冒険者の方々を纏める組織を冒険者ギルドと思ってくれれば分かりやすいです。まぁ纏めると言っても、基本冒険者は自由です。何か緊急時の時にしか命令はしません。冒険者ギルドは冒険者をサポートするのがメインです。冒険者ギルドは各地の国に冒険者支部がありますが、ここ王都ファルシオンが冒険者ギルド本部になります」


なるほど。冒険者ギルドってのはやはり各地に支部もあるのか。まぁそうじゃなきゃ各地で依頼をこなすのは大変になるか。


「次に冒険者とは、冒険者ギルドの依頼や魔物退治、魔物の素材や薬草などの素材を採取して、それを売ったりして生計を立てているのが冒険者です。勿論腕のある冒険者は迷宮に潜り、迷宮を攻略して名声を手に入れようとしてる方もいます。依頼や冒険は自分のペースで出来るので何者にも縛られないのです!ですので冒険者は人気なのです!実力があれば富や名声が手に入れる事も出来るので子供からは憧れなんですよ!ただし冒険者とは常に死と隣り合わせです。実力がないなら生き残れないので注意してくださいね」


おぉいいじゃないか!そういうのだよ!そういう自分のペースで出来る職業に憧れてたんだよ!調子が良くない時は休む。日本の会社では調子が良くなくても出勤しないといけなかった。なんというブラック。


それに実力があれば富や名声か。王に目をつけてもらうには一番手っ取り早いのがこれだと思ったから冒険者を選んだ。手に入るのは仕方ないか。常に死と隣り合わせと言っているが俺の配下達が遅れを取るとは思えない。


「次に説明するのが冒険者ランクです」


おぉ。よくある異世界小説の定番だよ!こういうの聞くと俺はいつもワクワクしてたんだよなぁ!


「冒険者ランクというのは冒険者が依頼をこなせばこなす程、冒険者ランクがあがります。勿論、冒険者ランクが上がるにつれて依頼も難しくなり、実力も必要になってきます。ですので冒険者ランクというのは冒険者にとって言わば実力を測る一種の目安です」


なるほど。まぁ俺が日本で読んでいた小説と同じ設定みたいなもんか。依頼をこなせば冒険者ランクがあがる。まぁだがそれがいいんだ!


「冒険者ランクは下からF→E→D→C→B→A→S→SSそして最高峰のSSSランクの9段階あります。最高峰のSSSランクの冒険者は世界にたった5組しか存在しません!この王都で活動しているのは2組ですね!勿論最高峰の冒険者なので待遇はかなり優遇されています!最高峰の冒険者の発言は冒険者ギルドのトップと同じぐらいの影響力があるとか、下手な貴族より発言力があるとか。ちなみにパーティの中に1人でもSSSランクの者がいるとそのパーティはSSSランク冒険者パーティになります」


なるほど。だが気になる事がある。何故この世界にローマ字があるのだ?んー…久しぶりに女神様にでも聞くか。冒険者登録が終わったら連絡してみよう。


それはそうと、この世界のSSSランクは5組いるのか。いずれあってみたいものだ。ってかそんなに優遇されるのか。まぁ最高峰の冒険者なんてかなり貴重だろう。国が囲い込みたい気持ちは分かる。ちなみにSSSランクの読み方はトリプルSランクだ。SSはダブルになる。


あと、もう1つ気になる事が。パーティの中に1人でもSSSランク冒険者がいると、そのパーティはSSSパーティになると言ってるが、それはつまり冒険者ランクはパーティ皆で上げるランクではなく個人ランクになると言う事だ。


「次に冒険者に登録されますと冒険者ギルドカードと言う物が貰えます。こちらの説明をさせてもらいますね!冒険者カード、または冒険者ギルドカードと言うのですが、まぁギルドカードは身分証明にもなるので身分証明カードと言われることもありますね。ギルドカードだと、商人カードもギルドカードと言うのでごっちゃになるのではないかとよく聞かれますが、そもそも冒険者と商人を登録する方は全然いないのでごっちゃになる事はほとんどありません」


「なるほど」


「冒険者ギルドではギルドカードまたは冒険者ギルドカードと呼んでいます。このギルドカードは冒険者ランクが上がるにつれてギルドカードの色が変わっていきます。初めのFランクは茶色。Eは緑、Dは青、Cは赤、Bは銀、Aは金、Sは白、SSは黒になっております。SSSランクのギルドカードの色については教えられません。と言うよりSSSランクのギルドカードには特殊な素材が使われていますので教える事は出来ないのです。ですので知りたければSSSランクになるしかないのです」


SSSランクの冒険者ギルドカードの色を教える事が出来ない程の貴重な素材が使われてるって事なんだろ。一体どんな素材が使われているのやら。


「それと他国に行く場合、関所を通らなければなりません。関所では荷物などの確認をして通行料を支払わなければ通れないのですが、Sランク以上の冒険者は通行料を免除されます。あぁちなみにギルドカードを紛失された場合は再発行できますがお金が掛かります。もちろんランクが上がるにつれて再発行の料金は上がります。特にSSSランクのギルドカードは貴重な素材が使われているのでかなりの金額が取られます。とまぁギルドカードについては以上です」


なるほど。取り敢えずSランク以上にはなりたい。関所を通る度に金を取られるのは何かやだわぁ。具体的に面倒くさそう。まぁ冒険者で有名になるまでこの国からは動かないだろうけど。


「次に冒険者パーティについて説明します。冒険者は1人でも活動できますが、大抵の冒険者は自分の限界を感じてパーティを組むようになります。即席のパーティもありますが、固定のパーティならば冒険者ギルドに登録する事ができます。冒険者ギルドに固定パーティを登録するメリットはいくつかあります。固定パーティを組むと例えば、無理やり優秀な者を引き抜く事は出来なくなります。後は1人で活躍するよりパーティで活躍した方が指名依頼が来やすいです。そこそこ有名になりますと、指名依頼が来ることがあるのですが、指名依頼は貴族からなどの依頼で割のいい仕事ですし、貴族とのコネクションも作れます。それに指名依頼は冒険者として一流の目安にもなりますね。もう1つメリットをあげるなら、パーティの1人が借金をするとします。普通であれば借金奴隷として落とされてしまうのですが、パーティが肩代わりする事ができます。ただパーティに見放されれば意味はないのですが」


固定だと引き抜く事ができないか。つまり無理やり俺のパーティに入れさせようとしても、固定パーティがあるから出来ない。脅してパーティを抜けさせるなんて事も出来そうなのだが…


「ちなみに固定パーティを引き抜く事が出来ないと言いましたが、抜ける際はパーティ全員の同意と、冒険者ギルドにある同意書に、パーティ全員の名前を記入してもらう必要があります。理由もなく突然パーティを抜ける事が少し前までありましたので、こういう処置を取らせてもらってます」


なるほど。これなら脅されたとしてもパーティにやめる理由を話さなければならない。まぁ嘘をつけばいいだけなのだが、それでも脅されてやめる被害は少なくなるのではないだろうか?


それと、指名依頼はあまり受けたくない。貴族との繋がりは避けたい。王はもちろん繋がりは欲しいのだが他の貴族はな…。


もう1つのメリットが借金の肩代わり。まぁ騙されたとして借金が出来たならば仲間が肩代わりしてくれるのだろう。特に戦力がある者とか昔からの知り合いであれば助けたくなる。まぁ俺達には関係のない話だ。


「冒険者パーティについてもう少し話したいのですが、その話をする前に依頼の話をまず説明します。依頼は冒険者と同じランクの依頼と、冒険者ランクの1つ上のランクの依頼まで受ける事が可能です。つまりBランクの冒険者(個人)ならばAランクまでの依頼を受ける事が可能です。冒険者パーティの場合ですが、例えば冒険者が4人パーティだとして、その内の1人がBランク、他の3人の冒険者がCランクだったとします。その場合はBランクまでの依頼しか受けれません。Aランクの依頼を受けたいのであればパーティ全員の冒険者ランクがBではないと受けれないのです。これは単純にCランクの冒険者がAランクの任務をこなすのは難しいからです。Bランク3人、Cランク1人でもAランクは受けれませんし、Aランク1人、Cランク3人でもAランクの依頼は受けれません」


要はAランクの依頼を受けたいなら全員Bランク以上になれ。1人でもCランクがいたら足で纏いになるからAランクは受けさせるわけにはいかん。と言う事だろう。


「なるほど理解した」


「まぁAランク1人、Cランク3人みたいな冒険者パーティはほとんどいませんが」


「そうなのか?」


「はい。Cランクパーティの1人がBに上がり、他のCランクメンバーもBランクに上がれそうなら組んでいる事もあるのですが、他のCランク達がBランクに上がれる見込みがない場合は抜けたり、3人Bランクに上がれたが、あと1人のCランクがBランクに上がれそうにないなら、そのCランクは解雇もしくは自分から抜けると言い出す者も多いですよ。冒険者は必然的に同じランクの冒険者とパーティを組みたがります。Bランクの冒険者がCランクの冒険者と組むより、Bランク同士の冒険者とパーティを組むほうが依頼の報酬が多くなりますし、そちらの方が安全ですですから当然ですね。我々冒険者ギルドも同ランク帯のパーティに加入してない者を斡旋して紹介をする事もしてます」


なるほど。まぁそうだよなぁ。自分がBランクだとして、背中を預けるならCランクより同ランク帯のBランクの者の方が安全だ。冒険者は遊びじゃない。


あと、Aランクの依頼を受ける為にはパーティ全員Bランク、1人でもCランクが受けれないのは恐らく身の丈に合わない依頼を受けると最悪死ぬからだろう。パーティに3人Aランクがいようが1人足で纏いがいるならそれはお荷物でしかない。その足で纏いのせいでパーティが壊滅する事だってある。


それに昔から仲が良くても実力が違いすぎるとお互いやりづらいだろう。自分よりランクの低い冒険者と組むより、同ランクの冒険者と組んだほうが稼げるし気が楽だ。まぁ俺は最低限自分を守れる実力があればいいんだが。


俺は無属性魔法のシールドがあるからある程度の攻撃は防げる。なので攻めは守護王達にしてもらうが。SSSランクになるのは最悪俺以外の守護王達だけでいい。


「次に固定の冒険者パーティを登録する場合は最大6人までしか登録できません」


そうなのか。流石に12人パーティはないと思っていたが…。しかし普通なら4人パーティでは?


「何故6人までなんだ?」


「はい。パーティ人数が6人までしか登録できない理由はいくつかあります。まず1つ目に連携が難しい事です。7人以上の連携は難しく、戦闘に支障をきたす恐れがあるためです。戦闘の経験がある方なら分かると思いますが、人数が多くなるほど連携は難しくなります。しかもお互いの息がピッタリ合わないと失敗し、命の危険があるのです。その失敗が多くなる人数が7人からだと昔から言われてますね」


誰が言い出したのかは知らないが、まぁそう言われてみれば納得しちゃうかも。


「そうなのか」


「はい。そして2つ目の理由がお金の問題です。冒険者は依頼や魔物の素材を売って生計を立ててると言いましたが、パーティ人数が多いと言う事は依頼や魔物の素材をその分多めに取らないといけないのです。特に駆け出しの冒険者でパーティ人数が多いとその分依頼をこなさないといけなくなります。依頼の種類は色々あるのですが、1組の冒険者パーティが受けれる依頼は最大2つしか受けれません。1組のパーティが依頼全て受けてしまうと、他の者が依頼を受けれませんから制限ですね。まぁ他にも理由がありますが…。ちなみにパーティしか受けれない依頼もあります。とにかく人数が多すぎると生計を立てれない者、特に生計を立てれない駆け出し冒険者がいるので、6人までとしています。6人が駆け出しでギリギリ生計を立てられる範囲になると言われています。これが冒険者が6人までの2つ目の理由です」


なるほど。依頼をいくつでも受けれるなら7人以上でもなんとかなるかもしれないが受けれる依頼が制限されてるのか。


駆け出し冒険者なら魔物素材を売るよりも依頼の報酬の方が貰えるだろう。特にゴブリンの素材は銅貨1枚ぐらいしかならない。それで7人以上生計を立てるならかなりの数を倒さないといけなくなる。


「3つ目の理由ですが、ただ単純に冒険者の無駄使いですね。極端な話、冒険者パーティに制限が無いとすると10人パーティが1つの依頼をする事になります。10人で1つの依頼をするよりも、5人ずつのパーティに分かれて2つの依頼を受ける方が効率がいいからです。依頼の独占は出来ないようになっていますが、依頼はいっぱいありますので受けてくれるとこちらも助かります」


まぁ依頼は困っている住人の依頼だったりする。なるべく受けてほしいのだろう。


「最後に説明するのが冒険者のマナーです」


「冒険者のマナー?」


「はい。例えば他のパーティが狩っている獲物を横取りしないとかですね。最初に攻撃したパーティに獲物の所有権があります。苦戦していてもそのパーティが助けを求めない限り手出しは無用です」


「そのパーティが死にかけになってもか?」


「はい。そのパーティが死にかけになってもです。その状態の時に手を出してしまって、相手側が俺の獲物だと言われたら納得できますか?気絶とかした場合は助けても大丈夫ですが。そもそも瀕死の状態になってるのに助けを呼ばないのは冒険者として失格です。冒険者とは常に死と隣り合わせです。危険なのに欲を出し、助けを呼ばない、状況判断が出来ないならそれまでです。逃げる事は恥ずかしい事ではありません。冷静な判断が出来ない者から命を落としていきます。冒険者は遊びではありませんからね。冒険者は貴重な存在と最初に言いましたが、冷静な判断が出来ない者は今後もやっていけませんので我々も心を鬼にしています。それに危険な状況で引くと言う事は冒険者学校や先輩冒険者に教えられます。それを出来ないのですから命を落としても仕方ありません」


「確かにそのとおりだな」


「ルーク様はその辺大丈夫そうなので安心ですね」


ニコッと笑う。可愛いですね。受付嬢の笑顔は。それより冒険者学校があるのか。俺は通う事はないかも。プリン達を通わしてもいいと思うが。プリンに友達ができると嬉しいし。何より学校というのを経験させたいかな?


「あと先程パーティは6人しか登録できないと言いましたが、6人以上で戦う事はできます。6人パーティと1人の7人とか、6人と2人のパーティで8人で戦うことはできます。争いが起きなければ一緒に戦っても大丈夫です。そういう場面は護衛依頼とかでよく見かけますからね。ただ迷宮の話になるのですが、迷宮のボス部屋はどういう仕組みか分かりませんが、6人までしか入れません。なのでボス部屋に入る場合は1組ずつ順番に入るルールがあります。例えば4人パーティと2人パーティなら話し合って一緒に入る事もできます。お互いの合意の上でならですが。冒険者パーティが6人までなのもこのボス部屋の影響もありますね。なので6人と1人という7人以上の合意パーティは基本いないですね。ちなみにボス部屋は入る人数分の宝が出ます。1人で入れば1人分、6人で入れば6人分の宝がでます。ですが1人で入ろうと6人で入ろうと敵の数は変わらないみたいなので人数が多い方がいいみたいですけど」


迷宮のボス部屋が6人までなら7人以上の合意パーティは必ず1人損する事になるだろう。だから7人以上のパーティはいないんだろうけど。それよりも迷宮側がこちらの人数を把握して宝箱を出してるのか?まるで生きてるみたいだな。その事も女神様に聞いてみるか。


「と、少し長くなりましたが冒険者登録の説明は以上です。多少冒険者登録に不要な話をしてしまいましたが」


「いや知らない事が多かったので助かったよ」


俺以外の配下達も納得したのか頷いている。


「そうですか!では冒険者登録の手続きを行います。まずこちらの簡易ステータス版に手を翳してください。簡易ステータス版と言っていますが、スキルしか表示されませんので、簡易スキル版とも言います。これに手を翳しますと、この簡易ステータス版にルーク様達のスキルが表示されますので書類に書き写します。ステータスは個人情報ですので、ギルドマスターにお見せ次第こちらで書類をお預かりします」


「その書類は処分しないのか?」


「はい。スキルの書類をお預かりする理由としましては、パーティメンバーを募集している者に紹介しやすくなります。魔法職をお探しの場合や前衛職をお探しの場合、スキルの書類を持っているとパーティと同レベルぐらいの者をオススメできますからね」


なるほどね。しかもスキルの書類を持ってると、例えば火、風魔法が扱える者を探しているなら見つかりやすくなるし。


しかし簡易ステータス版か…やはりこういう物があるのか。うーむ…俺らのステータスは見られるとマズいなぁ……と思うかもしれないが、そこは対策済みだ。異世界で冒険者登録でのステータス確認とかお決まりだよなぁ!


なので、事前に俺やイーリス、守護王達のスキルに隠蔽(コンシール)魔法を賭けておいたのだ。まぁ俺は〈神眼〉を使えるので、イーリスや守護王達のスキルを見ながら、不自然じゃないぐらいに書き換えたのだ。


流石に自分のスキルを見れないなら隠蔽(コンシール)魔法は使えないからな。


ちなみに隠蔽(コンシール)魔法と隠蔽の指輪は同じ効果だが、対象が違う。隠蔽の指輪は守護王達の魔力を隠す為だけに作られたからな。


隠蔽(コンシール)を見破るには、分析(アナライズ)という魔法が必要になる。ただ無属性魔法のレベルが低いと見破れ無い。


例えば無属性魔法Lv5の隠蔽なら、無属性魔法Lv5以上の分析が必要になる。同じ無属性レベルなら隠蔽は見破られる。


まぁレイアが作った隠蔽の指輪に込められている無属性レベルは10だ。まずほとんどの者が見破れない。


隠蔽した皆のスキルはレベル2とか3にしている。使用できる適正の魔法も1つか2つで抑えてある。


もちろんスキルの【状態異常完全無効】とか【自動回復】系とかヤバそうなものは消してある。


ユニークは簡易ステータス版には表示されなくて、王城や教会にある本物のステータス版でしか確認する事が出来ない。まぁ俺らには必要ないが。


しかし魔法って便利だよな。偽造もこんなに簡単に出来ちゃう。


「……特に問題はないと思います。この書類をギルドマスターか副ギルドマスターに目を通してギルドカードが発行されます。その後に書類を預からさせて貰います。流石にこの数なので少し時間がかかると思います。もしよければ職業を鑑定してくれる職業鑑定所に行きませんか?」


「職業鑑定所?」


まぁ名前からして職業を鑑定してくれるんだろう。


「はい。この冒険者ギルド2階に職業鑑定所という部屋があります。その部屋にいるお方が特殊なスキルを持っていまして、駆け出しの冒険者は何の職業が向いてるのか助言をくれるのです。中には特殊な職業もあるみたいなので行って見る価値はあると思いますよ?」


「んー…そうだな。時間もかかるみたいだし行ってみるか」


俺達は職業鑑定所に向かう。



読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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