表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/154

久しぶりの王都での食事


謁見が終わり今は食堂に来ている。皆でオークキングを食べるからである。既にオークキングの肉は調理するメイドに渡しており、オークキングの肉が食堂に運び込まれている。うまそうな匂いだな!


最古参のメイド達やアルマも呼んでいる。そして守護王達や最古参のメイド達にも肉が行き渡る。旅に同行していない守護王達には多めに切り分けられていて、そして皆で食べ始める。


ちなみに皆、食べ始める時はいただきますと言うが、いただきますと言わない者もいる。トールなら「いただくか」だったりレイアなら「では食すとするかのう」と色んな挨拶があるのは少し見ていて楽しいとおもった。


「これは……美味しいですね」


「…このトワイライト王国にある肉よりも質が高い。…うまい」


「ほう。これはうまいわい」


「私は肉をあまり食べないのだが、確かにこれは美味しいのだよ」


「確かにこれは美味じゃ。妾の好きなワインが進むのう」


「ん。美味しい」


イーリスや守護王達は舌鼓をうつ。俺も食べ始めるか。と肉を口に運び食べる。うまいっ!あの時食べたオークキングもうまかったが、メイド達が作ってくれたこのオークキングもうまいな!やはりまともな調味料があるとだいぶ味が変わる!


そして最古参のメイド達は俺やイーリス、守護王達が食べ始めるのを待ち、食べ始めた後に最古参のメイド達も食べ始める。俺は特に気にしないがメイド達にもルールがあるみたいだ。


俺は口を出さないほうがいいのだろう。こういう事を言うのは嫌だが、このトワイライト王国は俺がルールを作ってるというか、俺がルールみたいなもんだ。


俺が気軽に言ったとしてもメイド達の中でルールが変わるかもしれない。それは避けたい。


「このお肉すごく美味しいですぅー!」


「本当ね!こんなお肉初めて食べたわ!」


「美味しいですわ!こんなお肉を食べられるなんてルーク様には感謝しかありませんわ!」


最古参のメイド達も舌鼓をうっている。よかったよかった。だが1人だけ食べ始めない者がいた。アルマだ。


「アルマ食べないのか?」


「み、皆で食事するから私も一緒に来いと誘われて、座っていきなり出てきたお肉がオークキングですよ!?簡単に手を付けれる訳ないじゃないですか!」


「そうなのか?」


「あのですね!オークキングの肉は超高級食材ですよ!1ブロック金貨5枚はしますよ!」


この世界には何キロというキロの単位は存在しない。なので肉は1ブロックと数えられる。1ブロックというのは日本で言うならキッチリ1キロではなく、だいたいこれぐらいという感覚で切り分けられている。


1ブロックの肉が売られている場合、多少の量の違いはある。なので少しでも量が多い物を買おうとこの世界の主婦達が買い物をしている姿は少し日本を思い出す。


ちなみにセンチやメートルもこの世界には存在しない。糸など買う場合は自分で長さを決める場合がおおい。


「なら他の奴に食べてもらうか?」


「そ、それは…食べますけど?」


「ん?なんて言ったんだ?聞こえないぞ?」


アルマも意外に素直になれないところがある。本当は聞こえているがからかってみた。


「食べます!ありがたく頂戴します!」


アルマはプリプリ怒りながらオークキングを食べる。だが数秒前には怒っていたのにオークキングを食べると怒りが嘘のように消えている。満面の笑みを浮かべながら食べてる。それほど美味しいのだろう。


なんだかんだみんな楽しそうに食べている。守護王達は守護王達同士で喋り合い、アルマも最古参メイド達と話している。そんな感じで食事は終始楽しく終わった。


食事を食べ終わった後、レイアを呼び出す。


「どうしたのじゃ?主よ」


「あぁすまんな。少し言い忘れたことがあってな」


「ほう。なんじゃ?」


「少し作ってほしい物があってな。ヴィーナのローブを作ってほしい」


「ヴィーナのか?」


勘違いしないでほしいのだが、決してプレゼントではない!プレゼントとか言うとセレス達がまた何か言ってくるからなぁ…。


「あぁ。ヴィーナにも冒険者に登録してもらう。だがヴィーナは特性上、周りのものを無意識に魅了してしまう。だからそれを抑えるローブを作ってもらいたいのだが作れそうか?」


「なるほどのう。確かにあの魅了は人間の街ではまともに歩けんのう。まぁだがそれぐらいなら簡単じゃぞ?」


流石はレイアだ!困った時のレイアちゃんは本当に優秀だな!


「流石レイアだ!」


「当然じゃ。要はヴィーナの特性を封じればいいだけなのだから、ローブに封印の魔法を付与すればいいだけじゃ」


「明日合流するまでには出来そうか?」


「妾を誰と思っているのじゃ?そんなの簡単じゃぞ!」


ふふん。と小さい胸を張りながらドヤ顔をしている。プリンは守りたくなる可愛さなのだが、レイアはついからかいたくなる可愛さなんだよ。と俺は立ち上がりレイアの前に行く。なんだかんだ言ってもやっぱ年少組は可愛い。


「な、なんじゃ?」


俺はレイアの頭を撫でる。俺が幸福を得られる時があるならまさにこの時だ。年少組の頭を撫でている時だ!俺だけに許された特権だ!


「ありがとうな。今はこれぐらいしか褒美を与えることは出来んが許してな?」


「や、やめるのじゃー!妾は子供ではないのじゃー!」


「そうか?じゃあ他の褒美がいいか?」


「そ、そう言うわけではないのじゃが……」


「なら撫でてもいいよな?」


俺はレイアの頭を撫で続ける。ふふふ。可愛い奴め!ぷりぷりと怒っても何も抵抗してないから余計に可愛く見える!


「も、もういいのじゃー!妾は満足したのじゃー!早くヴィーナのローブを作りにいくからもう行くのじゃ!」


撫ですぎたのかレイアはローブを作りに行ってしまった。行ってしまったか…。ちなみにルーシーの可愛さは近くにいると何故か構いたくなる可愛さなんだ。頭を撫でたりしてもあまり反応はしないが、撫でてる間はずっと俺を見つめてくるのは反則だ。


なんだこの可愛い小動物は!?とおもう可愛さなんだ。と年少組の可愛さについて心の中で語りながら執務室にいく。


俺はまだ日が落ちてないので溜まっている書類(主に俺のサインがいる急ぎの書類)を片付ける。やっぱ久しぶりの書類作業は辛いな。元々こういう仕事をしてなかったから仕方ない。


よく異世界小説では主人公が料理を作るのがうまかったり、知識チートしたりとかあるのだが、俺は料理できないしそこまで知識がある訳でもない。しかも仕事はパソコンカタカタしてるだけ。


俺が異世界に来ることが分かってたのならもっと異世界でも活用できる仕事を選んでたのに。まぁ今更後悔してもどうにもならんので気持ちを切り替える。


イーリスに手伝ってもらいながら取り敢えず急ぎの書類だけは終わらす。急ぎではない書類はまだかなりあるんだが…。もう見たくない。ちなみにアルマは今日こっちに来たばかりなので明日から働いてもらう。


「やっと終わった。もうこんな時間か」


「そろそろ宿に戻っては如何でしょうか」


「そうだな。あまり遅すぎると宿の人達に迷惑がかかるからな。そうだイーリス。宿に泊まるお金を今渡しておく」



俺は金貨20枚をイーリス渡す。


「主様、少し多くはないですか?」


「まぁそうかも知らんが一応な。何があるか分からんからな」


確かに宿に泊まるだけなら金貨20枚は多いかも。だがまぁ俺の手持ちもそれなりにあるからこれぐらい渡しても問題無い。


俺の今の手持ちは金貨43枚、銀貨7枚、大銅貨13枚、銅貨25枚だ。ちなみにこの端数はラガンとその手下共の金だ。金貨43枚もあれば数カ月は過ごせるだろ。


「分かりました」


「では俺はそろそろ宿に戻る。残りの守護王達の纏め役は頼んだぞ」


「はい!任せてください!」


元気よく返事をするイーリス。まぁイーリスや他の守護王達なら問題はないだろ。俺は2階の東南部屋。面倒くさいから転移部屋と呼ぼう。転移部屋に向う。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


転移部屋には既にセレス達が集まっていた。


「待たせたか?」


「大丈夫よ」


「そうか。少しはゆっくりできたか?」


「やっぱりお風呂はいいものねぇ!」


「せやなぁ!この尻尾見てみ!ふわふわやで!」


「お前様の無属性魔法の清掃(クリーン)で綺麗にしてもらうのも悪くないでありんすが、やっぱりお風呂で綺麗にするとでは違いんす」


セレスとリル、ヴィーナは言う。リルは自分のふわふわな尻尾をゆらゆらと揺らしている。もふもふしてやりたい!


旅の道中は皆の体を俺の魔法で綺麗にしてあげている。プリンはしなくてもいいんだが一応プリンにもしてあげている。まぁ魔法よりお風呂の方がいいってのは俺もわかる。


「やっぱ風呂はいいよなぁ。ドラグやプリンは何してたんだ?」


「わたくしはお風呂に入り、その後は配下のメイド達とわたくしがいない間の打ち合わせをしていました」


「ボクは配下のスライム達といっぱい遊んだのです!また当分会えなくなるからなのです!」


ドラグはやはり真面目だ。ゆっくりすればいいのだが、その真面目なドラグだからこそ配下のメイド達にも尊敬されるのだろう。プリンは…もう可愛いしか言えん。プリンとスライムが遊んでいる光景を想像するだけで癒やされるもんなぁー。


「そうか。皆少しはゆっくりできたかな?じゃあそろそろ宿に戻るか」


皆が頷く。ちなみにララは今回お留守番するらしい。ララもホームシックになってたのか?まぁその内またララも行くと言い出すだろう。まぁその時まで待つか。


「ではお気をつけて」


お見送りに来てたイーリスが言う。


「あぁ。イーリスもこちらに来たら連絡してくれ。連絡は定期的に取り合うからな」


「分かりました」


「ヴィーナ。先行して様子を見て大丈夫そうなら合図してくれ」


「了解でありんす」


ヴィーナが門を潜る。そして少し経つとヴィーナから連絡が来た。そして俺達も転移門を潜る。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


転移門を潜り俺達は王都ファルシオンの物置小屋に戻ってきた。


「とくに何処かによる予定もないしまっすぐ宿に戻るか」


俺は皆に言って皆も頷く。誰かに絡まれる事も無く宿についた。ちなみにヴィーナは影の中に居てもらう。


「おや?あんた達おかえり。夕食は食べてくかい?」


「では軽く食べていきます」


守護王達も軽くでいいらしいので皆で軽い食事をお願いした。


「あいよ!少し待ってな。…あれ?あの妖精ちゃんはいないのかい?」


「あー…。俺の友人の家にいるんですよ。友人の事が気に入ってしまいまして」


俺は咄嗟の嘘をつく。そうだった。ララは人気だったんだ。でもまぁララはあっちに居たいと言ったんなら無理に連れてくることもない。


「そうかい。あんたの友人は羨ましいねぇー!」


厨房に戻っていき、少し待っていると食事を運んでくる。


「あんた達軽くでいいならこんなもんでいいかい?」


そう言いながらジーナは料理を持ってくる。今日はジャイアントボアの肉と野菜スープや黒パンなどだ。軽めでいいと言ったので少し量は少なめだ。ちなみにオークの肉もこの店でよく使うらしい。やはりこの店の料理は美味い。俺はジーナの食事に満足して、俺達は出された料理を食べて部屋に戻る。


部屋に戻って少し経つとイーリスから連絡が来る。


『主様。ヴィーナに手伝ってもらい残りの守護王達は全員王都ファルシオンに着きました。宿を取る際、同じ宿のほうがいいでしょうか?』


「そうだな。同じ宿に泊まれるならそうしてくれ。無理そうなら悪いが違う宿に泊まってくれ。ここの宿を場所を教える」


俺は宿の場所をイーリスに教える。


『分かりました。では主様の宿に向かいます。では後程』


イーリスとの念話を終わる。10分もしない内にイーリス達が到着する。どうやらまだ部屋は空いていたようだ。イーリス達は男3女3なので4人部屋を2つ借りたようだ。


この宿屋は3人部屋が無いから3人で泊まる時は4人部屋になる。この宿屋の部屋は1人部屋、2人部屋、4人部屋があるらしい。


何故3人部屋が無いのかと言うと、冒険者の3人パーティーは少ないらしく、組むなら2人か4人以上が多いらしい。なので3人部屋は無いのだ。一応同じ宿だが念話で話す。


「イーリス、街を歩いてどうだった?」


『はい。少し目立ってましたが特に問題はありません。スサノオは角の生えた兜に鬼のお面をしていますし、背が高いので目立ってましたが大丈夫とおもいます』


確かにスサノオはあれがデフォルトだからな。仕方ない。有名になれば周りからも受け入れられるだろう。それに目立ってるというよりは周りが恐れてるのではないのか?まぁそれはそれで面倒臭い輩が絡んでこなくていいのだが。


「なるほど。スサノオに関してはそのままでいくか。何か言われれば生まれの村の風習で面をつけないといけないとか嘘をつけばいいか」


『そうですね。あとは呪いで取れないとか』


確かに。実際あの面はスサノオや俺ぐらいしか取れないようになってるから。面をつけて素顔を晒さない強者ってなんかカッコよくない?とスサノオを設定した当時は思ってた。


なので俺やスサノオ以外には取れないようになっている。人化しているスサノオの顔は俺も覚えていない。風呂の時もお面をつけている。


もちろん兜や鎧は脱ぐがお面だけは外さない。だが確かスサノオの人化の顔はイケメンというよりザ・武士という顔だったような…。覚えていない。


「そうだな。それでいこう。取り敢えず今日は休んで明日は皆で冒険者ギルドに行くか」


『分かりました。皆にもそう伝えておきます。では主様おやすみなさい』


「おやすみイーリス」


そう言って念話を切る。さて俺も寝るか。相変わらずプリンは俺の布団で一緒に寝るらしい。ヴィーナは女性組の部屋でもいいのだが俺がいる部屋で寝るらしい。


ヴィーナは宿泊してる事になってないから何処でもいい。皆におやすみと言って俺も寝る。いよいよ明日は冒険者登録か。楽しみな気持ちを抑えて俺は深い眠りにつく。


読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ