冒険者ギルドと素材買い取り
窓から入る日差しが朝を告げる。丁度俺の寝てるベットの位置は日差しが直接当たる場所なので俺はすぐに目を覚ました。
「…………あつい」
俺はあまりの暑さに起きてしまった。まだ夏ではないが直接日光が当たる場所は暑い。レナルドさんに聞いたが今は日本で言うなら5月ぐらいだそうだ。横でプリンが寝ているが暑さを気にせず気持ちよく寝ている。
俺は寝ているプリンを抱きしめる。可愛いから抱きしめたのではない。プリンは元々スライム族なので体はひんやりして気持ちいいのだ。俺が少しの間抱きしめていると少し苦しかったのかプリンは目を覚ます。
「起きたかプリン?おはよう」
「ル、ルーク様。おはようございますなのです」
プリンは起きて自分が抱き締められている事にすぐに気がついた。俺に顔を見られるのが恥ずかしいのか顔は俺の胸に埋めている。
「ル、ルーク様…何故ボクの事を抱き締めているのですか?」
「んー?プリンの体はひんやりして気持ちいいんだよ。抱き締められるのは嫌か?」
「そ、そんな事はないのです!嬉しい…なのです」
「んじゃもう少しこのままでいてくれ」
そして俺はプリンのひんやりした気持ちいい体をたっぷりと堪能する。少しエロく聞こえるが如何わしい事はしていない。夏に抱き枕にしてもいいかも。そして充分に堪能したので
「そろそろ起きるか。みんなも起きてくるだろうし」
俺はそう言って起き上がる。
「あっ……はいなのです」
そう言うプリンはどこかシュンとした顔になっているので
「また暑い時は抱きしめてもいいか?」
「はいなのです!」
プリンの顔に花が咲き誇る。太陽も眩しいがプリンの笑顔が一番眩しいな。とくさい言葉を心の中でおもう。
するとドアがノックされ俺が「入っていいぞ」と言うと、ドラグが中に入ってくる。そしてヴィーナも目を覚ます。ララはいつもの様にまだ寝ているな。
「プリン、顔が少し赤いですが何かありましたか?」
「い、いえ…何もないのです」
相変わらず鋭いドラグが指摘していた。頬を赤らめながら顔を隠しているのは微笑ましい。そして俺はドラグやヴィーナに挨拶し、ララを起こしてセレスとリルに合流する。ララに顔を洗わせて朝食を食べる為に1階へ向かう。
1階へ降りてとりあえず空いてる席に座る。座ってみんなで雑談しているとジーナさんが近づいてくる。
「おや?あんた達来てたのかい!声をかけてくれて良かったんだよ?」
「いえなんか忙しそうだったもんで」
「アハハ!いつもこんなんだよ!それより朝食は食べるんだろう?すぐ持ってくるから少し待ってな?」
そんな言葉を残しながら厨房に入って行く。でも本当に仕事をしているジーナさんは楽しそうだ。とそんな事を考えていると料理が運ばれてくる。ちなみにララ専用の皿はジーナに預けている。
「あいよ。それと昼食なんだが食べたいなら昼にあたいの店に来な?昨日も言ったが、あたいの店は他の客も皆同じメニューだからね。食べる人だけが来たらいいさ。もちろんあんた達には1週間3食付きでお金をもらっているから昼を食べなかったらその分は返すよ」
「それはお気になさらず。もし昼を食べなかったとしても返金は大丈夫です」
「そうかい?そりゃ太っ腹だね!まぁ昼に食べたけりゃうちにきな?いつでも用意してるからね!」
「ありがとうございます」
ジーナはいそいそと仕事に戻る。おそらく今日の昼はここで食べないとおもう。まぁ食べれる時に顔を出すか。
朝食は胃に軽い物で肉とかは出ていない。野菜やパンを中心とした朝食で中々にバランスが良く美味しい。朝食と言えば目玉焼きなんだがこの世界は卵を料理に使うのか?目玉焼きとか卵焼きが食べたくなってきた。あと卵かけご飯。
セレス達やララと楽しく雑談しながら朝食を済ませ一度男部屋に集合する。
「さて。昨日も言ったが今日はまず冒険者ギルドに行くぞ。でその後に物置小屋を買いたいから、売ってくれる商会を探す。まぁこれに関しては聞けばいいだけだからな」
「観光ではないけれど楽しみだわ!」
「ほんまやなー!知らない街ってワクワクするな!」
「わっちは影に入っておりんす」
「ボ、ボクも楽しみなのです!」
「ご主人様、お供致します」
「うーん…」
皆結構楽しみにしてそうだ。ララに関してはまだ少し寝たりないか?いつも朝食を食べたら、その後はだいたい寝ているしまぁいつもの事だが。
「じゃあ冒険者ギルドに行くか!」
そう言って俺達は宿屋を出て冒険者ギルドへ向かう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ここが冒険者ギルドか。…でかいな」
冒険者ギルドは中央広場の噴水の近くにある。冒険者ギルドや商業ギルドはよく利用される場所なので、街の真ん中に作られてる事が多いらしい。冒険者ギルドには色んな冒険者が出入りしているのが見える。
「ご主人様!早く入ろうや!」
「そうだな」
リルに手を引かれて冒険者ギルドに入る。冒険者ギルドに入るとそこには色んな冒険者達がいる。
冒険者ギルドにもテーブルや机があり、そこで朝から飲んでる者。依頼掲示板を見てなんの依頼にするか悩む者。やはり荒くれ者が多い気がする。
ギルドカウンターの受付は4つあり、左側に2つ、右側に2つと別れている。左側と右側のカウンターの間、真ん中には奥に続く通路があり、通路の先には大きな扉がある。そこに色んな冒険者達が入って行く。ん?なんだあそこは?と考えながら俺は受付に向かって歩き出す。
「まちなっ!ここは子供が来ていいところじゃ……いえ何でもないです…」
いきなり酔っ払いの荒くれ者が絡んでくるが、最後まで言う前にドラグが睨んで一瞬だけ殺気を漏らす。
しかもこの殺気は指向性で、その荒くれ者しか向けてない為、周りからは何故その荒くれ者が引いたのか理解出来ていない。何故引いたか理解できた者もいるが、恐らくかなり手慣れの冒険者だろう。まぁ気にせず受付に向かう。俺が選んだ受付は右側の受付だ。
「ようこそ冒険者ギルドへ!お客様は初めて見る顔ですね!冒険者ギルドは初めてですか?」
「あぁそうだ」
「でしたらご説明させていただきますね!私はこの冒険者ギルドの受付をしているサーシャと申します!」
サーシャと名乗った受付嬢は髪が茶髪でショートカット、凄く元気なイメージだ。美人というよりは可愛いと言う言葉が似合う。他の受付嬢も美人さんや可愛い人が多い。どの受付嬢も冒険者達には人気があり、冒険者達にはそれぞれ推しがあるらしい。
「俺はルークだ」
「ルーク様ですね!ルーク様は既に冒険者になられているのでしょうか?」
「いや冒険者はまだだが、なる予定ではある」
「そうなのですね!では冒険者登録は今登録されますか?」
「いや今日来たのは冒険者登録では無く、素材を買い取って欲しいのだが」
「素材買取ですね!ですがルーク様はこの冒険者ギルドが初めての為、素材買取を含めてこの冒険者ギルドを説明しますね!」
「あぁ。よろしく頼む」
ふむ。ギルドの対応は悪くない。そこまで怪しまれていないようだ。
「まずこの冒険者ギルドの受付は4つあります。ルーク様から見て一番左側にある受付が、依頼の受注や完了を報告する受付になっております。冒険者登録した駆け出しさんがよく使う受付になっております」
なるほど。依頼の受注等か。今後お世話になるかも知らないから覚えておこう。
「そしてその隣の受付も依頼の受注や依頼完了の報告する受付になっております」
「2つあるのか?」
「いえ、そうではないのです。依頼の受注等は同じなのですが、ベテランの冒険者しか受けれない依頼を取り扱っているです」
「ベテランの冒険者?」
「はい!冒険者にはランクというのがありまして…それは冒険者登録の際にお話させてもらいますね!冒険者ランクが高い人達しか受けれない依頼をあの受付で取り扱っているのです。ランクが低い依頼は駆け出し冒険者達から人気で、特に朝など混雑してしまいます。また、中堅クラスの冒険者も利用しますので、余計に混雑しています!なのでランクの高い人達がスムーズにご利用出来るようにと作られた受付です。話を聞いてランクが高い人達が優遇されてるように聞こえますが、実際はその通りです。ランクの高い人達はこの王都ファルシオンでも貴重なのです!」
確かにランクが高い冒険者よりランクの低い冒険者の方が多いだろう。まぁ要するにランクの高い冒険者は待遇が良いって事か。
「次に紹介するのが左側と右側の受付の間にある通路の先の大きな門ですが、あれは迷宮に繋がっています!」
「あそこが迷宮の入り口か」
「はい!迷宮の門はこの置物の中に入っている砂が全て下に落ちたら開かれます!」
そう言いながら見せてきたのは砂時計だ。へぇー。この異世界にもあるのか。
「砂時計か」
「ご存知なのですか!?これは昔の勇者様がとけい?と言う物がないので不便だと言って、この〈砂とけい〉と言う物を作ったらしいのです」
「なるほど」
確かに時間なんて今が何時だか研究してもわからない。いや分かるかもしれないが、日本での研究がこっちの世界で通用するかなんて分からないし。だが砂時計なら今が何時かわからなくても30分、1時間を測る事ができる。
「だが何故その砂が落ちたら門を開けるんだ?迷宮に入りたい奴なら常に開けて入らせればいいのじゃないか?」
「そうしたいのですが門の先は転移装置なのです」
「転移装置…」
俺の拠点宝珠から買える物以外にもあったのか…。
「古代の遺産とも言われていますね。転移装置を動かすのだけでも時間が掛かってしまうのです。一度、転移装置を起動しますと、再度使う場合には時間が掛かります。砂とけいの砂が全て落ちる頃には使えるようになっていますので、砂とけいの砂が落ちたら門を開け、入りたい人は全て入り皆で転移するという方法をとってます。帰りは迷宮の石碑を触れば帰れるのでバラバラでも戻ってこれるんですけどね」
「なるほど。分かった」
転移装置か。俺の拠点宝珠から買える転移装置とはまた別物だろう。なんせ一気に転移させるみたいだから規模が違う。うーむ。気になるがまた今度だ。と考えているとサーシャが喋りだす。
「そしてルーク様から見て右側の受付、つまり私が受付をしているこの場所は主に冒険者に登録したい者の受付や説明、後はこの冒険者ギルドの施設の説明等をこの受付ではしていますね!」
「そうか。なら最初にこの受付に来たのはよかったな」
「本当ですね!次に私の隣の受付ですが、主に冒険者や旅人が持ってきた素材を買い取って換金してくれる受付になります。受付に入りきらない素材であればこの冒険者ギルドを出てすぐ隣に大きな建物、まぁ素材置き場になるのですが、そこに持っていってください。そこで解体し、素材置き場から地下に運び入れます。どうしても素材置き場では入りきらない魔物等もいるので少しずつ解体し、地下の素材置き場に運んで素材を並べるのです。素材置き場に入りきらない魔物は中央広場で解体されたり中央広場で入りきらない場合は王都の外で解体される場合もあるのですよ!とまぁ軽く説明しましたが詳しい話はすぐ隣の受付で伺ってください!」
「ありがとう」
話を聞き終わって隣りの受付にいく。というか王都に入りきらない魔物ってなんだ?そんなでかい魔物がいるのかよ。想像ができないがちょっと見てみたい。と考えながら隣の受付にいく。
朝だからなのか素材買取の受付はかなり空いている。夕方ぐらいに素材買取の受付は混雑するらしい。ちなみに王都にも鐘があり日本の時間で朝の6時から夜の20時の2時間おきに鐘がなる。
そして20時から王都の南門、西門、東門が閉門するらしく、開くのは朝の6時から開門するらしい。なので入れなかった冒険者や旅人、商人は門の近くで野営するのが一般的なのだ。
「すいません。素材を売りたいのですが」
「横でサーシャの説明を受けてた新人さんですね。こんにちは。私はナターシャと言います。サーシャとは姉妹なんです」
ナターシャはニコニコしながら話し出す。ナターシャはサーシャと同じ茶髪で髪型がロングのストレートでいつも冷静で落ち着いてそうな見た目だ。
「そうなのですか。俺はルークと言います」
「ルーク様ですね。隣の話が聞こえてルークさんは素材を買い取ってほしいとの事なので説明させていただきますね」
「あぁ頼む」
「素材買取では魔物から剥ぎ取った素材や貴重な薬草、魔石など幅広く素材を買い取る事ができます。後は錬金術で作ったポーション等も買い取る事ができます。冒険者の多くは魔物から剥ぎ取る際に魔物の角や牙、鱗や魔石等しか剥ぎ取らず肉はほとんど捨ててしまいます。まぁ大きい魔物なら荷物になってしまいますからね。アイテムボックスというスキルを持っているなら荷物にならないのですが、そんなスキル持ってるのは勇者様ぐらいですからね。ですが魔物をそのまま持って帰ってくる冒険者もいます。先程サーシャが言ったようにこの受付に置けないような魔物はこの冒険者ギルドの隣の素材置き場に持っていってください。素材置き場では解体をしてなくても解体屋という方々が素材を解体してくれます。ただ解体は素材買い取り金額の1割を引かせてもらいます」
やはりアイテムボックスのスキルを勇者が持っているのだろうな。そういえば、ゲーム時代のアイテムストレージは倉庫と連動していたな。倉庫からアイテムストレージにアイテムを移動出来たから、そうゆう意味でアイテムストレージみたいなスキルは創れないと女神様が言っていたのではないかな?まぁそれはいいとして
魔物は解体をしてなくても買い取ってくれるのか。これはありがたい。なら毎回、解体せずとも大量に解体屋に持っていけば勝手にしてくれるということだ。便利だ。俺もアイテムボックスを持ってるんだけど今は黙っておくか。
「なるほど。了解した」
「こちらの説明は以上です。何か質問はありますか?」
「そうだな。解体なのだが例えば鱗だけ欲しいと言えばそこだけは置いといてくれるのか?」
「はい。可能ですよ。特に肉だけ少し分けてくれっていう注文は多いみたいですね」
なるほど。部分的に受け取る事も出来るらしい。
「そうか。分かった。俺からは今のところ質問はない。また気になる事があれば聞きに来る」
「分かりました。ではルーク様が買い取って欲しい素材をお見せ下さい」
そう言われたので俺は懐から何かを出す振りをしてアイテムボックスから素材を出す。一応袋には入れてある。
ナターシャさんは俺が素材を出している間、少し席を外れすぐに戻ってくる。何処に行っていたのだろう?と思ったが、それはすぐに理解した。
ナターシャさんの顔に少し古そうなモノクルが掛けられている。そのせいか、先程よりも少し大人に見える。
まぁただのモノクルではないだろうと思い、こっそりそのモノクルを鑑定した。すると
・名 前:普通の鑑定モノクル
・効 果:鑑定Lv7
・レア度:A
・備 考:モノクルに魔力を通して物を見ると大抵の物は鑑定出来る。ただし人は鑑定出来ない。迷宮産。
スクリーンみたいな画面が目の前に出てきて、モノクルの詳細が書かれている。もちろん俺にしか見えてないのだが、なるほど。装備品等には効果の欄も追加されるのか。分かりやすい。つまり鑑定Lv7が付いたモノクルか。確かにそれならある程度は鑑定出来そうだな。
俺はモノクルの近くに出てきたスクリーンを見ていたのだが、真剣な眼差しでナターシャさんを見ていると勘違いしたのか
「どうしたのですか?」
ニコッと笑う。すごい破壊力だ。俺じゃなきゃコロッと好きになるところだぞ。
「あぁ…いえ」
「そうですか?」
そう言ってナターシャは俺が出した袋から素材を出し鑑定しだす。正直オークの牙が何本あるか数えてない。オークの牙は口の左右に生えてあるから1体で2本手に入る。
あのオークキングの群れは恐らく50匹はいたと思うから、オークの牙は100本近くあるのではないか?と考えていると
「こ…これはオークキングの魔石…ですか?」
「ん?あぁそうだよ。なんかティタの村の近くの森でオークが現れたみたいでな、そこの村長にオークの撃退を頼まれたんだよ。で、撃退に向かうとオークキングの群れだったんだよ」
「ティ、ティタの村って…!」
「どうかしたか?」
「い、いえ。そのオークキングのお話もう少し聞いてもよろしいですか?」
俺は何か嫌な予感がした。ここでいいですよ!と言ってしまうと長引いてしまいそうな…。
「んー。悪いが少し時間がなくてな。これから行かなきゃいけない場所があるんだ」
「そ、そうですか。申し訳ありません。それともう1つだけ質問してもよろしいですか?」
「まぁ質問ぐらいなら」
「オークキングの肉は無いのでしょうか?もしあるのであれば買い取りたいのですが」
何故オークキングの肉をギルドが個人的に買いたいのだろうか?
「あるのはあるが、悪いが売れないんだ」
「そうですか…」
「何故オークキングの肉を買い取りたいんだ?」
「はい。実はオークキングの肉は大変美味だと聞いたことがあります。肉は上級貴族やこの国の王にも人気なのです。オークキングの肉は年に1回買い取る事ができればいいのですが、オークキングを倒した冒険者達もその美味しさに、肉は全て引き取られてしまうのでオークキングの肉が出回ることがあまりないのです」
「なるほど。つまり人気であまり買い取る事ができない。だから少し回してほしいと」
まぁ要するに上級貴族のご機嫌取りか?
「はい」
「すまんな。それはやはりできない。だが次オークキングを狩ることが出来たら少し譲ると約束する」
「それは…ありがとうございます。では査定をしますので少しお時間を頂けませんか?」
「構わない」
そう言うとナターシャは奥に行き姿が見えなくなる。数分するとナターシャが戻ってくる。
「査定が終わりました。オークキングの魔石金貨10枚、オークキングの牙2本金貨5枚、オークキングの睾丸金貨5枚、オークジェネラルの魔石と牙、オークの魔石と牙を全て合わせて合計金貨80枚になりますがよろしいでしょう?」
金貨80枚か。それなりの金額ではないだろうか?それにしても…
「あぁ。構わない。1つ聞きたいのだがオークの魔石とかは単価ではないのか?」
「はい。オークやオークジェネラルの素材はそれなりに買い取りが多いので纏めて値段をつけさせて頂いております。単価で買い取る場合はオークキングの様なレアな素材や買取素材が少ない場合のみです。特にルーク様の買い取りの素材が多かったので纏めて値段をつけさせてもらったのです。他にも数は少ないですけど種類が多い場合等も纏めて買い取る事があります。これは主に薬草等を買い取る時によくありますね。ルーク様みたいにオークの魔石や牙をこんなに持ち込まれると相場が変わってしまうことがありますので纏めて買い取ると言う意味もあるのです」
端数がないからおかしいと思えばそういう事か。つまりオークでも5体ぐらいなら単価で買い取り端数もついてくるということか。まぁおれも纏めて買い取られる方が硬貨が重たくなくて済む。
「あぁ。理解した」
「では金貨80枚お確かめください」
そう言われたので俺は金貨を確かめる。確かに80枚ある。
「ちゃんと80枚ある。助かった」
「こちらこそ貴重な素材を買い取る事が出来て感謝しています。またのご利用をお待ちしておりますね」
笑顔で言ってくる。
「また来るよ」
俺達が去ろうとしたら
「ルーク様!少し待ってください!」
隣の受付から聞こえる。サーシャが呼んでいるのだ。
「どうした?」
「少しお伝えし忘れた事がありましたので説明しますね!」
「そうか。頼む」
「はい。冒険者ギルド内での喧嘩はご法度ですのでお気を付けください。もし喧嘩をしてしまうと両方金貨1枚の罰金です。ただ明らかに相手が悪いとなれば相手だけ罰金になる事もありますが、基本喧嘩を冒険者ギルド内で起こすのは気を付けてくださいね!もし喧嘩をするのであれば冒険者ギルドの外でお願いします。冒険者ギルド外では例え冒険者ギルドの前だとしてもギルドは一切の責任を負うつもりはありませんのでご理解を」
「あぁ。気を付けるよ。ありがとう」
冒険者ギルドに入ってくる時、チンピラに絡まれたの見られてたのか?まぁいいが喧嘩には気を付けるか。もし喧嘩になれば外に出ればいいと言う事だ。と俺達は冒険者ギルドから外に出る。
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