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これからの方針について


さて、一度部屋に荷物をおいて、男部屋に集まる。男部屋のベットは3つでいいと言ったが4つある。恐らく3人部屋というのは無く、4人部屋があるのだろう。そう考えていると部屋をノックする音が聞こえた。


「どうぞ」


「お邪魔しますね」


「ご主人様きたでー!」


セレスとリルが入ってくる。ララも先程起きたいみたいで、部屋の窓から外を眺めてはしゃいでいる。まぁララのことは置いといて。


「ヴィーナも出て来ていいぞ」


俺がそう言うと影からヴィーナが出てくる。


「ようやく出れたでありんす」


「すまんな。まぁこれからは出れる時間もあると思うからな」


「楽しみでありんす」


「ではこれからの行動について話す。セレス、一応風魔法で防音にしておいてくれ」


そう言うと皆は頷いて真剣な顔になる。セレスは風魔法で音を逃さない結界を張る。風で音を逃さない結界を張っても外からの音は聞こえる。誰かが来たとしてもノックなどは聞こえるので来たらすぐに防音の魔法を解除してもらう。


「とりあえず今日1日は旅の疲れなどを取るためゆっくりする。それで明日からなのだが、まず冒険者ギルドに行こうかなと思う」


「冒険者登録にいくの?」


「いや冒険者登録はまだ少し先だ」


「では何をしに冒険者ギルドに行くのでしょうか?」


「それはオークの素材を売る為だ」


「なるほどなー」


今はオークの素材を売るだけでいい。冒険者登録は、どうせならアイツらと一緒にな。


「まぁそれなりの額にはなると思うんだがな。その後に不動産屋に行こうとおもう。まぁこの世界では不動産屋ではなく商会か大商会になると思うんだが」


「お前様は家でも買うつもりかぇ?」


「いや家では無く物置だな。そこまで大きくなくてもいい。そこに俺が持ってきた転移門(テレポータル)設置装置を置く。これでいつでも王都に行き来する事ができる」


そもそも、オークの素材を売れば家が買えるお金が手に入るなんて思ってない。物置部屋ぐらいなら買えそうだが。


冒険者登録をするにしても、商売をするにしてもまずはトワイライト王国に戻らなければならないからな。


「す、すごいなのです!」


「俺はこういうプランを立ててたがお前達の意見も聞きたい」


「ウチはそのプランで賛成やな」


「1つ聞きたいのですが、何故素材を売ったついでに冒険者登録をしないのですか?」


「あぁそれはな、冒険者登録はお前達にもしてもらうが、居残り組にもしてもらう」


「なるほど。でも事務等は大丈夫なの?それにレイアやタナトスは研究が好きだから嫌がるのじゃないかしら」


確かにレイアやタナトス、後はトールもか?は研究等で嫌がるかもしれない。


「まぁ大丈夫だろう。レイアとタナトスには俺から直接言う。それに俺達皆が冒険者で有名なればこの王都で動きやすくなる。何より王が目を付けてくれるだろう。まぁこの国の犬になるつもりはないが王と知己を得ることができればそれでいい」


もちろん冒険者で金を稼ぐって事も出来るだろうが、冒険者での一番の目的は王と知己を得ることだ。


「なるほどでありんす」


「ヴィーナ。お前も、もちろん冒険者登録をして貰うぞ」


「それはいいでありんすが、わっちが無意識に魅了してしまうのはどうすればいいのでありんしょう」


「それはレイアに頼んで魅了を抑えるフードでも作ってもらうか。ヴィーナは顔も美人だから隠してたほうが争いの種にはならんだろ」


「お、お前様…いきなり美人だなんて…」


あっ…しまった。ヴィーナは俺の言葉に反応してかなり嬉しそうだが、隣の2人が怖い。セレスはニコニコしてこちらを見ているが目が笑っていない。リルは冷たい目でこちらを見てくる。


「ルーク様?ヴィーナが美人だから顔を隠してたほうがいいのはわかったわぁ。でも、私達も美人と思うのよ」


「そ、そりゃヴィーナに負けないぐらいセレスもリルも美人だぞ?」


そう。ヴィーナも確かに美人だがセレスもリルもヴィーナに引けを取らないぐらい美人なのだ。ただヴィーナは産まれながら魅了という特性を持っている。


俺には魅了という状態異常が効かないので正常な判断ができる。その正常な判断ができる俺からしたら誰が一番か決めれないぐらい3人とも美人で可愛いのだ。ってか俺が見た目など決めたから好きなのは当たり前だ。


「ならウチらにも顔を隠すフードがあってもいいんじゃないんかな?」


「ま、まぁまて。ヴィーナは魅了という特性があるからフードにするんだ。フードで魅了の特性を抑えたとしても顔だけで魅了してしまうかもしれないだろ?それにフードが3人もいたら怪しい奴に見られてしまうだろ。ヴィーナはどうしても惹きつけられる美人だが、セレスとリルは喋りかけるのを躊躇うぐらい美人だって事だよ!」


いや俺でももう何言ってるか訳わからん!訳わからんがこれで納得してくれ!


「喋りかけるのを躊躇うぐらい?それはつまり美人過ぎて話しかける事が申し訳ないぐらい美人ってことかしら?」


「そ、そう!そういう事!それが言いたかったんだ!ほら美人過ぎたらこんな俺が話しかけても迷惑じゃないかなって思ったりする時があるだろ!?いや、あるんだ!俺がもしセレスやリルに話しかけるならそう思うなー…」


頼む!これで何とか納得してくれ!


「なんやそういう事か!なら顔を隠さんでもええな!」


「そうねぇー!納得したわぁ!」


た、助かった…。危うく修羅場になるところだった…。ノベルゲームなんてやった事ないんだよ。だが選択肢は間違ってなかったか。


そんな事を考えていると、俺の袖を引っ張ってくる者がいる。ん?と顔を向けるとプリンがこちらを見て目をウルウルさしている。


「ど、どうしたんだ?」


「ボ、ボクは可愛くないのですか?」


そうプリンが問いかけて来た。その瞬間俺は反射的にプリンを抱きしめていた。


「お前が一番可愛いぞー!よしよし」


「ひゃう!?ル、ルーク様!?」


全く俺は何を勘違いしているのか。いるじゃないかここに一番可愛い天使が。やはり俺の中では年少組が一番可愛い。年少組で誰が一番可愛いか問われたら悩んでしまう。まぁやはり一番信頼してるのはイーリスだが可愛いは悩む。


「プリンちゃんが一番可愛いのかしら?」


「そりゃ子供だからな。子供は何よりも可愛いからな」


「まぁでもプリンや年少組に負けるならそれでもいいでありんす」


「そうやな。ウチらも年少組は一番可愛いと思ってるからな。なによりウチらの妹達やからな!」


「そうね。お姉ちゃんたちがこんな事で言い争っていたら駄目よねぇ」


大人の女性組は勝手に納得する。おい。プリンは弟だぞ。と俺は1人心の中で突っ込む。


「ドラグもニコニコしてないで助け舟ぐらいは出してくれよ」


「申し訳ありません。ですが、わたくしが口を挟める余地はないかと。それこそ口を出してしまえば火傷では済まないでしょうから」


そう言ってのけるドラグ。まぁ確かに女の争いは怖いって言うからなぁ。まぁ女性陣も年少組が一番可愛いって納得してくれたからいいか。と考えているとララがふわふわ飛んでくる。もう1人いたな可愛い天使が。まぁララは可愛いとか気にしてないだろうが。


「おなかすいたー!」


ララが大きな声で言ってくる。窓を見てみると既に日は落ちていた。もうこんな時間か。


「そうだね。でももう少し待ってようね?」


「うんっ!」


ララが元気よく返事した直後、ドアがノックされる。


「ル、ルークさんソーナです。夕食の準備ができたので呼びに来ました!」


「はい。今行きます。この話は食事が終わってからしようか」


ちょうどいいタイミングだ。みんなが俺の言葉に頷いて、俺は立ち上がりドアを開ける。普通の居酒屋とかでは注文するのが普通なのだが、なんとここの料理は全てジーナさんが作ってるいるらしい。


1人1人の注文を全て聞いて、その都度料理するとなるとどうしても時間が掛かってしまう。なので皆同じメニューなのだ。ララは俺の肩に乗り上機嫌だ。


普通の妖精ならドアを開けたら飛び出してもいいはずなのだがララは俺から離れてはいけない事をちゃんと守ってるから偉い。ちなみにヴィーナは影の中で待機だ。


「わぁ!妖精さんだ!」


「この子の分も少し分けてほしいんだけどいいかな?お金が必要ならその分は払うよ」


「ララっていうのー!」


「え、えと…多分払わなくても大丈夫と思いますが、一応母に聞いてきます!」


そう言って慌てて下に降りていくソーナ。俺達もその後に続いて降りていく。そして何処に座るか迷っているとジーナさんがこちらに近付いてくる。


「こりゃ可愛らしいお客さんだねぇ!ソーナから聞いて見に来たら本当に妖精がいるんだねぇ!」


ジーナが話すと周りの客がざわつく。


「妖精だって?」


「見て!あの男の人の肩を!」


「俺妖精を初めて見たよ!」


周囲の客がざわつく。やはり妖精は珍しいみたいだ。


「あんた達煩いよ!コソコソ喋るくらいなら近付いて見な?ルークさんだったね?ここに妖精を連れてくるんだ。見られてもいいってことだろ?」


「はい。大丈夫です。ただ見る分にはいいですが触れたりは勘弁してもらいたいです」


「そりゃそうだね。あんた達も聞いただろ?見る分にはタダだからしっかり拝んでいきな!」


そうジーナが言うと食事をしている者達はかなり盛り上がっている。


「あの。この子の分のお代は…」


「何言ってんだい。そんなの取るわけ無いだろ?妖精は幸運の象徴だからね。こっちがお金を払いたいぐらいだよ。だが悪いね。生憎妖精用のお皿は無いんだよ」


「それなら大丈夫です。一応この子のお皿も持ってきているので」


実はカトラスから王都に行く途中でセレスの木魔法で作ってもらったのだ。スープとか飲むときに人間用の器ならそのまま中に入ってしまいそうな勢いで飲んでたからなララの奴。俺はララ用の皿をジーナに渡す。


「そいつはよかった。あんた達の席はとってあるよ」


俺達はジーナに案内される。俺達の席は壁側だった。他の客がララを見やすくする為に通路側のテーブルの上に座らせる。するとすぐ他の客が見に来る。


「可愛いなー!」


「触ったらダメよ!」


「初めて見た!」


周囲の客はいろんな感想を言っている。ララを見て拝む者をいる。ララはきょとんとしながらララを見に来た者達を見ている。とそこに


「ほらあんた達どきな?料理が運べないよ!」


ジーナが料理を持ってくる。料理は黒パンに野菜スープに野菜炒めみたいな料理もある。それにステーキかな?野菜炒めは皆でつまめる用に大きな皿で盛られている。


「このステーキはデビルホークの肉だよ。まぁ名前は悪魔っぽいが味は保証するよ。お嬢ちゃん名前は?」


「ララー!」


「そうかララちゃん。おかわりは自由だからいっぱい食べなよ?」


「うんっ!」


俺達はジーナとララのやり取りをニコニコしながら見ている。そしてジーナは厨房に戻っていく。


「じゃあ食べるか!いただきます!」


俺の言葉に続いて皆も言う。まずはデビルホークからだ。デビルホークの肉はサイコロステーキの様に一口サイズに切り分けられている。それを俺は一口で食べる。


肉はかなり柔らかく癖がない。オークの肉といい勝負の肉だ。まぁ鶏肉だが、さすがにオークジェネラルの肉よりはランクは下がる。ララの皿の肉もララ用に小さく切り分けてくれている。


ありがたい。黒パンはやはり少し硬い。ララにはキツイかもしれないと思ってたが、黒パンを野菜スープに浸して柔らかくして食べている。賢い!そして俺達は皿の上を綺麗に食べ尽くして満足した。


「綺麗に食べてくれて料理人冥利に尽きるよ」


「美味しかったです。満足です」


「美味しかったー!」


セレス達も美味しいとジーナに伝えている。


「そりゃ嬉しいね!まぁ明日の朝食も用意しておくから時間には降りてきな!」


「はい。ありがとうございます」


そして俺達は部屋に戻る。セレスとリルはそのまま男部屋に入る。


「さてさっきの話の続きをしようか。ヴィーナ出てきていいよ」


「わっちもみんなと食事したいでありんす」


「冒険者登録したら皆で食べれるようになるからもう少し我慢な?」


「わかったでありんす」


ちなみにヴィーナは影の中でも食事が出来るらしく、影の中で食べたらしい。すまんなヴィーナ。もう少し待ってくれ。ララはお眠りモードでウトウトしてベットの上で寝かけている。まぁそのまま寝てもいいのだが。


「さっきはどこまで話したかな?」


「物置を借りてそこに転移門を設置する所までかと。居残り組にも冒険者登録をさせると話していましたね」


「あーそうそう。その後のというか冒険者ギルドを登録したと一緒にもう1つ進めたい事がある」


そう。これも何かと重要になってくるから忘れたらだめなのだ。


「それはなんなのでしょうか?」


「それは商業ギルドの登録だな。こっちは正直話を聞いてみないと分からないが、一応こっちも皆登録する話で進めたい。特にタナトスやレイア、トールは必ず登録してほしいな。鍛冶ギルドってのは聞かないから鍛冶師も恐らく商業ギルドに一括にされてると思う」


「確かにそれはいい考えだわぁ!」


「そして拠点宝珠から交換した物を売る。正直ここまでしたら人手が足りないと思うからその人材も見つける」


拠点宝珠から買える物はこの世界にもあるとは思うのだが、品質は一緒ではないだろう。宝珠から買える物は地球で作られている物だから、かなり高品質だと思う。


「人材を見つけるのは大変そうですねぇ」


「まぁ目星はつけてあるというか決めているな。まぁここまで言えば皆ももう分かってるかもしれないが」


「レナルドさんを使うんか?」


「正解。迷いの森の素材を売っていたらしいが、俺達が結界を張ってしまったからな。だが申し訳ないからと選んだ訳じゃない。レナルドさんは皆も知っているが誠実で信用もできる。商談もそれなりの経験はあると思う。レナルドさんが無理ならまた新しい人を見つければいいさ」


出来ればレナルドさんを雇いたいが無理なら他を探すだけだ。


「確かにレナルドはんは信用できるでありんす」


「わたくしも同意見ですね。人としてもよく出来ていらっしゃる」


「あと俺の秘書もほしいな」


「秘書?イーリスはダメなん?」


「いやイーリスは完璧だよ。だがイーリスにも冒険者登録はさせる。となると俺とイーリス何方とも執務室にいない時が出てくるからな。まぁイーリスと一緒に冒険したいってこともあるし。もちろんお前達皆とも冒険したいがな」


「そうねぇ。確かに私達だけ冒険者登録してイーリスだけはずっと執務では可哀想だわぁ」


「まぁ秘書はイーリスの部下にやらせればいいかもしれないが、人化出来る部下は貴重だからな」


人化はある程度のレベルがないと出来ないのだ。


「確かに。潜入捜査でも活躍できるでありんす」


「だからできるだけ信頼できる人材をこっちで探したいかな」


「見つからなかった時はどうするなのですか?


「まぁそういう時はそういう時だな。また違う方法を探すよ。……とまぁこんな感じで考えているのだが」


「いいと思うわぁ。それにもし失敗したとしても幾らでも修正出来るとおもうわ」


「わたくしも特に意見はありません」


「ウチもないな!」


「わっちもないでありんす」


「ボクも同じなのです」


「そうか。とりあえずこの後の行動も考えているんだけど、とりあえずここまでにしよう。そろそろ寝ようか」


「そうですね」


かなり夜も更けっている。俺がそう言うとセレスとリルは部屋に戻っていく。ちなみにヴィーナは男部屋で寝る。1つベットが余っているから遠慮なく使うらしい。2つか。


ララを優しく抱き上げいつもの枕の上で寝かしてあげる。ララ用の掛け布団も作ってある。そして俺も布団に潜る。もちろんプリンも一緒だ。さて明日は色々やることがある。まぁ皆といれば大抵の事はどうにかなるだろう。そう考えながら俺は深い眠りにつく。



読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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