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メイド達の気持ち


side:リシア


「いやぁー!夕食も美味しかったですね!」


「それにお風呂まで入らせていただきましたしね!」


「お風呂は王都ではなかなか入れませんからね」


「見て見て!お風呂でしゃんぷーとりんすがあったから使ったけど、髪がサラサラだよ!」


「凄いよねこれ!こんなの使ったら、しゃんぷーとりんすが無い生活なんて出来ないよ!」


私達メイドはトワイライト王国を観光した後、食事が出来るまでのんびりさせてもらう事になった。流石に1人1部屋だと、部屋が足りなくなるかもしれないので、2人1部屋で泊る事になったのですが。


夕食が出来るまで、お風呂に入ってはいかがでしょうか?とトワイライト王国のメイドに言われたので、お言葉に甘える事にする。


お風呂はかなり広く、お世話してくれるメイド達曰く、色んな種類のお風呂があるらしく、普通のお風呂から水風呂、でんき風呂にお風呂かどうか分かりませんが、さうな?というものもありました。


初めはお風呂に種類がある事に驚きましたが、このトワイライト王国のお風呂、大浴場の広さにビックリです!4つのお風呂があるから広いとは思ってましたが、貴族のお屋敷にあるお風呂より、遥かに広いらしいです!らしいというのは、雇われたメイド達の中にベテランメイドがいて、そのメイドが貴族様に仕えた事があったのです。


そのベテランメイドが言うには、貴族のお風呂でもそこまで大きくないのだとか(貴族のお風呂は日本で例えるなら六畳ぐらいが一般)。なのでベテランメイドもかなり驚いてました!


全てのお風呂に入りましたが、私は普通のお風呂が好きですね!それに、お風呂には他のメイド達も言ってるように、しゃんぷーとりんすが置いてありましたので、使い方を聞いて使ってみたのですが、今は髪がサラサラで前の髪と全然違うのが判ります。


お風呂を出た後は夕食が既に出来ておりました!タイミングが良いです!今日の夕食は変わった物でらーめん?という食べ物です。他のメイド達が言うには、らーめんという食べ物は違う国にあるみたいですが、そこまで美味しくないのか有名ではありません。


らーめんにも色々と種類があるみたいですが、今回のらーめんは豚の骨から出汁を取って作る豚骨らーめんなのだとか。しかも豚の骨から出汁を取るのですが、なんとオークキングの骨から出汁を取っているというのです!


そんな高級ならーめんを食べても良いのか?と思っていたのですが、ご主人様は気にしていないようです。ちなみに夕食はご主人様がいると気を使うだろうと、私達とお世話をしてくれるメイド達だけでした。本当に出来るご主人様です!実を言うと、ご主人様がいると落ち着いて食べれないと言いますか…。別に嫌いとかではないのです!緊張して食べれないとかそういう意味です!


それに、メイドは基本ご主人様と同じテーブルについてはいけないのです。今のご主人様は、そんな事は気にしないとの事ですが、やはり同じテーブルは遠慮してしまうと言いますか…。


そして、今は寝るまで好きにしていいよとご主人様に言われたので、私達みんなでで部屋に集まりお話をしているところです。


「そういえば、みんなはご主人様にお仕えする事はもう決めたの?」


「私はもう決めましたよ?」


「えっ?どっちどっち?」


「私はお仕えする事にします。私は最近、マナリア様から、メイド見習いから卒業しても良いと言われました。正直、主様にお仕えする事は当分先かと思っていました」


他のメイドが話しています。境遇から見て私とよく似たメイドです。私も最近メイド見習いから卒業しても良いとマナリア様から言われましたから。


「貴族様方のメイドはマナリア様が決めるからね。卒業したばかりのメイドはベテランメイドよりも後に回される事が多いですからね」


「はい。ですがご主人様は私を選んでくれました。見習いから卒業したばかりの私を。嬉しかったです。なのでご主人様に仕える事にしました」


みんないろいろ考えて答えを出しているんだなと私は思う。すると違うメイドも喋りだす。


「私もお仕えする事にします」


「理由を聞いてもいい?」


「はい。私はこの中では恐らく、ベテランメイドになるでしょう。前の主様は何かあると私に暴力を振るい、ストレスを発散していました。それに耐えきれなくなり、その主様から離れたのです」


貴族様のお風呂事情を教えてくれたベテランメイドとは違いますが、このメイドも私達の中ではベテランメイドです。しかし、メイドキッサの後ろには王家があるとしても暴力を振るう貴族はやはりいるのです。


「そうだったんですか…」


「その貴族は王家に厳重注意を受け、私はその貴族のメイドを辞めさせてもらえましたが。もう誰かに仕える事はしたくないと思うぐらい、メイドの仕事が嫌になりました。…ですが、私にはメイドしかないと気付いたのです。私は普通の主様ならそれで良いと思いました。お金持ちでなくても良いと。そういう考えでいたら、いつの間にかご主人様の執事様達に選ばれていました」


メイド契約は、契約した日から半年後にマナリア様が様子を見に来る事になっています。そこで、まだ主様に仕えたいか仕えたくないかを選択するのですが、このベテランメイドさんは、いつからか分かりませんが、主様の暴力をずっと耐えてたという事です。手紙をマナリア様に送れば良いと思いますが、それをしてないという事は、それすら出来なかった環境だという事です。


もちろんベテランメイドさんを殺さないのは、殺して王家に見つかりでもしたら最悪没落だってあるかもしれない。と考えていたのではないか?


「なるほど」


「正直、拷問部屋に入る前はご主人様のメイドを辞めようと思いました。ご主人様は怖い人だと思いましたが、それは私の勘違いでした。まだ雇うかどうか分からない私達にここまでしてくれるのです。それに私は、この城にいるメイド達に、ご主人様はどういう方か聞きましたが、ご主人様の悪いところは、みんな無いと仰っていました。もちろんご主人様の悪いところはあったとしても、立場的に言えないかもしれません。ですが、ご主人様に悪いところがあるならば、私の質問にあんな幸せそうな顔で答えません。なので私は、この方なら仕えても大丈夫だと思い、仕える事にしました」


「そうなんだ!確かにご主人様って優しそうだよね!」


「そうですね!それに私達の事もちゃんと考えてるし、気を使わなくてもいい私達まで使わせてしまっているし」


「そうだね。それより、リシアはどうなの?」


ここにいるメイド達は、メイドキッサで話した事があったり、話した事はないですが、顔見知りだったので、すぐにみんなと打ち解ける事になりました。私は話を聞いていただけでしたが、いきなり他のメイドから話を振られる。


「えっ?私?」


「そう。リシアはご主人様仕えるの?」


「うん。私も仕える事にします」


「理由を聞いても?」


「いいですよ。私の仕える理由は、最初はご主人様が私を選んでくれたから仕えたいと思っていました。私も見習いから卒業したばかりですから。ですが、ここに来てもう1つ、仕える理由が増えました」


「それは何?」


「マナリア様が言ってましたが、本物のメイドは主様に全力で尽くしてこそだと言ってました。色んな理由でメイドになる方がいます。お金の為、裕福な生活をしたい為、メイドの中で一番になりたい為。でも私は、メイドになりたいからメイドになりました。メイドの仕事に憧れていました。そして皆さんも思ったかもしれませんが、ルビー様やシーナ様を見て本物のメイドだと私は感じました」


他のメイド達もうんうんと頷いてる。やはり他のメイド達もそう感じていたのでしょう。


「ルビー様やシーナ様を見て、私はメイドです!と今の私では胸を張って言う事が出来ません。ですので、私はルビー様やシーナ様の下でもっともっと勉強したいと思いました。恐らくここにいるみんなもルビー様達を見て、あんなメイドになれたらなと思ったはずです!それほど完璧なメイドだと私は思います。ですので、私はルビー様達に少しでも近付きたいが為に、ご主人様にメイドとして仕えます。そして今よりも立派なメイドになり、ご主人様に全力で尽くしたいと思いました」


「それがリシアちゃんが仕えたいと思う理由だね?」


「はい!」


勢いよく返事をした私を見て、みんなが柔らかい笑みを浮かべている。変な事を言ったのでしょうか?すると他のメイドが口を開く。


「正直、私もルビー様やシーナ様を見て、本当にご主人様に仕えたいと思いました。私もリシアちゃんの言ってる事が分ります。ルビー様達は本当に完璧です。メイドの理想像といっても不思議ではありません。それぐらい凄いお方の下で働きながら、勉強できるなら幸せだと私も思います」


「私もそう思いました!」


みんな私の考えに共感してくれて嬉しくなりました!その後も、他のメイド達のご主人様に仕えるかどうかの話で、少し遅くまで話してしまいましたが、私にとって有意義な時間になりました。


そろそろ寝ようと他のメイドが言ったので、みんなも頷いて寝る事にします。ベットは凄くふかふかで気持ちいいです!こんなふかふかなベットで寝た事がありません!私はベットに入ってすぐに深い眠りにつくのであった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


私達はみんな同じ時間に起床する。メイドの朝は早いのです!メイドキッサで朝が苦手な方はいますが、メイドキッサの朝は早いので、その苦手早起きはいつの間にか克服をするのです。自分で朝早くに起きなければ卒業なんて出来ませんからね。


朝起きて部屋でのんびりしていると、トワイライト城のメイドがドアをノックして入ってくる。


「おはようございます。朝食までまだ時間がありますので、朝風呂に行かれてはどうでしょうか?」


「朝風呂ですか?」


「はい。ご主人様は毎日ではないですが、それなりの頻度で入っていますよ。なんでも、朝に入ると眠気が取れますし、なにより朝に入ると気持ちいと仰っていました」


「そうなのですか。で、ではお言葉に甘えまして…」


本当にいいのでしょうか?と思いますが、お風呂の誘惑には勝てないです!まぁ入ると言ってしまったので入りに行きますけど。お風呂について中に入ると、他のメイド達も既に入っていました。なんだ、みんな言われたのですね。


それにしても朝風呂なんて贅沢ですよね。本来お風呂すら贅沢なのに朝まで入るなんて…。私、明日死ぬのでしょうか?そう思うぐらい贅沢なのですが…。


お風呂はいつ入っても気持ちいですが、確かに朝入ると、夜に入った時とはまた違った気持ち良さがあります。私達は充分にお風呂を堪能し、出ると朝食が既に用意されています。朝食を食べている最中に、私達をお世話してくれているメイドの1人が口を開く。


「ご主人様はまだお休みになられていますので、ご主人様が起きて準備が出来るまでお寛ぎになっていただけませんでしょうか?」


「分かりました」


「その間、暇だと思いますので、退屈しのぎにテーブルゲームをお教えいたします」


「てーぶるげーむ?」


「そうですね、この国にしかない娯楽といえばいいでしょうか?」


そんな物まであるのですか!楽しみですね!他のメイド達もてーぶるげーむが何か理解は出来ていませんでしたが、ワクワクしているのが見て取れる。


私達は朝食を済まして1つの部屋に集まる。そして先程メイドが言っていた娯楽、てーぶるげーむという物をやるのですが、その遊び方を1から教えてもらう。


メイドはてーぶるげーむといって取り出したのがとらんぷ?という紙で出来た物です。その紙には4つの絵柄が書いており、数字も書かれています。


このとらんぷという物は、これ1つで色んな遊び方が出来るらしいのです!まずメイドが教えてくれたのが、ばばぬき?という遊び方です。まず12人いるので、4人ずつに別れます。このとらんぷは主に2~4人で遊ぶ娯楽みたいです。


4人に別れたらとらんぷを1枚ずつみんなに配っていきます。配り終わったら自分のとらんぷを見て同じ数字があれば捨てる事が出来ます。同じ数字が被ってなければ順番に相手のとらんぷを引いていきます。引いて同じ数字がそろえば捨てていき、自分のとらんぷがなくなれば勝ちです。


このとらんぷの中で1枚だけ揃わないとらんぷがあるので、そのとらんぷを最後に持っている者が負けというルールです。その最後の1枚のとらんぷは、ばばとかじょーかー?とか言われていますが、分かりにくいので鬼にしました。


シンプルで簡単だけに、みんなすぐに覚えて時間を忘れて遊んでいました。これが負けると悔しいんですが、一番になると嬉しいです!そして長い事遊んでいると、お世話をしてくれるメイドが口を開く。


「皆様、そろそろご主人様の準備が出来ます」


「分かりました!」


「では行きましょうか」


メイドと共に私達はご主人様の元へ行く。心は決まっていますが、緊張してきました。ですが、いよいよご主人様のメイドになれるかと思うと少し嬉しくなります。私は、はやる気持ちを抑えてご主人様の元へ向かうのであった。



読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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