プロローグ
青い空、広大な耕地、澄んだ空気
肌を撫でるような、心地よいそよ風
人よりも獣の数が多い我が町…S町
まさにド田舎!
ここで育った私、鋼太郎
末っ子長男ゆえ、小さい頃から家業の農家を継ぐこと
ずっと言い聞かせられながら育ってきた。
大型のトラクター、トラック、その他作業機
私の目にはとてもカッコよく映り
「乗って仕事してみたい!!」
心から思い、全く迷いなく将来を決めていたのです。
中学上がった頃には、土日家の仕事(タダ働き)
夏休みも捧げ…(彼女?は?)
冬は車庫片付け(今尚続く呪いw)
トラクター乗って作業や、機械の扱いも覚え始め
健気なまでに
「家のため!」
一心に仕事してたなー…
高校に上がってからでもそれは変わらず、むしろ部活よりも土日の家業を優先させていた。
部活は途中で辞めて帰宅部になり、空いた時間は家業にあてていたのです。
まさに青春を犠牲にしていた!
そして、いよいよ卒業!!
我ながら華やかさの無い学校生活…
「いやいや!悔いはない!これから仕事でバリバリ稼いでいくぞ!」
まー…ダイジェストのようにダーーーーっと書いてきたわけです。
が!
ここからが本番でございます。
お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
卒業後、事件が起きた…