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真・摂政戦記 008話 絶望的

【筆者からの一言】


アメリカの現状です。

 1941年12月上旬 『アメリカ本土』


 アメリカ合衆国は核の嵐に晒された。

 そして壊滅的被害を被った。

 

 中西部から南部の主要30都市で核攻撃により死亡した人数は418万人を超えた。

 負傷者は800万人を超える。その中には重症者も多数おり数日のうちに亡くなるだろう。


 東部では18都市。

 ニューヨーク州バッファロー、ロチェスター、シラキュース、ヨンカーズ。

 ニュージャージー州カムデン、ジャージーシティ、パターソン、トレントン。

 マサチューセッツ州ケンブリッジ、ウースター、フォールリバー、ソマービル。

 ペンシルベニア州ピッツバーグ。

 ロードアイランド州プロビデンス。

 コネチカット州ハートフォード、ニューヘイブン、ブリッジボート。

 ミシガン州グランドラビッツ。

 

 これらの東部諸都市で核攻撃により死亡した人数は123万人を超えた。

 負傷者は300万人を超える。その中には重症者も多数おり数日のうちに亡くなるだろう。


 開戦初日に核テロ攻撃を受けた沿岸大都市の被害を加えると総計で1041万人が死亡しており、その数は今も増え続けている。

 負傷者は2100万人を超えている。

 アメリカ人の四人に一人が死ぬか負傷している。

 家を失い難民と化したのは2500万人。アメリカ人の五人に一人が住む場所を失ったのだ。


 しかも東部から中西部、南部にかけて死の灰が大量に降っている。

 今現在は元気でも死の灰におかされた人々が何れ出て来る。

 それも大量にだ。

 下手をすると数千万人が死の灰により健康を損なう事になる。


 核兵器は目に見えない危険を人々にもたらすのだ。

 だが、それを殆どのアメリカ人は知らない。


 人口が20万人を超える都市で核攻撃を受けていないのは首都ワシントン、オハイオ州トレド、デイトン、ネブラスカ州オマハ、アラバマ州バーミンガムの五都市しか残っていない。


 大都市の工業地帯は壊滅し物流も完全に止まった。


 食料、医薬品、生活必需品、燃料などすぐにも不足が始まるだろう。

 医薬品や生活必需品を生産する能力も大きく損なわれている。

 農業地帯は無事だが農作物を運ぶ物流ルートは崩壊している。

 人々は物資の不足に苦しむ事になるのは間違いない。


 その混乱を終息させ市民の生活を立ち行くようにするのは困難な仕事だ。

 時間が経てば人々は生きる為に物資を求め略奪や暴動を繰り広げる事になるだろう。


 しかし、国レベルでの混乱を終息させ秩序を取り戻す役目を負う筈の連邦政府は全滅した。

 州政府にしても被害を受けている州がかなりある。 

 頭をもがれてのたうち回っている蛇の胴体。それが今のアメリカだ。


 史実の後世、核戦争後の荒廃した世界を描いた小説や映画が幾つもあるが、まさにその事態がアメリカに現出するかもしれない。

 

 これから先、アメリカ市民は苦難の時を迎える事になる……


【to be continued】

【筆者からの一言】


核戦争後の荒廃した世界というと、

映画「世界が燃え尽きる〇」

映画「ザ・デイ・アフ〇ー」

映画「マッドマック〇」シリーズの2以降の作品

映画「復活の〇」は最初は細菌で世界崩壊でその後に核発射で二度人類は滅びたというストーリー。

といった作品が思い浮かぶのですが、この真・摂政戦記では今の所アメリカだけが核攻撃を一方的に受けているわけで、果たして今後のアメリカの未来はどうなるのか……


すくなくともモヒカン男が武器を持ってヒャッハーと叫んだり、悪人が秘孔を突かれて死んでしまうような世界では無い事は確かです。


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