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182話

花粉がひどくなるこの季節…‥‥花粉症対策は必須。

何故花粉症の原因となる物は完全に排除されないのか。

…‥‥目の前で蹂躙劇が繰り広げられ、数十分後。


 女帝コンビと呼ばれる者たちによって、悪漢共はボコボコにされ、地に伏していた。


 なんというか、顔がボコボコになり過ぎて原形をとどめていなかったり、全ての関節が逆に曲がっていたり、縮められていたり、逆にろくろ首状態になっていたりなど、悲惨な状態である。




「ふぅ、これで何とか皆良い人に矯正されることを願うばかりですわ」

「姉さまお疲れなの。さっさと今日の寝床を確保するの」



 汗一つかいていないようだが、拭う動作をしたくなるかやる女帝コンビ‥…学園長の確認で、この国の王女たちであると判明したが‥‥‥何と言うか、本当に王女なのか疑問しかない。



 ルースのイメージ的には、王女と言うのは城に籠り、社交界に出たりしてうふふおほほと話すような物があったが…‥‥考えてみれば、レリアと言う帝国の姫もいたのでイメージそのものが元々ぶち壊されていたのだと、ルースは気が付いたのであった。


……レリア本人が聞いたら微妙な顔になるだろうが、それは考えないでおこう。




 とにもかくにも、この国の行方不明となった家出中の王女たちが女帝コンビだと分かったまではいい。


 だが、どうやって接触するのかが問題である。



「ぐ、ぐぐぐぉぉぉぅっ……」

(お、まだ生き残りがいたか)


 なにやらうめき声が聞こえたので見てみると、もはや原形がとどめられていないほどボコボコになった悪漢たちのリーダー格らしい人物が、力を振り絞って立とうとしていた。



「じょ、女帝共……ま、まだやられてはいねぇ‥‥‥ぜ」

「あら?まだ生き残りがいたのですか」

「ふぅ、なんでこうも根性がまともにならないの?馬鹿なの?アホなの?姉さまに逆らって生きていこうとするの?」


 生き残りの奴を見て、女帝コンビはふぅっと溜息を吐く。


 呆れたというか、せっかくチャンスを上げたのにまだまだやるつもりなのかと、思っているようである。



「ぐへへへ……根性がまともでない?それは誉め言葉だぜぇ・・・・・。まともなら、前らに挑むとおもうか?‥‥‥ぐふっ。は、反撃開、」


 生き絶え絶えの満身創痍で、最後まで言い切ろうとしたが‥‥‥なんとなく見ていられなかったルースは動いた。



「ほいっとな」


ガッ

「ぐべぶっ!?」


 素早く背後へ回り込み、手刀を振り下ろしてとどめを刺した。


 満身創痍な相手だから一応気を使い、オーバーキルにならないように加減はしてある。



 手刀をくらい、リーダー格らしい人物はそのまま倒れ‥‥‥ピクリとも動かなくなったのであった。



「‥‥‥つい、見てられなくて手を出したが、余計な事だったか?」

「‥‥‥貴方、さっきからわたくしたちを見ていた者ですわね」

「気配は感じていたけれども、害は無さそうだから気が付かないふりをしていたの。でも、その姉さまに手を出そうとした腐れ外道野郎にとどめを刺してくれてありがとうなの」


 ルースが言葉をかけると、女帝コンビもとい王女たちはニコッと笑い返答してくれた。


 と言うか、さっきから妹の方らしい少女の口の悪さが気になっているんだが。王女と言う割には口が悪すぎる様な。



「気配を感じていた、か…‥‥相当強い方たちと見受けるが、何をやっているんだ?」


 

 一応、言葉を交えたこの機会に乗じて、ルースは問いかけた。


 知らないふりをしておいた方が良いだろうし、学園長も察したようで黙り始める。


「ん?わたくしたちはこの国をより良くするために掃除をしている、ただの名もなき少女ですわ」

「勝手に女帝コンビと言われているけれども、女帝なら姉さまの方なの。私はただの手伝いをする謎の美少女Xなの」

「‥‥‥そうか」


 自分で美少女と言うのもどうなのだろうか。



「世のため人のため、国の内部に巣くう蛆虫たちを見つけたのがそもそものきっかけ。最初は自由を求めていたのですけれども、馬鹿が運びるのは許せず」

「こうやって、たまに退治をしているの!」


 自信満々に胸を張りつつ、えっへんと言うようなポーズをとる女帝コンビもとい王女たち。


 たくましいというか、何と言うか、この世界の女性たちってなんでこうも強いのだろうかと、ルースは思うのであった。



「なるほど‥‥‥それで、この馬鹿たちを潰したのか」

「そうなのですわ。正しき力の圧力によって、今度こそ彼らが更生することをわたくしたちは願うのみですわね」

「無理だったら、次はケツ爆竹の刑に処すの!!」

「結構ひどいことをやろうとしていないか!?」


 たくましいどころか、とんだアグレッシブな少女たちであった。



「そうね、確かにそれはやり過ぎですわね」

「姉さまがそう言うのなら、やめておくの。ケツ爆竹から、焼き土下座に訂正するの」

「‥‥‥それはそれでかなりひどいことになるからな」


 と言うか、この妹らしい方の思考がぶっ飛んでいる。しかもやばさの程度がより挙がっているような気がするな。



「それでいいの!心と体にしっかりと畏怖を刻み、二度と悪さができない体にしてやるの!」

「トラウマのせいで廃人になると思うんだが‥‥‥」

「別に良いの!姉さまに危害を加えようとするのならば、あの便利な道具がでるロボットのごとく、何か道具を使って成敗するの!」

「いや、便利な道具のロボットとか関係ないじゃん!!それもうあの四次元の中身だけもらってそれを使うって言っているようなもの…‥‥ん?」

「ん?」


 そこでふと、ルースとその女帝コンビの片割れは互に顔を見合わせた。


 今の会話で、ふと何かが引っ掛かったのである。



「どうしたのかしら?突然二人ともなんで会話を止めたのですか?」

「姉さま、今ちょっと私はある可能性に気が付いたの」

「多分、俺も同じことを思っているんだが…‥‥確かめてみるか?」

「うん、確かめてみるの」


 ルースとその少女は同じ結論に達したようだ。


 確かめるために、一旦交互に言いあってみることにした。


「一富士二鷹?」

「三茄子なの!」


「隣の客は?」

「よく柿食う客なの!」


「生麦生米の後は何なの?」

「生卵」


「某便利な道具のロボットモチーフは何なの?」

「狸っぽいけど、れっきとした猫型」



「「‥‥‥」」


 互に確認しあい、ルースと少女は確信した。


 まさかと思ったが、本当にこういうことがあるのかという奇跡に驚愕する。


「まさか……」

「もしかして……」


「「転生者?」」


 互いに同時に言葉に出し、確信の根拠を得たルースたち。


 まさかの同郷らしいもの同士、驚愕し、何も言えなくなってしまうのであった‥‥‥‥




まさかの転生者同士だったようである。

とはいえ、この事情をルースは周囲に話していないし、相手はどうなのだろうか?

とにもかくにも、まさかの同郷のようだけど…‥‥転生者同士とはいえ、同じ時代とか限らないかな。


……この確認方法、最もまともなものがあれば変更予定。流石に某猫ロボネタは微妙だった。

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