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181話

いつも常識がどこか抜けているような人でも、常識はずれな事に関して驚くことはあるはずですよ。

「‥‥‥学園長、これってどうコメントすればいいんでしょうかね?」

「さぁーね?一応、言えるとすれば‥‥‥」


「「なんでこうなったんだろうか」」



 ルースとバルション学園長は同時につぶやき、遠い目をしながら目の前の後継を見ていた。



「いい加減にするのですわ!!今度こそ更生させて、良き人民にしてやるのですわ!!」


メキメキメキメキメキィ

「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



「姉さまに害を与えようなど、1000万年早いですの!!」


ごりごりごりごりごり

「ぎえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」



 目の前で二人の少女たちが大勢の大人の男性たちを相手に、チョークスリーパーやベアバック、パイルドライバー、目つぶし、こめかみをぐりぐりするなどの攻撃で圧倒している光景を見て、ルースたちは何も言えないのであった。


 なぜこうなったのか。その理由は、数十分前に遡る…‥‥




―――――――――――


 学園を一旦出てきた後、ルースは学園長を連れ、昨日訪れた路地裏に入り込んだ。


 一応、この時間はまだ授業中なのだが早退扱いとしており、問題ないように後でバルション学園長が手を回してくれるそうなので大丈夫なはずである。



「確か、この辺にあのおっさんがいたような‥‥‥」


 きょろきょろと周囲を見渡すルース。


 あの見た目だけが凶悪犯なおっさんならば、この路地裏に関しても…‥‥



「おーい?なんで昨日の兄ちゃんがいるんだぁ?」


 と、考えていたら目的のおっさんが向こうからやって来た。



「ああ、ちょっと用事があって…‥‥」






 カクカクシカジカと説明し終え、おっさんはうんうんと理解したようにうなずいた。


「要は兄ちゃんがその女帝コンビが気になったから、会ってみたいと思ったわけか」

「別に色恋目的じゃなくて、ちょっと知り合いに頼まれてきただけだからな」

「なるほど、納得したぜ。それならちょうど今、女帝コンビがこの路地のどこかを見回り中って話だ。適当にうろつけば出くわすはずだぜぇぃ!ただ、残念ながら俺様は少々近所の御婆さんが腰を痛めたんで、その薬を買いに行くからな!案内できないが、周囲の奴らが勝手に女帝コンビと呼ぶからすぐに分かるはずだぜえ!」


 そう言いながら、おっさんはその用事のためにその場から去ったのであった。




「‥‥‥で、バルション学園長。いつまで魔法で姿を隠しているんですか?」

「さーすがにね、今更だーけどちょっと周囲の目も気にしーているんだよね」


 おっさんが去った後、ルースは背後に隠れている……正確には、魔法で光の屈折をいじって姿を見えなくしている学園長に問いかけると、そう返事が返って来た。


 一緒に来たのはいいが、少々問題があったらしい。


「周囲の目って‥‥‥」

「正確にはその女帝コンビ‥‥王女たーちの耳に入らなーいようにしているんだよ」



 王女たちが城を出たのは家出という理由らしい。


 そこで、捜索願が出されており、探すのは良いのだが‥‥‥もしかすると抵抗される可能性もあるのだとか。



「私は王女たちの姿を知っていーるように、相手も知っーているはず。姿を見らーれて、無理やり連れ戻しにきーたと思われて、抵抗されたら面倒なーのよね」

「それって、学園長が来た意味あるんですか?」

「…‥‥」


 あ、これ何も考えずに来てしまったやつか。


 そうルースは心に思ったが…‥‥言うとそれはそれで面倒そうなのであえて言わなかった。


 




 とにもかくにも、とりあえずその噂の女帝コンビとやらが王女たちなのか気になる処である。


 もし本人たちであれば、話しの場を設けられればいいのだが‥‥‥どう接触したものか、悩みどころである。



「と言うか、説明するなら学園長がしてくださいよ?見ず知らずの俺よりも、一度はあったことがあるくらいでしょう?」

「まー、その時はそーの時でね」


 信用できない軽さだが、言い返しにくい状況である。


 何はともあれ、おっさんから聞いた通りルースたちは路地裏を散策し…‥‥その女帝コンビとやらを発見した。



 だが、早々に‥‥‥冒頭の状況になっていたのであった。



―――――――――

そして今に至り、目の前では蹂躙がたっぷりと行われていた。



バキィ!!

「ぎえぇっ!?」


ぐしゃぁっ!!

「ごばぁぁぁっ!!」


ぶちっ!!

「モヒカンがあぁぁぁ!!」



 

「‥‥‥学園長、あの恐ろしい少女たちが、本当に今行方不明の少女たちで良いんですよね?」

「‥‥間違いなーいわね。第1王女アルス=バルモ=グレイモ様に、第2王女モムノフ=バルモ=グレイモ様だわ。でも、ちょっとこれは‥‥‥やり過ぎかーしらね?」


 目の前の蹂躙劇を見て、ルースもバルション学園長も何も言えなかった。


 たった二人の少女に、大勢の大人たちが蹂躙されていく光景は現実離れしているのである。


 

「王女たちには護身術があるんですよね?それを教えたのはどこのどなたですか?」

「…‥あ、そう言えばルーレアが王国と帝国の友好のために来たことがあって、その時に教えたとかあったわね」


 ルーレアと言うと、モーガス帝国の皇帝の正妃で、レリアの母親である。


 一度手合わせをしたことがあるから、どこか似たような戦い方のようにルースは感じていたが、享受したのがその本人であれば納得であった。



…‥‥いや、王国の王女に一体何をどうやってこんな蹂躙劇を生むような戦い方を教えたのかが気になる処である。


 というか、これもはや護身術ではないような気がするが‥‥‥バルション学園長が自称で「攻撃魔法は苦手」というのと同じようなものなのだろうか?



 とにもかくにも、今はこの蹂躙劇が終わるまで、女帝コンビとの接触は難しそうなのであった…‥‥

…‥‥蹂躙劇を見つつ、収まるまで待つことにしたルースとバルション学園長。

女帝コンビもとい王女たちの強さに驚きつつも、大丈夫だろうと思っていた。

と言うか、むしろ倒された人の救護をしなければいけないような‥‥‥

次回に続く!!


バルション学園長のライバルにして皇妃のルーレアが教えたのであれば、そりゃ王女たちも強くなるだろう。ただ、教えすぎて強くし過ぎるのもどうなのかと思うが…‥‥

なんか他にも色々と伝授されていそうだが、無事に対話できるのだろうか?なんか無理そう。

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