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163話

ちょっと短め

主人公たちのサイドへ戻って‥‥‥

『…‥‥む?』


 ルースたちが精霊王と会談している最中、ふと精霊王が何やら怪訝な表情になった。


「どうしたのですか?」

『いや、招待状で送った際に一時的に孫たちがいた都市……メルドランだったか。その都市とのつながりが、なにやら切れたようじゃ』

「え?」



 精霊王いわく、あの招待状でこの場所と都市を繋げていたそうで、帰る際には招待状の行き先を反転させて都市へ普通に帰すつもりだったらしい。


 だがしかし、精霊王の力によってつながっていたそうなのだが、そのつながりの先にある都市メルドランに何かがあったようで、つながりが切れてしまったそうなのだ。


『このままだと帰そうにも帰せぬな‥‥‥』

「え?本当ですか?」




 この会談終了後、都市へ戻れるはずだったが…‥‥どうもそのつながりが切れたせいで送れないらしい。



『そもそもこのような事が起こるのは始めてじゃな。精霊の力を遮るなど…‥‥もしや、都市が吹き飛んでしまったのか?』


 その言葉に、ルースたちの間に動揺が走った。



 都市メルドランが吹き飛ぶようなことなど、そんなことがあるはずがない。


 というか、そもそも都市を吹き飛ばせるようなものなど‥‥‥‥



 と、そこまで考えて皆ふとタキとヴィーラの方を向いた。


【え?なんじゃその目は?】

【冤罪デすが】


…‥‥国を滅ぼせるモンスターならそこにいるから、都市が吹き飛ぶ可能性があってもおかしくはないと思っただけである。


 そう、他意はない……が、少しだけ疑ってしまったのはすまない。




 とはいえ、そんな力を持つ者などこの世界には他に…‥‥


「‥‥‥結構いそうだよな」

「いわれてみればそうよね」

「組合とか作っていると言っていなかったか?」


 考えてみれば、そうおかしな話でもあるまい。


 




 とにもかくにも、この異常事態が不明なままなのは芯お会いを増やすだけである。


「精霊王、俺達を都市へ帰すことはできないのか?」

『ううむ、孫からの頼みじゃし帰したいのはやまやまじゃが…‥‥繋がりが切れておる以上、送還できぬ。かと言って、自力で帰そうにも、ここからじゃと結構距離があるぞ』



 今いるこの場所は精霊王の招待状によって転移させられた場所であり、そうやすやすと人が立ち入れるような領域でもないので、簡単に帰ることができないらしい。


 だからこそ、帰還用のつながりを持っていたはずが、それが切れた今では難しいのだとか。



「ああもう、どうすれば……」

【あの、召喚主殿。我なら結構早いのじゃが】

「あ、そう言えばそうだ」



 頭を抱えて悩みかけた所、タキのその言葉にルースは気が付いた。


 考えてみれば、タキに乗って移動したほうが明らかに早い。


 と言うか、一番都合のいい移動手段でもあったじゃん。


「そうだわ、あたしたちも」

「ああ、召喚魔法で呼べばいいのか」



 召喚魔法で呼んだモンスターに乗って帰還すればいい。


 エルゼとレリアも思いつき、召喚魔法の用意をする。


「って、学園長たちは‥‥‥」

「大丈夫よー。私なーら魔法で加速しーたほーうが早いのよね」

「飛べるし、それなり速いからな。問題はないな」


 バルション学園長とエルモア先生も、それぞれきちんとした移動手段はある。


 あとはバトだが、彼女はヴィーラの方に乗るらしい。




 まぁ、なんにせよ都市の方で何かがあったのであれば、すぐに確認しに行ったほうが良いだろう。


「精霊王、今回はこちら側の方で何かあったせいでそこまで離せないことをお詫びしておきます」

『いや、別に良いのじゃ。孫に対して後は精霊の力などについてのレクチャーをしたかったのじゃが‥‥‥まぁ、それは後日でいい』


 朗らかに笑いながらも、精霊王のもこの状況の深刻さを分かるのか真剣な表情となる。



 この空間からの出口を作ってもらい、ルースたちはそこから外へ出た。


【さてと、全速力で飛ばすのじゃ!】


 外へ出ると同時に、精霊王に教えてもらった都市の方角へ向けてルースたちはそれぞれ進み始める。


 何か嫌な予感がしつつも、急いで都市メルドランへ向けて、全速力で向かうのであった…‥‥、




都市メルドランの異変に気が付き、急いで向かうルースたち。

だが、距離が距離なので時間がかかる。

その一方で、都市の方でも動きが…‥‥

次回に続く!!


…‥‥精霊王だから、何かこう、すごい力でバビューンッと戻せそうなものだけど、万能ではないのか。

まぁ、そもそも大勢を転移させている時点で色々とすごいけれどね。

とにもかくにも、次回はSIDE都市。果たしてどうなっているのか‥‥‥‥少なくとも、無事で済んでい無さそうである。

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