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SOUL FOOD  作者: チーズ
第一章 食物連鎖
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日常崩壊のアナウンス②

 校庭の喰人人間が昇降口に入っていく光景を多くの生徒達が見ている。・・・いや見ているか解らないが窓の外にに顔を出しているのは確かだ。だが、多くの生徒が恐怖で顔をひきつっている状態である。パニック状態ではあるが間玖土やパスタ・滝沢・霧島が何とか生徒達を落ち着かせたおかげで三階にいる二年生の生徒達は暴れずにいる。しかし一年や三年の教室がある二階・一階からは騒々しい物音や悲鳴が絶え間なく聞こえてくる。

「やっぱり一年と三年の教室にも行った方がいいのよ」

そう言った霧島を間玖土が見るとホウキを手に持ちガタガタと携帯のバイブレーションのように震えている霧島の姿が映った。

「あんま無理すんな樹日子。大丈夫だ、三年には生徒会長の「王膳おうぜん 千歌せんか」がいるし一年は俺の頼れる後輩が何とかしてくれる。」

そう言って間玖土は霧島の持ったホウキを取り上げる

「ちょっ何するのよ!」

霧島は童顔ながらキッっと間玖土を睨みつける。しかし、体の震えはまだ止まっていない。

「喰人人間の事は知らんけどこんな掃除用具で倒せるとは到底思えない。」

「わかってるのよ!!」

霧島の目元から涙がこぼれる。間玖土は霧島をもう見ていられなくなり。さっきからスマホで通報しようとしているパスタ・滝沢の方を向く。

「パスタどうだ?」

「駄目だにぃ間玖土何回やっても通じないにぃ」

「こっちもだマック」

滝沢がスマホをポッケにしまう。

間玖土は目をつぶる。そして何かを決心したかのようにパチンと両手を叩き目をあける

「樹日子、パスタ、滝沢お前らに頼みがある」

「何でもこいだにぃ」

「同じく」

パスタ・滝沢が両腕を組みながら答える。

「私も・・・手伝えるんだったら」

霧島はゴシゴシと手で目をこする

「ありがとう、じゃあまず一つ。俺は今から航大の所へ行ってくる。その間この三階でみんなを落ち着かせてくれ。」

「「「えっ!!」」」

間玖土のはなった言葉を聞き三人は驚く。しかし間玖土は最初から決めていた事だった。喰人人間は覚醒者に操られている。その事が脳裏によぎり間玖土は思った・・・いや確信した 

     鴨島航大は覚醒者であり喰人人間を作り出している覚醒者軍団「生産者」だ!





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