「ハンター」
私はアカデミー賞やカンヌ映画祭で優勝した作品などもちゃんと観ているし、好きである。
しかしたくさん観ていると、何の賞も取っていないが、珍品、迷作、だけどステキな宝石箱のような作品に出会う。
今回、紹介する「ハンター」がそういう作品である。
全然予備知識はなかったのだが、世界の映画界の大御所中の大御所ウィレム・デフォーが主演しているので、ふらっと劇場に入った。
ちなみにウィレム・デフォーはスパイダーマンシリーズに悪役で出ていた人である。
日本ではスパイダーマンシリーズが一番有名かと思うが、ラース・フォン・トリアー監督の作品など芸術作品の常連である。
「ハンター」は導入部はまともだった。
ウィレム・デフォーはすごうでのハンターで大企業の依頼で珍しい生物を捕獲、または殺害したりしている。
そして絶滅したはずのタスマニアタイガーという動物を捕獲するため、ある秘境に侵入。(珍しい生物の成分からいろんなものを作る企業があるという設定。)
大学教授で、研究に来たと偽り、環境保護活動家の家に居候になり、ハンターをやるのだが、ここで映画の文法が狂い出す。
その家が実に不気味で、不愉快な家で、ウィレム・デフォーはうんざりしている。
ハリウッドの映画だったら、子供たちに惜しみなく情けをかけ、シングルマザーとの恋が始まるだろうがウィレム・デフォーは、その一家をうざがって、遠ざけようとする。
しかし、この辺りの何の愛想もなく、頑固なところが男性のリアルをよく描いていて、感服した。
本当の男の人などチャラチャラしておらず、しかし本当の優しさと強さを持っているものである。
私のように34にもなっててへぺろ~とか言ってちゃいけないのである。
映画の文法をはみ出しているため後半、全く予想不可能の展開になっていく。
監督の計算ではなく、さじ加減を間違えたため奇跡的に面白くなったのだろう。
それに最後のオチ。気を抜いて観ていると感動で終わるかもしれないが、よ~く考えるとけっこう怖い。何故、主人公は最後、ああいう行動をとったのか?
こういう不思議な出逢いがあるので、映画を観るのはやめられない(-_-;)




