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「ダンシングチャップリン」

日本映画を論評するの久しぶりだけど、「ダンシングチャップリン」観ました。


現代バレエの巨匠ローラン・プティがチャップリンの映画をバレエに再構成した現代バレエの傑作「ダンシングチャップリン」その主演のルイジ・ボニーノと草刈民代が引退することになり、草刈民代のダンナ周防正行監督が二人のバレエを撮影。それだけでも素晴らしいのですが何と周防正行監督、この本編を撮るまでにローラン・プティ、ルイジ・ボニーノ、草刈民代、チャップリンの息子ユージーンなどにチャップリンへの思いやバレエへの思いを語らせ、練習風景を撮影してドキュメンタリー映画を作成。全体は二部構成で第一部が「ダンシングチャップリン」を制作するまでのドキュメンタリー映画。第二部が「ダンシングチャップリン」本編(ただ映画なので、省略したシーンもありますが)。



劇場でオペラやバレエを見るように第一部と第二部の間には五分の休憩があります。




結論としては前半も後半も手に汗握る面白さで、年間ベストワン候補です!


実は不思議なシンクロニシティで今日の午前中のニュースで、この「ダンシングチャップリン」の大元を作ったバレエ作家ローラン・プティが亡くなったとやっていましたが、その日にスクリーンの中で最期の姿、また遺作になったこの映画を観られたのが感慨深かったです。ただ87だから大往生だけど元気!(-.-;)監督の演出が気にくわないと怒って「映画化を許さんぞ!」と叱ったり、ヨーロッパの芸術家らしい。監督は監督でローラン・プティの陰口言ったり、本当にドキュメンタリーだった。


他にも草刈民代さんが相手の若いダンサーが下手だからクビにするところ。そして一流の助演ダンサーがかわりにやってきたのを見つめる若いダンサーの愚痴をさりげなく撮影していたり出ている人たちがみんな芸術の修羅(-_-;)



そして多分本当の修羅で陰の主役はチャップリンで、ローラン・プティは若い時、サン・トロペの貴族の宮殿か何かで晩年のチャップリンと一緒に夏休みを過ごしたそうですがチャップリンは食事の度に必ず「黄金狂時代」のパンのダンス(パンにフォークをさし、足に見立てて踊らせる)を伯爵夫人たちに見せて楽しませるなど死ぬまで真剣に喜劇に徹していたとか(-_-;)




このドキュメンタリー映画だけでもお腹いっぱいなのですが後半のバレエ「ダンシングチャップリン」も感涙!(;_;)



「黄金狂時代」「ライムライト」「キッド」「街の灯」などがバレエに再構成され、美しく面白い!動きが素晴らしい!チャップリンを評価していた偉人たち(ドビュッシー、マルクス、ジャン・コクトーなど)の言葉が紹介されますが、やはりチャップリンの作品はバレエやオペラ、音楽、文学など一流のものが基盤にあるからバレエに再構成することも出来るのでしょう。



前半も後半も本当に面白くおすすめです。私はチャップリンに特別詳しい訳ではないですが、すごく感動しました。(^^)



バレエなどは観たことがない人ほど是非観て欲しいです。

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