「幕末太陽傳」
今年になってから初めて自腹を切って映画館に行った。
「幕末太陽傳」のフィルムが現代の技術で修復され、観た。
プロの映画評論家が映画の歴史を通じての投票をしても必ず上位に来る作品で、確かにすごく面白かった。
フランキー堺さんが主演で幕末の遊郭、それも有名な吉原でなく、品川が舞台で逞しく生きる人々のコメディになっている。
私は落語にあまり詳しくないが(国文学者だから本当はいけないのだが)、それでも知っている有名な落語をストーリーに織り交ぜているところと、幕末の英雄たちのストーリーがからめてあり、それを石原裕次郎や小林旭がやっているのが面白かった。
しかし、通して観てみると後味は悪くないけど、ちょっとビターな悲しみが底に流れている。
有名作だから書いても構わないと思うが、フランキー堺さんが実は余命があまりない故、捨て身で必死に生きているところが笑いの中に涙を誘うのである。
あと岡田真澄さんの若い時は本当にハンサムで驚く。
こういう作品や黒澤明、小津安二郎などの作品を観ると現代は衰弱したなとしみじみと思う。
「幕末太陽傳」の中で活躍していたきらめく星のようなスターたち、ほとんどは天国にいる。(-_-;)




