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舞台「身毒丸」

夏休み直後、舞台「身毒丸」拝見しました。


文豪・寺山修司の最高傑作を蜷川幸雄氏(文化勲章受賞者)が演出し、読売演劇大賞受賞。世界各地でも上演されてきましたが主役白石加世子先生と藤原竜也がこの作品は卒業。



新キャスト大竹しのぶさんと矢野聖人での全国公演の千秋楽にうかがいました。

もちろん白石加世子先生、藤原竜也バージョンも拝見したのですが、ニューバージョンも素晴らしかったです!(;_;)




日本古代、神話時代から語り継がれるフォルクローレ「しんとく丸」、それを下敷きにした夢幻能の傑作「弱法師よろぼし」、それを研究した釈超空の著作。そういった先行作品をしっかり消化し、昇華し、あらゆるテクニックを駆使して新たな命を吹き込んだ天才寺山修司の才能と宿業。



それが大竹しのぶさんと矢野聖人に命を吹き込まれ、活き活きと迫ってきます。


もともとは継母の継子いじめの話だったものを継母なでしこと継子・俊徳の禁断にして最高のラブストーリーに書き直した異形の傑作。



俊徳が全裸になり湯を浴びているところをなでしこが目撃し、激しく、暗く、しかし強い愛が華開きます。(このシーンは世界各地の人に日本の神秘として衝撃を与えた。)



前作を観た時はただすごいと圧倒されていましたが、今回はより細部までしっかり理解、観賞出来ました。



実はラストシーンがニューバージョンは変えてありました。


私はわりとよくお芝居を観に行くので、寺山修司の盟友だった美輪明宏先生が「毛皮のマリー」(これも寺山修司の傑作)のラストシーンを「私はラストシーンを変えて欲しいという遺言を聞いていた」などと主張して変えたことに対抗したのではないかと思いました(-.-;)



ちょっと賛否両論出た終わり方でしたが、私は蜷川幸雄氏の主張したいことはよく理解出来ました。


見せ方は工夫、改良の余地があると思います。



全体としては素晴らしい舞台でした。

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