大森立嗣監督(前編)
一つ前の話を書くまで、1ヶ月ぐらい空いてしまいました(-_-;)
別に忙しい訳でもないのにすいません。
映画、美術、コンサートなどの感想もたまっているので、出して参ります。
さて、大森立嗣監督の「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」観ました。ベルリン映画祭など世界的な映画祭で高く評価された作品ですが・・・不思議な感じでした。
正直に言うとたくさん粗があり、そこを減点していく評価の仕方だと点が残らないのですが、強い印象が残るのです。正直に正直に書くと、これ自体は偉大な失敗作だけど、監督はすぐに傑作を作ることを確信しました。
「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」はケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)とカヨちゃん(安藤サクラ)の三人が閉塞感あふれる日常を抜け出し、北海道まで行くのですが・・・
ファンの人にはお詫びするけど、主役の松田翔太が下手くそ過ぎて、かなり減点。
逆に高良健吾は今までもたくさん傑作に出ていますが、ベスト演技と言ってもいい。
ちょっとこの辺りから核心にふれるので、ネタバレNGの方はここで。
松田翔太と高良健吾が旅するため、盗品を売りに行くシーンで巧妙に伏線が貼ってあり、高良健吾は松田翔太のことが好きで最後、松田翔太を殺して自殺するつもりだなと気づき、涙があふれて止まりませんでした。最後、実際そういう風に展開していくのですが、近松門左右衛門の「心中天網島」「曽根崎心中」をほうふつさせました。そういう哀しみやイノセンスを体現出来る高良健吾がすごい!(-_-;)
しかし逆に二人は軽い知的障害があり、孤児院?で育ち、子供の時からかばいあってきたという設定で最後、心中しかないというのにはギリギリと不満や憤りを感じました。
そういう苦しみや哀しみを背負った二人が希望や幸福を見つける作品を作って欲しかった。
しかし、その希望は一日でかなったのです。(続く)




