「ロシアンルーレット」夏のおすすめ映画
暦の上では明日で夏は終わりだが、実感としてはあと2ヶ月弱は夏という感じと思う。
最近、映画の感想を書けなかったが何本か、特に夏休みにおすすめしたい作品を論評する。
まずは「ロシアンルーレット」
娯楽作品を求める人におすすめ。
何も予備知識が欲しくない方はここまでで。
私も何の予備知識もなく観たのだが、面白かった。ジャンルは何なのか分からない。ホラーとも言える。
しかしB級のホラーかと思ってみていたら、意外とすごく秀逸な作品でびっくりした。
ある豪邸に男たちが集められ、ロシアンルーレットをやっている。そして金持ちたちが誰が生き残るのか賭けをやっている。こう書くとダメな作品の感じがすると思う。ところが監督は何故か引き算の効果、表現法がよく分かっていて、どうでもいい細部はネチネチ描くのに、根源的な疑問は忘れさせる巧みなストーリーテリングをする。(究極的には誰がこの地獄のギャンブルをどうやっているかは分からないまま終わる。そういう意味ではダークファンタジーと言える。)
しかし主人公の描き方に工夫があり、非常に引き込まれ、あり得ん設定もチャラにされる。またこういう映画の場合、ある程度、小説や映画に親しんでいる人なら結末は予想出来るのだが、そこで終わらず、その先がいい意味で「えー!?」と展開していく。正直、中盤から監督は並々じゃないと思って、後で調べたら、これの原作でヴェネツィア映画祭最優秀新人賞を取っており、そのアメリカ版と分かった。
ちょっと残酷なのだが、多少そういうの平気ならデートで観てもけっこう彼女が怖がったり、なかなかいいと思う。
面白いもの、豪快なもの、好きな若い人向け。




