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2   デューク・マリアーザ

 幼い頃、側近候補のレイモンドーーレイが言っていた。自分には、同い年の従姉妹がいるのだと。メリオス伯爵令嬢である従姉妹の髪はストレートの綺麗なピンクブラウンで、瞳は宝石のような空色。メリオス伯爵の側室の連れ子のため、血が繋がっていないのだと。いつか、好きだと告白をするつもりだと。レイの従姉妹、レイラーラ・メリオス伯爵令嬢は、社交界でかなり注目を浴びていた。デビュタントを終えると、すぐに多くの家が彼女をお茶会に招いた。もちろん、俺の母が主催するお茶会にも招かれていた。レイラーラ嬢は俺がこれまでに出会った女性の中で一番華やかで美しかった。俺は家族以外の女性が苦手だったので、レイラーラ嬢には一言も声をかけなかった。だが、向こうも気にしている様子はないので放っておいた。もっとも、他の令息たちの目はレイラーラ嬢に釘付けだったが。そのレイラーラ嬢と、ついさっき初めて言葉を交わした。というか、声をかけられた。さすがに、あれは反則だ。彼女に興味のない振りをして無表情で無言を貫いたが、言葉の端々から分かる教養の高さ、レイに返す言葉の的確さから分かる頭の回転の速さ、俺に喋りかけた時の鈴の転がるような声、そして何より、俺が無表情無言を貫いていた時の拗ねたような顔、グレース嬢と話している時の笑顔。


可愛すぎる!!


 他の令息たちが釘付けになるのも頷ける。近くで見て声をかけられて初めて共感した。あれが自分の国にいるとか、神の思し召しだと錯覚しそうだ。レイには申し訳ないが、あの子を譲る訳にはいかない。俺はそう決意した。

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