表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/35

⭕ 洗礼,祝福,聖女の魔法


──*──*──*── 聖堂


準備が整ったらしくて、カテーナさんが応接室に呼びにてくれた。


カテーナさんの後ろを歩いて、祭壇と石像の有る部屋──聖堂にはいる。


ズラッ──と並んでいる長椅子には大勢の村人達と聖職者達が腰をろして座っている。


村人は洗礼を受ける救世主の様子を見学しにたのかな??


聖職者:カテーナ

「 救世主様、〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の石像のまえに御立ちください 」


洲導彩榎

「 はい── 」


アタシは〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の石像のまえに立つ。


〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の石像はウインクをしていてピースしている。


まるで戦闘終了の決めポーズみたい。


ちなみに蜻蛉トンボみたいな羽根は、虹色に輝く “ 妖精の羽根 ” なんだとか。


妖精の羽根を背中にやした怪しいキノコの生物を〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉として作った職人の美的センスを疑いたくなる。


神聖な像に対して、おふざけ過ぎてな~~い??






〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の石像の前で洗礼を受けたけど、じつに簡単な洗礼式だった。


アタシは石像の前でニュイちゃんを抱いたままの状態で両目を瞑って立ったまま──。


「 これより、救世主様の洗礼式を始めます 」って宣言したカテーナさんは、祭壇に上がると持っていた薄っぺらい本をひらいて書かれている内容を読んでいた。


途中からほかの聖職者達や見学者達も一緒に声を出して、祈りの言葉を唱え始めて──。


またカテーナさんが1人で薄っぺらい本を読み始めて、最後に聖職者達,見学者達も一緒に言葉を出して祈りを始めた。


洗礼が終わったあとは、〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の石像のまえに両膝を付いて、胸の前に両手を合わせて合掌をした。


教会って合掌して祈るんじゃなくて、指を組んで祈るんじゃなかったっけ??


異世界だから違うのかな??


カテーナさんが「 〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉──、異世界より召喚されし救世主様へ祝福を御与えください 」って祈りを捧げてくれた。






そんな訳で現在にいたるんだけど──、「 洗礼式って言っても特に変わった事は起きないんだな~~ 」って心のなかで思っていた。


そしたら、石像の方からパキパキとおとが聞こえてたの。


ニュイ

「 にゅにゅ~~♪ 」


ニュイちゃんが嬉しそうにテンション高げにいる。


危険は無いみたいだね。


石像の表面がパラパラと床に剥がれ落ちて行く。


石像だった〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉は虹色に輝く綺麗な本体をあらわしたの。


洲導彩榎

なに…………これ…………??

  すっごく綺麗── 」


ニュイ

「 にゅにゅ~~♥️♥️♥️ 」


聖職者:カテーナ

「 こんな事が起こるなんて── 」


洲導彩榎

「 石像じゃなかったんですね 」


聖職者:カテーナ

「 〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉は砂糖シュガーパウダーで作られた砂糖菓子だと言い伝えられていましたが──、ほんとうだったのですね。

  今はもう根絶してしまった砂糖シュガー林檎アプルの大樹から採れる砂糖シュガー林檎アプルから作られた砂糖シュガーパウダーを使い、妖精族が作られた世にも美しい砂糖菓子── 」


洲導彩榎

「 砂糖菓子って事は食べれるんですか? 」


聖職者:カテーナ

「 いいえ、“ 菓子 ” と呼ばれていますが、食べれはしません。

  救世主様──、全身が光りに包まれています 」


洲導彩榎

「 えっ?? 」


ニュイ

「 にゅにゅ 」


洲導彩榎

「 これが祝福なの? 」


ニュイ

「 にゅ! 」


洲導彩榎

「 これで私も魔法を使えるって事だね?

  聖女の魔法を授かったんだ! 」


ニュイ

「 にゅい~~ 」


???

「 救世主・どうあみよ。

  〈 大陸しんコビダエニカ様 〉の祝福を持って、なんじに “ 勇気の魔法 ” を授ける。

  “ 勇気の魔法 ” を駆使し、超魔王よりとらわれし〈 コウ 〉を解放せよ。

  われなんじの後ろだてとならん──── 」


洲導彩榎

「 へ?

  勇気の魔法??

  聖女の魔法じゃなくて?? 」


聖職者:カテーナ

「 救世主アミカ様が〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉により〈 大陸しんコビダエニカ様 〉のしんたくたまわりました!!

  救世主アミカ様が〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の後ろだてられました!! 」


洲導彩榎

「 えっ── 」


カテーナさんの言葉を聞いて聖堂のなかは拍手喝采に包まれた。


立ち上がっている聖職者達,見学者達が嬉しそうに喜んでいる。


なんか……とてつもなく凄い事が起きちゃった感じ??


村総出で盛大な御祝いをしてくれる事はになったみたい。


洲導彩榎

「 ニュイちゃん、なんか大変な事になっちゃったね 」


ニュイ

「 にゅ~~ 」


洲導彩榎

「 あの、カテーナさん 」


聖職者:カテーナ

「 救世主アミカ様、おめでとう御座います!

  救世主アミカ様は〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の後ろだてられました。

 これは歴史に名を刻まれる伝説となります! 」


洲導彩榎

「 伝説ですか……。

  く分かりませんけど、がとう御座います……。

  あの、それで、ですね──。

  “ 勇気の魔法 ” ってじょうを浄化する事は出来るんですか? 」


聖職者:カテーナ

「 そうでしたね。

  では、改めまして応接室にてはなしさせて頂きます 」


洲導彩榎

がとう御座います。

  お願いします…… 」


カテーナさんにうながされて、アタシはニュイちゃんを抱っこしたまま聖堂を出て応接室へ向かった。

◎ 変更しました。

  横椅子 ─→ 長椅子

  美的感覚 ─→ 美的センス

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ