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⭕ モンスターを倒せ!


ニュイ

「 にゅにゅ! 」


救世主:スドゥ

「 えっ??

  馬車が横転してる?? 」


神父:キャロメンド

「 スドゥはニュイさんから降りないでください。

  怪物モンスターは私が狩ります! 」


救世主:スドゥ

「 えっ?

  狩るって──倒すんじゃないんですか? 」


神父:キャロメンド

「 あの怪物モンスターは解体したら素材になるんです。

  路銀に変えれます 」


救世主:スドゥ

「 そうなんだ… 」


アスベイル神父ったらときでも路銀の事を考えてるなんて、ちゃっかりしてるぅ~~。


頼もしいわぁ~~。


救世主:スドゥ

「 アベル──、気を付けて! 」


神父:キャロメンド

「 任せてください 」


アスベイル神父はアタシに笑顔を向けると、ニュイちゃんの上からヒラリ──と飛び降りると怪物モンスターへ向かって走り出した。


かる(がる)と飛び降りるなんて、なんてがるな神父様なの!!











神父:キャロメンド

「( さてと──、()(どう)(あみ)()い所を見せないとな──)

  シャイニングアロー 」


アスベイル・キャロメンドは、光属性の魔法を放つ。


複数の光の矢が雨のように天空から降り注ぎ、怪物モンスターが串刺しとなった。


神父:キャロメンド

「( ──やれやれ、人間の姿に合わせて能力ちからの範囲や威力を調整してはいるが──、手加減とはむずかしいな。

  “ 狩る ” と言った手前、完全に倒してしまう訳にもいかない。

  首元にナイフでも刺すとするか──)」


アスベイル・キャロメンドは急所をはずして串刺しにしている怪物モンスターの首元を狙い、小型のナイフを投げる。


特殊な素材で作られている小型ナイフには魔法が込められており、アスベイル・キャロメンドが自在に操作を出来る仕様となっている。


神父:キャロメンド

「( ──まぁ、こんなものか。

   しかし、妙だな。

   このフィールドには出現しない筈の怪物モンスターだ。

   なにものかに送り込まれたか? )」


アスベイル・キャロメンドは地面に倒れた怪物モンスターちかくとマジマジと見詰めながら観察を始めた。


神父:キャロメンド

「( ──うん?

   この怪物モンスターは野生で育っていないな。

   人間に飼育されていた怪物モンスターか。

   売買する為に怪物モンスターを飼育していたのか?

   テイムはされていないようだ。

   どうやら怪物モンスターにテイマーは無関係のようだな──。

   まったく──人間のする事は時代が変わろうとも似たり寄ったりだな……。

   詰まらない…… )」


アスベイル・キャロメンドは怪物モンスターから目を離すと次は横転した馬車にちかく。


横転した馬車のしたきになり息絶えている人間の死体が2体,馬車のそと怪物モンスターに襲われ、無惨にもころされた人間の死体が7体,横転した馬車のなかで事切れた人間の死体が3体を見付ける。


神父:キャロメンド

「( ──12体か。

   まぁ、この怪物モンスターを相手にして生き残れる人間は先ずないがな。

   人間は脆く弱いからな──。

   今後の旅の為にもカネの物はすべて拝借しておかなければな。

   ㌃㌧㌘㌍── )」


アスベイル・キャロメンドが大陸語とは異なる言葉をはっするとアスベイル・キャロメンドの影から真っ透明なスライムが現れた。


真っ透明なスライムは分裂を始めると横転している馬車や人間の死体に群がり始める。


カネとなりそうな物をばやく判別し、拝借しているのである。


神父:キャロメンド

「( 格好から見るに商人のようだが──。

   ≪ セオセチマの街 ≫へ向かう道中に遭遇したか。

   みちから推測するに≪ ヘレゼオジュの街 ≫からのようだが──、不運だな )」


真っ透明なスライムは役目を終えるとアスベイル・キャロメンドの影のなかへ戻って行く。


アスベイル・キャロメンドがいろ(いろ)と現場の状況を確認し把握しているとニュイが救世主スドゥを乗せてちかいてた。


救世主:スドゥ

「 アベル──、大丈夫だった? 」


神父:キャロメンド

「 スドゥ──。

  私は見てのとおり、怪我もしていません。

  死体が有ります。

  ニュイさん、スドゥを降ろさないでください 」


ニュイ

「 にゅにゅ! 」


救世主:スドゥ

「 えっ?!

  死体が有るんですか!? 」


神父:キャロメンド

「 ──どうやら商人の馬車だったようですね。

  積み荷やカネになりそうな物が奪われているのを見ると──、怪物モンスターに襲われる前に盗賊団に襲われていた線が強いでしょう。

  商人の馬車は盗賊に狙われ易いですから、《 傭兵斡旋所 》や《 冒険者斡旋所 》で護衛を雇うのが一般的です。

  その護衛は7名とも怪物モンスターべられていました 」


救世主:スドゥ

「 えぇ~~~~?!

  怪物モンスターに食べられてるんですか??

  だぁ~~~~ 」


ニュイ

「 にゅにゅにゅ! 」


神父:キャロメンド

怪物モンスターを回収したいのですが、ニュイさん出来ませんか? 」


ニュイ

「 にゅ~い! 」


神父:キャロメンド

がとう御座います。

  これで当分は路銀に困らずに済みますね 」


ニュイ

「 にゅにゅ~~ 」


救世主:スドゥ

「 ニュイちゃんが解体してくれるの?

  がとね、助かるよ 」


ニュイ

「 にゅにゅ~~ 」


ニュイちゃんは御機嫌になったのか地面に倒れている怪物モンスターを体内にれて回収してくれた。


く見るににも強そうな怪物モンスターの死体は4体も有った。


救世主:スドゥ

「 強そうな怪物モンスターでしたね 」


神父:キャロメンド

「 そうですね。

  本来ならばフィールドには出現しない筈の怪物モンスターです。

  のフィールドに出現する怪物モンスターは比較的に弱いLVレベル怪物モンスターが多いです。

  先ず、遭遇する事は無い筈ですし、生息地が違うので出没もしない筈です 」


救世主:スドゥ

「 そんな……だったら…… 」


ニュイ

「 にゅにゅ 」


神父:キャロメンド

「 そうですね。

  はなしは移動中にしましょう 」


救世主:スドゥ

「 アベル、死体はの?

  に放置して行くの? 」


神父:キャロメンド

カレは≪ ヘレゼオジュの街 ≫からようです。

  カレの死体を届けるなら≪ セオセチマの街 ≫へ行くのを一旦め、≪ ヘレゼオジュの街 ≫へ向かう必要があります。

  スドゥ、どうしますか? 」


救世主:スドゥ

「 ………………に放置して行ったら別の怪物モンスター魔物マタムトに食べられちゃうんだよね?

  ………………さすいやだな……。

  顔も名前も知らない人達だけど、遺体の尊葬はしたかも…… 」


ニュイ

「 にゅにゅ? 」


救世主:スドゥ

「 穴を掘って埋めて、ささやかなを作ってもいけど、強いはかりがないと、怪物モンスター魔物マタムトに掘り返されちゃったりして逆に粗末になっちゃう気がするし……。

  そのままの状態の死体を運んで渡すのが理想的だけど、むずかしそうかな……。

  せめて火葬した遺骨と遺品を一緒に遺族や親族,親戚に渡せたら…… 」


ニュイ

「 にゅにゅ…… 」


救世主:スドゥ

「 でもでもでも、火葬が出来たとしても遺骨をれる骨壺が無いんだよね…… 」


神父:キャロメンド

「( 遺体の尊葬──。

   異世界人の考えか──。

   〈 大陸しんコビダエニカ様 〉の考えに近いのだな )

  スドゥ──、火葬なら経験が有ります。

  骨壺がような壺かは分かりませんけど、壺屋へ行けばさそうな壺が見付かるかも知れません。

  遺品は──、取られてしまっているようなのでむずかしいかと思います 」


救世主:スドゥ

「 ……………… 」


神父:キャロメンド

「 ニュイさん、12体の死体も回収する事は出来ますか?

  出来れば腐敗しないように出来ればいのですが── 」


ニュイ

「 にゅにゅ! 」


救世主:スドゥ

「 ニュイちゃん、腐敗しないで保存が出来るの? 」


ニュイ

「 にゅ~~にゅ! 」


救世主:スドゥ

「 ニュイちゃん!!

  有能過ぎぃ~~♥️ 」


神父:キャロメンド

「 ニュイさんはすごいですね。

  体内にれた物の劣化や腐敗を防いで保存が出来るとは──。

  さすは救世主様の相棒バディですね 」


ニュイ

「 にゅい! 」


自慢に鳴いたニュイちゃんは12体の死体も回収してくれた。


神父:キャロメンド

「 それでは進路変更をして≪ ヘレゼオジュの街 ≫へ向かいましょう。

  そのあとの事は宿泊する神殿で考えるとましょうか 」


救世主:スドゥ

「 アベル──、がとう!

  御免ね…………僕のままの所為で回り道をする事になっちゃって── 」


神父:キャロメンド

「 遺体の尊葬を大事にしたいと思うスドゥの想いをみたいと思っただけです。

  聖職者としてスドゥの考え方には興味が有ります。

  スドゥの世界でされている遺体の尊葬に関するはなしを私に聞かせてください 」


救世主:スドゥ

「 アベル──。

  うん!

  僕も詳しい訳じゃないけど、僕に分かる範囲を話すよ 」


そう言えば、≪ コビダエニカ大陸 ≫でおこなわれている遺体の尊葬ってのは、どんな感じなのかな?


棺桶に死体をれて埋める土葬かな?


それとも自然葬や樹木葬とか??


火葬ってしないのかな??


ニュイちゃんは≪ セオセチマの街 ≫へ行くのを中断して、≪ ヘレゼオジュの街 ≫へ向かってくれる。


から≪ ヘレゼオジュの街 ≫へは馬車で3くらい掛かるみたいだけど、軽自動車みのニュイちゃんなら1日 ~ 2日で着けちゃう筈!


≪ ヘレゼオジュの街 ≫に到着したら、壺屋を探して骨壺になりそうな壺を探さないとだね!

◎ 訂正しました。

  遺体の尊葬はしたかも…… ─→ 遺体の尊葬はしたいかも……

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