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⭕ 旅立ち 1


──*──*──*── 半年後


──*──*──*── 教会


──*──*──*── 宿泊室


アスベイル神父の助けもあって、順調に──とは行かなかったものの、アタシは無事に “ 勇気すう ” を上げる事が出来た。


しつの高い勇気 ” を悩める相手に “ 御裾分け ” するのはほんとうに大変だった。


(コミュ)(ニケー)(ション)(能力)ってのがに大事なのかを思い知らされた期間でもあった。


アタシには精神的にも肉体的にもわぁ~~~~。


“ 勇気の魔法 ” を使い続ける以上、他人とのコミニュケーションは不可欠。


これからも前途多難な()が続くんだねぇ~~。


“ 救世主 ” って意外と大変じゃんね。


救世主:スドゥ

「 えぇ~~と、準備はばんたんかな?

  忘れ物は──無いかな? 」


ニュイ

「 にゅにゅ 」


救世主:スドゥ

「 うん、ニュイちゃんが太鼓判を押してくれるなら安心だね! 」


アタシは旅に必要となる必需品をニュイちゃんと一緒に確認しながら魔法マジックの鞄(バッグ)なかれた。


救世主:スドゥ

「 大荷物を持って旅をしなくていなんて、魔法マジックの鞄(バッグ)を作った人は偉大だよね~~。

  世の中に貢献しまくってるよね、感謝感謝♥️ 」


ニュイ

「 にゅにゅ~~ 」


アタシはニュイちゃんを抱っこして、今まで借りていた宿泊室を出る。


教会には裏口も有るんだけど、アタシは〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の像が設置されている聖堂へ向かって歩く。


──*──*──*── 聖堂


救世主:スドゥ

「 ──はぁ……。

  やっぱり綺麗…………。

  ニュイちゃんと同じ虹色だね 」


ニュイ

「 にゅにゅい~~ 」


救世主:スドゥ

「 光が当たると綺麗に輝くんだろうね。

  ステンドグラスが無いのが残念だよ… 」


ニュイ

「 にゅい~~? 」


救世主:スドゥ

「 ステンドグラスって言うのはね── 」


???

「 旅立ちの準備は出来ましたか? 」


救世主:スドゥ

「 アスベイル神父!

  今迄がとう御座いました!

  なにからなにまで御世話になりっぱしで──(////)

  アスベイル神父のかげで〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の石像に “ 勇気の魔法 ” を込める事が出来ました!

  ほんとうに感謝しています。

  なんかえしも出来ないのがこころぐるしいです…… 」


神父:キャロメンド

「 私ごときが救世主スドゥ様の御役に立てれたのなら光栄の極みです 」


救世主:スドゥ

「 そんな── “ 私ごとき ” なんてしないでください!

  〈 大陸しんコビダエニカ様 〉はする行為をきらわれる──って言われてますし? 」


神父:キャロメンド

「 そうでしたね。

  〈 大陸しんコビダエニカ様 〉にしんしんともに捧げた信徒が〈 大陸しんコビダエニカ様 〉のきらう事を考えてはいけませんでしたね 」


救世主:スドゥ

「 はい♪

  ところで、アスベイル神父もかに出掛けられるんですか? 」


神父:キャロメンド

「 はい。

  救世主スドゥ様を待っていました 」


救世主:スドゥ

「 ??

  お見送りがとう御座います(////)」


ニュイ

「 にゅ~ 」


神父:キャロメンド

「 ──救世主スドゥ様、≪ コビダエニカ大陸 ≫を救済する貴女の旅に私を同行させてください 」


救世主:スドゥ

「 はい? 」


ニュイ

「 にゅ?! 」


神父:キャロメンド

「 私、貴女の役に立てます 」


救世主:スドゥ

「 はぃぃぃぃぃぃい~~~~??

  同行ですか?!

  アスベイル神父がですか!?

  えっ、でも──、アスベイル神父は聖職者を統括されている偉い神父様ですよね??

  僕の旅に同行しちゃっていんですか? 」


神父:キャロメンド

「 問題ありません。

  大丈夫です 」


問題ない訳ないでしょ!?


偉い神父様が教会を出て、終わるか分からない旅に同行するなんて──、い訳ないでしょう~~!!


エリート街道まっしぐらな人生を捨てるって事??


エリート人生を棒に振っちゃう事になるかも知れないのにいのぉ??


救世主:スドゥ

「 あの──、アスベイル神父の御気持ちは嬉しいんですけど──、終わるかも分からない旅ですよ?

  僕が元気なあいだに≪ コビダエニカ大陸 ≫を救済する事が出来るとは限らないんですよ?

  途方の無い旅になる可能性が高いのに──、エリート人生を捨ててまで救世主に同行するなんて……勿体無いと思います…… 」


神父:キャロメンド

「 そんな事はありません。

  聖職者人生にいて、救世主様の旅に同行させて頂く事はほまれなのです。

  これは聖職者ならば誰もが夢見て憧れる素晴らしい事なのです。

  さきほどなんかえしも出来ないのがこころぐるしい 』と仰有おっしゃられましたね? 」


救世主:スドゥ

たしかに言いましたけど…… 」


神父:キャロメンド

「 その “ かえし ” として、私の願いを叶えてください。

  救世主スドゥ様の助けにはなっても救世主スドゥ様をおびやかすがいにはなりません 」


救世主:スドゥ

「 えぇと………… 」


神父:キャロメンド

「 救世主スドゥ様は≪ コビダエニカ大陸 ≫の事を詳しく知りませんよね?

  ≪ コビダエニカ大陸 ≫のりんみんとして、知識が有りますし、救世主様の助けになれます。

  私は顔が広いですから、教会や神殿に寝泊まりするときには顔パスです。

  面倒な手続きも不要となります。

  買い物をするときでも、私は “ 鑑定 ” が出来ますから、損する事なく正当な適正価格で売買する事が出来ます。

  り交渉も私に任せてください。

  聖職者が旅に同行する事で、見知らぬ相手からいわれの無い厄介ごとを持ち込まれる事もありません。

  意外に聖職者は旅慣れしていますから、なにか起きても自分の身は守れます。

  魔法も使えますし、救世主様の役に立てます。

  損はさせません 」


めっちゃプッシュしてるんですけどぉ~~~~。


グイグイ過ぎるんですけどぉ~~~~。


アスベイル神父が言う事は間違ってないと思うし、ごもっともだと思う。


旅に同行してもらえるならこころづよくてがたいよ?


だけど……、ほんいのかな?


救世主:スドゥ

「 立ち寄るのは──〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の石像が置かれてる可能性が高い≪ 集落 ≫や≪ 村落 ≫ばかりですよ?

  ≪ まち ≫にも寄る事も有るかも知れませんけど……。

  それに最終的な目的地はほっぽうの極寒地に在る≪ 魔王領 ≫なんです!

  超魔王っていう存在に会って──〈 コウ 〉って呼ばれている≪ コビダエニカ大陸 ≫の正統な持ち主を解放してもらわないといけないんですよ!!

  多分──絶対に危ないし、危険な長旅になります!!

  それでもアスベイル神父は『 同行したい 』って言うんですか?? 」


神父:キャロメンド

「 勿論です。

  神父ファーザーごんはありません。

  ≪ 魔王領 ≫へも同行ます 」


救世主:スドゥ

「 …………………………僕は──怪物モンスターの倒し方を知りません……。

  戦闘経験なんて微塵も無ですから……怪物モンスターと遭遇しても戦えません……。

  護身術すら身に付けてない僕は……自分の身すらに守る事が出来ません……。

  僕は……アスベイル神父の負担になってしまいます…… 」


神父:キャロメンド

「 問題ありません。

  救世主スドゥ様の身の安全はすべ相棒バディのニュイさんが守ってくれます。

  怪物モンスターと遭遇し、戦闘になったとしてもニュイさんが代わりに戦ってくれます。

  救世主様の相棒バディは、救世主様を騎士ナイトでもありますから。

  不安がる必要も心配する必要もありません 」


救世主:スドゥ

「 ………………アスベイル神父は僕より救世主の相棒バディに関して詳しいんですね……。

  カテーナさんもいろ(いろ)と詳しかったし…… 」


神父:キャロメンド

修道士ブラザー見習い,修道女シスター見習いは、神殿本部アースメイヤにて修道士ブラザー修道女シスターになる為の教育を受けます。

  その際にさま(ざま)な分野を学ぶ事になります。

  そのなかで救世主様に関してや救世主様の相棒バディとなるテムモン(テイムモンスター)に関しても学びました。

  救世主スドゥ様より知識は有ります 」


救世主:スドゥ

「 そうなんですね。

  怪物モンスターとの戦い方や魔法の使い方もですか? 」


神父:キャロメンド

「 そうなります。

  救世主スドゥ様さえければ、旅のあいだに受け身の取り方や護身術を教える事も出来ます 」


救世主:スドゥ

「 えっ?

  教えてもらえるんですか?!

  それ、すっごく助かります!!

  がとう御座います!! 」


神父:キャロメンド

「 それでは私の同行を許可して頂けますか? 」


救世主:スドゥ

「 あっ──えと…………つつかものですけど……、これからも宜しく御指導……お願いします?? 」


神父:キャロメンド

「 ふふふ……(////)

  救世主スドゥ様、そんな言い方をされてはニュイさんがねてしまいますよ?

  それでは──、今から救世主スドゥ様の専属神父ファーザーとして宜しくお願い致します 」


救世主:スドゥ

「 僕…専属の神父ファーザーですか?? 」


へぇ──、専属の神父ファーザーって、初めて聞くぅ~~!


神父:キャロメンド

「 はい♪

  救世主スドゥ様だけの神父ファーザーです。

  〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の像の前で、信頼と忠誠の契約をしましょう 」


救世主:スドゥ

「 信頼と忠誠の契約ぅ??

  それってなんですか? 」


神父:キャロメンド

「 私は救世主スドゥ様以外の神父ファーザーになるつもりはありません。

  救世主スドゥ様以外には “ つかえる気はない ” という事を〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉をとおし、〈 大陸しんコビダエニカ様 〉に誓うのです。

  救世主様の眷属となる事です 」


救世主:スドゥ

「 眷属……ですか??

  く分からないんですけど…………その契約はした方がいって事ですか?? 」


神父:キャロメンド

「 私を守る為の保険みたいなものです。

  救世主スドゥ様と信頼と忠誠の契約をする事で、私は救世主スドゥ様の眷属となれます。

  救世主スドゥ様の眷属となれば、私には救世主スドゥ様の加護とニュイさんの守護を受ける事が出来ます。

  丈夫になれるので簡単には死ななくなれるのです。

  その代わりに眷属となった私が使える魔法を救世主スドゥ様も使えるようになります 」


救世主:スドゥ

「 魔法を使える??

  僕にも魔法が使えるようになるんですか?? 」


神父:キャロメンド

「 はい。

  魔法の素質を持ち合わせていない救世主スドゥ様でも、私をかいして魔法を使えます。

  魔法を制御したりコントロールする為の練習は必要になりますけど 」


救世主:スドゥ

「 それもアスベイル神父に教えてもらえるんですか? 」


神父:キャロメンド

「 勿論です。

  救世主スドゥ様が望まれるなら、私に教えられる事は可能な限り教えさせて頂きます 」


救世主:スドゥ

「 分かりました!

  信頼と忠誠の契約……でしたか?

  しましょう! 」


神父:キャロメンド

がとう御座います 」


そんな訳で──、アタシはアスベイル神父と一緒に〈 大陸しんコビダエニカのつかい様 〉の像の前に移動した。

◎ 訂正しました。

  私にも魔法を使える様に ─→ 僕にも魔法を使える様に

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