✒ 貴方と付き合いたい 2-2
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
今回は頑張って書いてみました。
気分を害されてしまう内容となっているかも知れません。
“ 寛大な心で読める ” と確かな自信のある読者さんのみ読んでください。
キピッツオさんから聞いた話をアタシなりに纏めてみた。
要は、キピッツオさんには貢いでいた女性が居たらしい。
何処で女性と出逢ったのか聞いたら、露店の並ぶ場所で出逢ったみたいね。
困っていた様子の女性── 仮に “ Hさん ” にしたいと思う ──に声を掛けたのが切っ掛けで、あれよあれよと仲良くなれたみたい。
な~~んか、怪しくないかな??
キピッツオさんは冴えない男だけど──、御人好しが取り柄の人だからね、Hさんが怪しくても疑うなんて気持ちにはならなったのかも知れないね。
話を聞いた限りでは、Hさんはたわわに実った豊満なお胸さまを所有する美人さんみたいだからね!
世界や時代が違っても大半の男性ってのは、胸が豊満なエロっぽい美人さんが大好物みたいだから、“ 疑う ” なんて事に気が回らないんだろうね?
胸が豊満なエロっぽい美人さんと “ あば良くば── ” って考えちゃう欲望に忠実な種族だもんね。
いい感じの畑を見付けたら、取り敢えず自分の種をバラ蒔いておきたい──って考えてしまうの男の性。
そんな事は横に置いといて──、仲良くなれたHさんが働いている飲食店へ案内されたらしい。
その飲食店では指名を出来る相手は1人と決まっていて、キピッツオさんは飲食店に来たら必ずHさんを指名する事を約束させられたみたい。
はい、怪しさMAXな飲食店のカモ認定確定~~~~!!
完全にヤバい飲食店じゃないのぉ??
この≪ 村落 ≫に如何わしい飲食店が在るなんて、一寸ショックかも……。
今度、ニュイちゃんと一緒に抜き打ちチェックしに行かないとね!!
で──、キピッツオさんは週1のペースでHさんが働いている飲食店へ通っていたみたい。
飲食店へ通うのを毎週1回にしていたのは、Hさんが教会へ祈りに来ていて、キピッツオさんと顔を合わせていたからみたい。
教会の聖堂で話したり、公園を散歩しながら話したりして、Hさんと更に打ち解けて仲良くなれたキピッツオさんは、益々Hさんに好意を抱く様になったみたい。
飲食店へ通う回数が、週1から週2に増えて、週3から週4に増えたみたいね。
週4で飲食店へ通う様になったから出費が増えて──。
週4でHさんに会いに行く様になると、Hさんからのスキンシップが増え始めて、悩み事を話されたり、弱音を吐かれたりして、密着度も増えて行ったみたいね。
密着度って言うと、豊満な胸の間に腕を挟まれて、パフパフされたり、手の甲に掌を重ねられたり、買わされたハンドクリームを持参すると優しく塗り塗りしてもらえたり、買わされた耳掻きを持参すると膝枕をしてもらいながら耳掻きをしてもらえたりするらしい。
ハンドクリームとか耳掻きとか、聞き慣れた生活用品なんですけどぉ!!
まぁね……、異世界から日本人が転移召喚される世界だもんね。
聞き慣れた生活用品が存在しているのは当然かも知れないよね?
それにしても御客に買わせたハンドクリームを使って、御客に御触りサービスを提供したり、買わせた耳掻きを使って耳掻きサービスをするなんて──、とんだ商売上手じゃないのよ。
エロ心を擽りを掛けて巧く利用したサービスには感服しちゃう。
美人な御姉さんの太股に顔を埋めてクンカクンカしながら膝枕を堪能する──なんて事、商売をしてない女性にしちゃったらセクハラ,痴漢,猥褻罪で逮捕されちゃう案件だよ。
飲食店で働いているHさんへ、お金を支払う事で、夢の国に居る様な気分を味わいながら御触りをしてもらえていた訳だから、双方が犯罪者になる事は無いんだろうね。
御触りを容認している飲食店で、Hさんは御触りを売りにして働いている訳だし。
まぁ、そんな天国の様なサービスを受けては楽しんでいたキピッツオさんに、とんでもない問題が起きた。
何時もみたいに飲食店でHさんを指名して、御触りサービスを満喫していたキピッツオさんは、とうとう店員と御客の垣根を飛び越えて、一線すらも踏み越えてしまったみたいなの。
キピッツオさんはHさんから左右の手を絡められながら、豊満なお胸様を胸板に押し付けられながら、魅惑のセクシーポーズでおねだりされてしまったらしい。
別料金を支払ったキピッツオさんは、Hさん専用の個室に招待された訳ね。
聞いてるだけで、涎が垂れて来ちゃう展開ね!!
個室に御招待なんて、けしからん展開にアタシの好奇心が疼いて仕方無いわ!!
これは何が何でもニュイちゃんと一緒に抜き打ちチェックをしに来店しに行かないとだよ!!
そうそう、Hさんの個室に初めて招待されたキピッツオさんは、高級品のお酒を1杯だけ飲ませてもらえて、更にはHさんから直々に部分的なマッサージをしてもらえたみたい。
マッサージか……。
マッサージはアタシみたいに突如、異世界へ召喚されちゃった異世界人が広めた事かも知れないね。
良いな…………、マッサージ。
アタシも美人な御姉さんに、お風呂上がりの全身マッサージをしてもらいたいわ。
羨ましいよ、キピッツオさん!!
そんな訳で、キピッツオさんは飲食店でHさんを指名して、一緒に楽しい食事をして、至福の御触りサービスを堪能した後、必ず別料金を支払ってはHさんの個室に招待される事を何度も繰り返したみたい。
キピッツオさん、冴えない男なのに、実は金持ちなの??
会話を挟みながらの部分的なマッサージをしてもらえる癒しを提供されていたキピッツオさんだったけど、Hさんの個室に招待されて20回目を迎えた時には、高級品のお酒を2杯も飲ませてもらえて、全身マッサージをしてもらえたみたいなの。
で──、40回目を迎えた時には、高級品のお酒を3杯も飲ませてもらえて、入浴を薦められたらしい。
入浴を終えた後に、全身マッサージをしてもらえる様になって、極楽を堪能していたみたいね。
とうとう、50回目を迎えた時、Hさんから「 一緒に入浴をしたい 」とセクシーポーズでおねだりをされて、キピッツオさんはまたまた別料金を支払って、Hさんと一緒に入浴をする事にしたみたい。
浴室ではHさんが豊満な胸を惜しみ無く使って背中を洗ってくれらしい。
前も洗ってもらえて、胸の谷間にキピッツオさんの●●●●が挟まれて、優しくパフパフしながら洗ってもらえたらしい。
金を落としてくれる大事なカモだからって、大事な胸で男の汚ねぇブツを洗ってあげるなんて良く出来るよねぇ!!
オェッ──なんですけどぉ!!
金の為に “ 女のプライド ” を捨てれるなんて…………、同じ女でも理解出来ない……。
其処迄しなくたって、十分に金は搾り取れてた筈でしょう!!
何で自分の価値を落とす様な最低な行為をしちゃったんだろうね!?
Hさんは、胸の谷間で汚ねぇ●●●●をパフパフした後、ちゃんと胸の消毒をしたのかな??
誰にでも胸の谷間で汚ねぇ●●●●をパフパフする行為を提供してるの??
男達から性病を移されたりしてないか、心配になって来ちゃった!!
これは一寸無視する事が出来ない案件だよねぇ?
Hさんと直に逢って、話さないとじゃない??
男をカモるのは一向に構わないけど、女の矜持や尊厳を守る為にも、胸の谷間で汚ねぇ●●●●をパフパフして御機嫌取りをするなんて御触りサービス、お金が欲しくても手を出したら駄目なんだって事をね!!
男をカモって稼ぐにしたって、自分を大事にする事を怠ったら駄目だと思うのよ、アタシわね!!
カモってる男達が勘違いして、調子付いて悪質なストーカーになっちゃうかも知れない危険性があるんだからね!!
そうだった、キピッツオさんの話だった──。
Hさんの豊満な胸の谷間で●●●●をパフパフしながら優しく洗ってもらえた後、香りのするオイルを使って全身マッサージをしてもらえたらしい。
アロマテラピーオイル──みたいな感じ??
それからは個室に招待される事は一切無くなって、飲食店で一緒に会話を挟みながらの食事に戻ったみたい。
そんな日が3ヵ月程続いた後──、Hさんから「 大事な話が有るの 」と言われて、初めて行く飲食店へ連れて行かれたみたい。
Hさんのセクシーでエロい唇から発せられた第一声が──、「 〈 大陸神コビダエニカ様 〉からキピッツオさんの子供を授かったみたいなの 」だったそうな。
はい、明らかにHさんは〈 大陸神コビダエニカ様 〉を悪用した犯罪者でしたぁ~~~~!!
Hさんから「 キピッツオさんのぉ~~赤ちゃんがぁ~~私のぉ~~お腹の中でぇ~~元気にすくすく育ってるのぉん♥️ 」みたいな事を言われたキピッツオさんは、全身に雷が直撃したみたいな感覚に襲われて、背筋に悪寒が走って、顔が真っ青になったみたい。
まさに青天の霹靂みたいな展開?
キピッツオさんは「 懐妊しちゃったのぉん♥️ 責任取ってねぇん♥️ 」攻撃を繰り出して来るHさんの華麗なる連続ジャブや強力なストレートパンチを顔面に食らい続けるしか出来ず、ラストに食らった回し蹴りからの踵落としを脳天に食らってノックアウトのK.O負けしてしまったみたい。
御愁傷様だったね……。
救世主:スドゥ
「 ──それで、キピッツオさんとHさんの関係はどうなったのさ? 」
キピッツオ
「 教会へ行って、懺悔室でキャロメンド神父様に罪の告白をしたよ…… 」
救世主:スドゥ
「 …………きっと物凄く自分と葛藤した後に勇気を出したんだね……。
でもさ──、懺悔する神父を指名する事は出来ないんじゃなかったかな? 」
キピッツオ
「 どうしてもキャロメンド神父様が良いって、全身全霊で抗議をしたからね…… 」
救世主:スドゥ
「 キピッツオさん……それ程必死だったんだね。
それで、どうなったのさ? 」
キピッツオ
「 懺悔室でキャロメンド神父様に懺悔を聞いてもらった後は、キャロメンド神父様が僕とHさんの間に入って仲裁をしてくれたんだ…… 」
救世主:スドゥ
「 解決したんだ?
良かったんじゃないの?? 」
キピッツオ
「 良くないよ……。
だって……だって……僕の彼女への想いは…………叶う事無く儚く散って終わったんだ…… 」
救世主:スドゥ
「 キピッツオさん……。
Hさんの事が好きだったの?? 」
キピッツオ
「 好きになるに決まってるじゃないかっ!!
あんなに気持ちの良い事を堪能させられたら、好きになるに決まってるだろうっ!!
僕はずっと彼女だと思って──、身を委ねていたんだ!! 」
救世主:スドゥ
「 キピッツオさん…… 」
キピッツオ
「 彼女は──、手術をして性別を変えた──元野郎だったんだっ!!
信じていたんだ!!
信じていたのに──、柔らかい胸は偽物の胸で──、昔は下腹部に僕と同じ逸物をブラ下げていた同性だったんだぞ!!
元野郎に色目を使われて、胸を押し当てられて、パイズリされて喜んでいた僕は──、とんだ道化師じゃないかよっ!! 」
救世主:スドゥ
「 ……………………そ…そうだね………… 」
──っていうか、この異世界に “ 手術をして性別を変更する事が出来る制度 ” が既に確立されている事に激しく吃驚なんですけどね!!
これも異世界人が中世風時代遅れな世界にもたらした改革とか改変ってヤツなのかしらね??
色々とやらかしてんじゃないのよ。
一寸羨ましいかもぉ~~。
う~~ん……、キピッツオさんの現状を例えると──、前を向けずに俯いて、明日へ進めずに立ち止まっていて、未来に対する希望を捨ててる──って感じかな??
救世主:スドゥ
「 えぇとね、キピッツオさん──。
生きてるとさ苦しい事や辛い事は沢山あると思うんだ。
だけどさ──、それって誰にでも有る事だし、状況は違ったとしてもだよ、皆同じだと思うんだ。
苦しみや辛さを乗り越えてさ、前を向いて1歩を踏み出してみようよ!
勇気を出して、明るい未来を目指して生きて行こうよ!
ね──、キピッツオさん!
ド・ン・マ・イ──だ・ぞ★ 」
キピッツオ
「 ………………スドゥ君──、本気で僕を励ます気は有るのかい?
最後の “ ドンマイ★ ” で台無しになった自覚は有るかい? 」
救世主:スドゥ
「 何か逆に御免なさい…… 」
キピッツオ
「 もう、良いよ。
彼女とはヤってないのに “ 妊娠した ” って言われた時に、彼女の嘘に気付けなかった僕にも落ち度は有った……。
浮かれ過ぎていたんだよ…… 」
救世主:スドゥ
「 随分と高い授業料でしたね…… 」
キピッツオ
「 はぁ~~~~~~。
話を聞いてくれて有り難う、スドゥ君。
少しだけ心のモヤモヤが晴れた気がするよ 」
救世主:スドゥ
「 キピッツオさんの役に立てれたみたいで良かったです 」
キピッツオさんはアタシに片手を振りながら散歩コースから去って行った。




