表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/35

⭕ 返してもらいたい 2

◎ 読者の皆さん、お早う御座います。

  2月21日の6時に14のPVアクセス,20時に16のPVアクセスが有りました。

  読みに来てくださった読者さん、有り難う御座います。

  “ 黒歴史の産物 ” を暇潰しのお供に選んでくださって嬉しいです。


──*──*──*── ボンチ・ゼネラゴアの家


救世主:スドゥ

「 ──がロレンダのクーペを強奪したボンボンの家なんだね。

  立派な家に暮らしてんじゃん。

  の村長は相当な額をね! 」


ニュイ

「 にゅ~~?? 」


ロレンダ

「 ……………………スドゥさん…… 」


救世主:スドゥ

「 大丈夫だよ、ロレンダ。

  ロレンダの素直な気持ちを正直に伝えたらいんだ。

  悪い事する訳じゃないんだから、胸を張りなよ。

  勇気を出して!! 」


ロレンダ

「 う、うん…… 」 


救世主:スドゥ

「 ──僕がロレンダの手を握ってるよ。

  ロレンダは1人じゃない。

  なにか言われたら、ニュイちゃんと僕が論破してあげるよ! 」


ロレンダ

「 ろんぱってなに?? 」


救世主:スドゥ

「 分らず屋を正論と武力で黙らせる──って事だよ★ 」


違うけどねぇ~~。


コミュ障のアタシがくちげんに勝てる訳ないから、ニュイちゃんに武力行使で黙らせてもらうの!


これっきゃないでしょ!!


ロレンダ

「 スドゥさん、ボンボンじゃなくて、ボンチだからね? 」


救世主:スドゥ

「 あはは~~…… 」


アタシは笑って誤魔化しながら、立派な村長の家のドアをノックした。






ドアから出てたのは、ブタヌキみたいな不細工でみにくいガキだいしょうだと思ってたんだけど──、全然違った。


そう──、ドアから出てた子供は、蜂蜜みたいな輝く金髪をやしたへきがんのハンサムボーイだったの。


やべぇ…………よだれれてちゃうような美少年…………。


救世主:スドゥ

「 ええと…………きみが……デボタ君かな? 」


ロレンダ

「 スドゥさん、ボンチだよぉ~~ 」


救世主:スドゥ

「 そうそう、きみがボンチ君なの? 」


金髪碧眼の美少年

「 違うけど──。

  ボンチになんよう? 」


違うんかぁ~~~~い!!


だったら誰だよ、まったくぅ~~。


まぎらわしいよね!!


救世主:スドゥ

「 ロレンダがボンチにはなしがあるんだ。

  ボンチを呼んでくれるかな? 」


金髪碧眼の美少年

はなしねぇ?

  一寸ちょっと待ってて── 」


金髪へきがんの美少年はドアをけると家のなかはいって行った。


救世主:スドゥ

「 ロレンダ、今のって誰さん? 」


ロレンダ

「 アレスだよ。

  ボンチとは双子なんだ。

  お兄ちゃんだよ 」


救世主:スドゥ

「 ボンチって双子なんだね。

  じゃあ、ボンチも金髪へきがんなの? 」


ロレンダ

「 違うよ。

  目の色は同じだけど、地味なちゃぱつだよ。

  あと……無駄にえてるかな? 」


救世主:スドゥ

「 あ~~そうなんだ。

  弟のデボタは性格が歪んでるって事だね 」


ロレンダ

「 ボンチだってば…… 」






暫くするとドアがいた。


???

なんの用だよ?

  僕はお前(ロレンダ)ようなんて無いんだよ 」


ドアから出てて姿をあらしたのはたのは、まさにブタヌキのような容姿の人相が悪いガキだった。


コイツはたしかに、取り巻きをはべらせてガキだいしょうをしてそうな雰囲気を醸し出している。


な感じぃ~~。


救世主:スドゥ

きみがボンチか。

  きみに大事なはなしをする為にわざ(わざ)たんだ。

  きみにはロレンダのはなしを最後まで聞く義務がある 」


ボンチ

「 あぁん?

  お前は誰だよ! 」


救世主:スドゥ

「 言葉には気を付けた方がいよ、少年。

  僕はきみより年長者だ。

  目上の人に対する礼儀正しい言葉使づかいの教育は受けてないのかな? 」


ボンチ

「 偉そうに言うなよ!

  僕は “ 村長の息子 ” なんだぞ!

  僕に言い方をしてパパとママが黙ってると思うのか! 」


救世主:スドゥ

「 …………きみ、勘違いするなよ?

  僕はゼネラゴアで働く使用人じゃないんだ。

  年下で真っ赤なにんきみへの言葉使いや態度に配慮する義務は一切無い。

  第一、偉いのは村長であるきみのパパであって、きみ自身じゃない。

  子供はパパの使用人達から礼儀正しく接してもらえているだけだ。

  きみ自身には財力も権力も地位も名声も無いんだよ。

  パパとママの名前を悪用して偉ぶるんじゃない。

  身のほどわきまえる教育を受けた方がいよ 」


ボンチ

「 お…………お前、教会の修道士ブラザー見習いだろ!

  修道士ブラザー見習いごときが偉そうに言うな! 」


救世主:スドゥ

たしかに僕は修道士ブラザー見習いだけど、悪い事をしといて平然と暮らしてる奴に文句なんて言われたくないな 」


ボンチ

「 悪い事だぁ?

  なんの事だよ!!

  僕はなにも悪い事なんてしてないぞ!! 」


救世主:スドゥ

「 自覚が無いなんて、とんだ困ったちゃんだね。

  頭の悪い坊や(ボンチ)に分かるように、ゆっくり丁寧に話してあげなよ、ロレンダ 」


ロレンダ

「 う…うん…… 」


ボンチ

「 ロレンダぁ!

  修道士ブラザー見習いになにを吹き込みやがったんだ!! 」


ロレンダ

「 …………ボンチ、僕のクーペを返して! 」


ボンチ

「 クーペだぁ??

  なんの事だよ! 」


救世主:スドゥ

「 ロレンダ──、ボンチには理解力が無いんだから、ちゃんと親切に教えてあげないと分からないよ。

  ほら、もう1度── 」


ロレンダ

「 …………1週間前に僕から取り上げた犬のヌイグルミだよ!

  いい加減に返して!

  クーペは僕のお祖母ちゃんが作ってくれた大切な友達なんだ!

  大好きなお祖母ちゃんが僕に残してくれた形見のヌイグルミなんだよ……。

  もう、返してぇ!!

  クーペを返してぇ!! 」


救世主:スドゥ

「 ボンチ、ひとさまの私物を取りげたうえに1週間経っても返さないなんて、悪質にもほどがあるんじゃないのか?

  きみのヌイグルミじゃないんだから、素直に持ち主へ返すんだ。

  今ならだ、鼻に割り箸を差し込んで裸踊りの刑で許してやるよ。

  がたく思いなさい! 」


ロレンダ

「 ………………わりばし??

  はだかおどり??

  スドゥさん…………なにを言ってるのか分からないよぉ~~ 」


救世主:スドゥ

「 悪い事をしたんだから、相応のむくい──ばつを受けさせないと本人の為にならないんだよ。

  公衆の面前で恥ずかしい裸踊りを披露させれば、2度とひとさまの大切な私物を奪ったりしないでしょ?

  これ以上、ロレンダのような被害者を出さない為にも、加害者ボンチの再犯を防ぐ為には必要な事なの! 」


ロレンダ

「 ……………………うん…… 」


救世主:スドゥ

「 ほらっ、ボケッと突っ立ってないで奪ったクーペ(犬のヌイグルミ)を持ってなさい! 」


ボンチ

「 …………………………あんな…ぎたないヌイグルミなんか、もうねぇよ!! 」


ロレンダ

「 え……?

  無いって……どういう事なの!

  僕のクーペはなのぉ!! 」


ボンチ

「 お前のヌイグルミなんか、家に持って帰ったあと、ロッシーがくわえてに持ってたんだよ!

  ロッシーの玩具おもちゃになったんだから、ボロボロになってらぁな! 」


ロレンダ

「 ロッシー……ってなんなのぉ!! 」


アレス

「 ロッシーはペットの犬だよ。

  僕も見たけど、たしかに見慣れないヌイグルミをくわえて遊んでたのは知ってるよ。

  まさか──、ロレンダのヌイグルミだったとはね。

  御愁傷様だよ 」


ロレンダ

「 そんなぁ…………お祖母ちゃんの形見なのにぃ~~!! 」


ボンチ

「 ケッ、知るかよ。

  文句ならロッシーに言えよな!

  大体、そんな大事なヌイグルミなら持ち歩いてんじゃねぇよ、馬鹿が!! 」


ロレンダ

「 うぅぅ………… 」


救世主:スドゥ

「 ボンチ、自分のした事を棚上げしてロレンダを責めるんじゃない!

  奪い取っただけじゃ飽きたらず、ペットの玩具おもちゃにしただって?

  ごとみたいに言うんじゃない!

  きみは立派な加害者で、犯罪者で、当事者だろう!!

  ロレンダを責めるより、先ずは自分の仕出かした過ちを悔い改めて、ロレンダに『 ごめんなさい 』だろう!!

  御両親から人として大事な教養すらも教わってないのか!! 」


ボンチ

「 な……なんで……なんで僕がロレンダなんかに謝らないといけないんだよ!!

  僕は “ 村長の息子 ” なんだぞ!! 」


救世主:スドゥ

「 “ 村長の息子 ” なら尚更だろう!

  きみはゼネラゴアや御両親の顔に泥を塗りたいのか!

  自分の仕出かしたを認めて謝る事も出来ない奴が、偉そうに威張るんじゃない!!

  お前みたいな人の痛みやつらさが分からない奴は、人の上に立つ資格は無いっ!! 」


ロレンダ

「 ボンチ…………。

  僕…………ちゃんと言ったよ。

  クーペは大好きなお祖母ちゃんの形見だから “ 貸せない ” って、ちゃんと言ったし断ったよ!

  それなのにボンチが無理矢理……僕からクーペを取り上げて持って行っちゃったんじゃないか!!

  お祖母ちゃんと僕のクーペを返してぇ~~~~!! 」


ボンチ

「 しつこいんだよ!!

  もう無いって言ってるだろ!!

  お前から取り上げた日にヌイグルミはゴミになったんだよ!!

  馬ぁ~~鹿ぁ~~!! 」


ロレンダ

「 うわぁ~~~~んっ!!

  僕のクーペぇ~~~~…………。

  クーペが返ってないよぉ~~~~………… 」


救世主:スドゥ

「 ロレンダ…… 」


にっくきブタヌキ──じゃなくて、ボンチはロレンダとアタシに向かって、アッカンベーをするとドアをけて家のなかはいってしまった。


なんて悪質な悪ガキなのかしらね!!


ロレンダ君に謝る事もしないで家にはいっちゃったわ。


救世主:スドゥ

「 ニュイちゃん──、釘バットをチラ付かせとくべきだったよね? 」


ニュイ

「 にゅ?!

  にゅい~~………………にゅにゅ~ 」


救世主:スドゥ

「 全然反省してないデブタ(ボンチ)に鉄拳をらわせてやりたいよね、ニュイちゃん 」


ニュイ

「 にゅ…………にゅにゅい………… 」


救世主:スドゥ

「 ニュイちゃん?

  武力行使するよ!! 」


ニュイ

「 にゅ~~ 」


ニュイちゃんは乗り気じゃないみたい。


なんでよぉ~~~~!!


ニュイちゃんはアタシの相棒バディで、アタシの味方の筈でしょう~~~~!!


救世主:スドゥ

「 ニュイちゃん、なんで協力してくれないの?

  ニュイちゃんは── 」


ロレンダ

「 スドゥさん……スドゥさん………… 」


救世主:スドゥ

「 どうしたの、ロレンダ?

  待ってて、反省してないボンチを家から引きり出して── 」


ロレンダ

「 スドゥさぁん──!!

  神父さまがてるんだよぉ~~ 」


救世主:スドゥ

「 うん?

  神父さま??

  神父様が── 」


???

「 今回は、そのくらいにしときませんか、スドゥ 」


救世主:スドゥ

「 へ?? 」


アタシは背後から聞き慣れた声を聞いた。


幻聴かな??


ニュイ

「 にゅい………… 」


ニュイちゃんはバツが悪そうに大人しくなっている。


あれれんれぇ~~~~??


幻聴じゃない??


空耳でもない??


アタシの背後にるのって──、正真正銘の………………アスベイル神父ぅ??


アタシは勇気を出して、後ろを振り向いてみた。


アタシとロレンダの背後に立っていたのは、まさしくアスベイル神父だった。


救世主:スドゥ

「 アスベイル神父…………どうしてに?? 」


神父:キャロメンド

「 ボンチ・ゼネラゴアの家へ行くと行っていたので、様子を見にたんです。

  今日きょうは帰りましょう 」


救世主:スドゥ

「 えっ……でも…………だ…… 」


神父:キャロメンド

「 スドゥはボンチ君を威嚇し過ぎました。

  今日きょうは帰りましょう。

  続きはじつ、教会でしましょう 」


笑顔で言うアスベイル神父からあつは感じられない。


ロレンダ

「 キャロメンド神父さま………… 」


神父:キャロメンド

「 ロレンダ君、1人で家へ帰れますか? 」


ロレンダ

「 はい……。

  スドゥさん…………あの……いろ(いろ)がとう御座いました…… 」


救世主:スドゥ

「 ロレンダ…… 」


ロレンダ

「 キャロメンド神父さま、さようなら……。

  スドゥさんも…………バイバイ…… 」


盗人ぬすっとボンチから最愛のクーペを返してもらえなかったロレンダ君は元気を無くした状態で家へ帰って行った。


救世主:スドゥ

「 ロレンダ…… 」


ニュイ

「 にゅ~~………… 」


アタシはニュイちゃんと一緒に両肩を落として落ち込んだロレンダ君を静かに見送るしか出来ない。


なんて無力なんだろう。


焚き付けたのはアタシなのに、なんの成果も上げる事も出来ずに──、なんてざまなのかしらね?


神父:キャロメンド

「 スドゥもニュイさんと一緒に教会へ帰ってください 」


救世主:スドゥ

「 はい…… 」


今日きょう迄か──。


まさか、ロレンダ君の大切なクーペ(犬のヌイグルミ)が取られた日に悲惨な目に遭ったなんて、一体誰が想像する事が出来たって言うの??


こんなのあんまりじゃないのよ!!


ひとさまの私物に対してひど過ぎるんですけどぉ~~!!


アタシはニュイちゃんを抱っこして、ボンチ・ゼネラゴアの家をあとにした。

◎ 訂正しました。

  黒歴詩 ─→ 黒歴史

  ヌイグルミだったとわね。─→ ヌイグルミだったとはね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ