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✒ 返してもらいたい 1-2


ロレンダ

「 …………僕…………大事な友達を取られちゃったんだ…… 」


救世主:スドゥ

「 えっ?

  友達を取られた??

  …………どうして? 」


ロレンダ

「 …………リーダーみたいな子がて……、その子に取られちゃったんだ…… 」


救世主:スドゥ

「 リーダーみたいな子ぉ?

  …………ガキだいしょうみたいなもんかな?

  そういう威張りたがり、仕切りたがりはにでもるよ。

  僕の故郷にもたし── 」


アタシの場合は学校だったけどねぇ。


クラスに1人はるんだよねぇ。


勝手にリーダーかぜを吹かて偉ぶって威張り散らかす傍迷惑なイカれ馬鹿が──。


救世主:スドゥ

「 僕の経験からアドバイスするなら、ああいう厄介者とは可能な限り距離を置いて関わらないように徹する事だね。

  関わったら確実に面倒な事になるからさ。

  挨拶はしても、普段は漬け物石だと思って眼中にれない事だよ 」


ロレンダ

「 …………そんなの無理だよ……。

  取り巻きがるし…… 」


救世主:スドゥ

「 取り巻きはたしかに面倒だけど、リーダーりの馬鹿は『 自分は1人じゃなにも出来ない弱虫でぇす 』って、周りに宣伝してるって事にいてない腰抜けだよ。

  対峙するなら大勢で立ち向かえばいさ 」


ロレンダ

「 えっ……でも…… 」


救世主:スドゥ

「 抵抗するなら素手じゃが悪いからね。

  意気がってる勘違い野郎の目を覚まさせてやるなら、釘バットをチラ付かせながら此方こっちが優勢で、返り討ちにする事もいとわない──って事を相手側に見せ付けたらいんだよ 」


ロレンダ

「 ………………くぎばっとってなに?? 」


救世主:スドゥ

「 えっ?

  あ~~ははは…………殺傷能力の高い護身用の武器……かな~~ 」


ロレンダ

「 護身用の武器ぃ?? 」


救世主:スドゥ

「 ま、まぁ……護身用って言っても……子供が持ってい武器じゃないからね… 」


ロレンダ

「 …………僕……取られた友達を返してもらいたい……。

  取り返したいよぅ~~~~ 」


救世主:スドゥ

「 ロレンダ……。

  よし、返してもらおう! 」


ロレンダ

「 え…………スドゥさん……?? 」


救世主:スドゥ

「 僕は修道士ブラザー見習いだけど、立派な聖職者の一員だよ。

  教会に籍を置いてる僕が一緒に行くよ。

  勘違いガキだいしょうも取り巻き達も、さす修道士ブラザー見習いに牙を剥いたりしないと思うし。

  僕が隣にれば『 友達を返してほしい 』ってと言えるんじゃないかな? 」


ロレンダ

「 スドゥさん……。

  がとう~~~~ 」


救世主:スドゥ

「 じゃあ、ロレンダの大切な友達を返してもらう為に、友達がなんで取られたのか詳しく教えてくれる? 」


ロレンダ

「 うん……。

  …………僕の友達を取ったのは…………ボンチって言うんだ。

  ボンチ・ゼネラゴアだよ…… 」


救世主:スドゥ

「 ボンチぃ~~?

  ゼネラゴア??

 ( ……………………誰ぇ??

   まぁ、誰でもいよね! )

  そのボンチーがロレンダの友達を連れ去った悪党だね 」


ロレンダ

「 悪党は言い過ぎかもぉ~~……。

  ボンチーじゃなくて、ボンチだよ。

  ボンチはね── 」


アタシはロレンダ君から友達を取られた経緯いきさつを聞いた。


今更だけど、の世界にもいやな奴はるもんだよね。


アタシのクラスにもたよ~~。


裕福なくせに自分が持ってない物を持ってる子がると癇癪を起こして取り上げるままな子がたんだよねぇ。


てるなぁ~~。


親が権力者だから、保護者から文句を言われたら面倒だから──っていう先生の個人的な都合で、「 今日きょう1日だけ、◯◯◯さんに貸してあげて。◯◯◯さんもホームルームが終わったら◯◯◯さんに返してあげてね 」ってく言われてたっけね。


ホームルームが終わっても返してもらえた事なんて1度も無いんですけどねぇ!!


ホームルームが始まったら、みんな(クラスメイト)の目の前で借りた物を返す形にした方がかったんじゃないかと今なら思うわ……。


子供だから、其処まで頭が回らなかったんだよねぇ……。


オツムのりない馬鹿だった当時の自分に教えてやりたいわ!!


あの子に物を貸した子達はみんな、同じように泣き寝入りしちゃってたんだよねぇ。


先生なんて「 どうせ安物なんでしょ? また買ったらいじゃないの。友達でしょ、ケチケチしないの 」なんて、あの子の肩を持つ始末だったし!


今日きょう、あんな事を言う教師なんて、クビだよクビぃ~~~~!!


権力者の両親を持つ加害者の子供の味方をして、被害者の子供達を悪者にして助けてもくれない最低の教師だったよね!


これだから、日教祖思考に洗脳された反日教師は駄目なんだよ!!


ロレンダ

「 ………………スドゥさん…………どうしたの??

  なんか怒ってる……?? 」


救世主:スドゥ

「 ………………一寸ちょっと昔に起きたムカつく出来事を思い出しちゃってね!!

  ──どう考えたって、取られたままなんて駄目だよ!

  ちゃんと返してもらうべき!!

  返す事を拒否られたら、返してもらえる迄、訴えて断固戦うのみ!!

  そのデブチーは加害者で犯罪者なんだから、正義と大義名分は此方こっちに有るんだから、強気で行かないとね!! 」


ロレンダ

「 犯罪者は言い過ぎだと思うよ? 」


救世主:スドゥ

「 ロレンダ、きみは優し過ぎるの!

  人の私物を脅して取ったり、無理矢理奪う事は立派な強奪罪になるの!

  つみなの、犯罪なの!

  よって、デブチーは犯罪者なの!!

  犯罪者には2度と再犯を犯さないように厳しくばっする必要があるの!!

  ばっする事は今後のデブチーの為でもあるんだよ! 」


ロレンダ

「 デブチーじゃなくて、ボンチだよ…… 」


救世主:スドゥ

「 大事な友達はロレンダにとって、どんな存在だったの? 」


ロレンダ

「 ………………クーペはね、お祖母ちゃんが僕の為に作ってくれた犬のヌイグルミだよ。

  お祖母ちゃんは病気で……元気な内に──って僕に作ってくれたんだ(////)

  お祖母ちゃん…………死んじゃったから…………クーペは……大好きだったお祖母ちゃんの形見なんだ……。

  返してほしいよぉ~~ 」


救世主:スドゥ

「 お祖母ちゃんの形見のヌイグルミなんだね。

  よし、それを正直に伝えてクーペを返してもらおう! 」


ロレンダ

「 返してもらえるのかな……。

  今までボンチに取られて返してもらえた子なんてないんだよ? 」


救世主:スドゥ

「 大好きだったお祖母ちゃんの形見なんでしょ?

  諦めたら駄目だよ!

  弱気はそらに蹴飛ばすんだ!

  友達のクーペはロレンダが救出にてくれるのを首を長くして待ってるよ!

  勇気を出して、デブタにブヒッと──じゃなくて、ビシッと言ってやるんだよ!!

  勇気100倍の気持ちで、デブタに体当たりするんだ!! 」


ロレンダ

「 スドゥさん…………(////)

  僕…………頑張ってみるよ。

  勇気を出してみる…… 」 


救世主:スドゥ

「 うんうん、その息だよ! 」


ロレンダ

「 でもね、スドゥさん。

  デブタじゃなくてボンチだからね? 」


救世主:スドゥ

「 そうだったね~~。

  間違えないように気を付けないとね! 」


それにしても、ロレンダ君ったら大事なお祖母ちゃんから貰ったクーペ(形見のヌイグルミ)そとに持ち出して遊んでたなんて、駄目じゃんね!


そういう大事なヌイグルミは自分の部屋で保管しとかないと!


ロレンダ君にからヌイグルミを奪い取ったベスターも悪いけど、ロレンダ君にもは有るんだよねぇ……。


強引に無理矢理、ロレンダ君からクーペ(犬のヌイグルミ)を奪い取ったベスターは、95パーセント悪いんだけど──、そとに持って出たロレンダ君も5パーセントくらいはね……。


まったくない人なんてないんだよね。


だからって、傷心してるロレンダ君には言えない。


アタシはチキン(腰抜け)ちゃんだからね!


大体の事情はロレンダ君から聞いて分かったし、あとはベスターの家に行って直談判するだけよね!


仮にイレギュラーな事が起きたとしても、アタシにはニュイちゃんがてくれる。


有能なニュイちゃんが、雰囲気を察してなんとかしてくれる筈だよ!!


救世主:スドゥ

「 よし、ロレンダ。

  今から行こう! 」


ロレンダ

「 えっ、今から?! 」


救世主:スドゥ

「 そうだよ。

  “ 善は急げ ” って言うからね!

  クーペを奪われて、1週間も経ってるんでしょ?

  1週間経っても返さないなんて、完全な盗人だよ!

  しょうめんから向き合って、ちゃんと返してもらうの!

  ほら、行くよぉ~~!

  ベスター・ゼネコンの家にね! 」


ロレンダ

「 スドゥさん……ボンチ・ゼネラゴアだよぉ~~ 」


救世主:スドゥ

「 そうそう、ポンチ・ゼネラルコね★ 」


ロレンダ

「 ………………名前を覚えるのが苦手なんだね…… 」


ロレンダ君はなんも名前を間違えるアタシに対して、あきれたように笑う。


少しは元気、出たかな?


アタシはロレンダ君を笑わせる為に “ えて ” 名前を言い間違えていただけなんだからね!


わざとだからね、わ・ざ・と♥️


──という訳で、アタシはニュイちゃんを抱っこして、ロレンダ君と一緒に裏庭を出て教会へはいる。


聖堂の中央をとおって両扉を開けて、教会を出るとアスベイル神父がた。


ロレンダ

「 キャロメンド神父さま、こんにちは 」


神父:キャロメンド

「 ロレンダ君、こんにちは。

  スドゥ、かへ行くのですか? 」


救世主:スドゥ

「 アスベイル神父──。

  今からロレンダと一緒にボンチ・ゼネラゴアの家に行ってます! 」


神父:キャロメンド

「 はい?

  ボンチ・ゼネラゴア??

  ゼネラゴア村長の家にですか? 」


救世主:スドゥ

「 えっ、ボンチって村長さんの子供なんですか? 」


神父:キャロメンド

「 そうですよ 」


救世主:スドゥ

「 村長の息子なら尚更だよ、ロレンダ!

  悪い事は “ 悪いんだ ” って教えてあげないとだよ! 」


ロレンダ

「 …………う、うん……。

  スドゥさんはボンチが村長の息子でも引かないんだね…… 」


救世主:スドゥ

なんで被害者が加害者に遠慮して引かないといけないの?

  被害者は加害者にグイグイ行かないと駄目だよ!

  大事なクーペを救出してあげないと駄目だよ!! 」


ロレンダ

「 う、うん…… 」


神父:キャロメンド

「 一体なんの話ですか? 」


救世主:スドゥ

「 アスベイル神父、帰ったら話します!

  行くよ、ロレンダ!

  勇気リンリン、100パーセントだよ!! 」


ロレンダ

「 う、うん……。

  キャロメンド神父さま、さよなら 」


アタシはロレンダの右手を握って引っ張る。


アスベイル神父はなにか言いたそうだったけど、アタシは無視した。


なんでかって?


アスベイル神父は御説教が長いからね!


アスベイル神父に捕まったら、ロレンダ君の事情を話さないといけないし、夕方になっちゃうかも知れない。


ボンチ・ゼネラゴアの家に行くのが明日あしたになっちゃうかも知れないから!


そんな訳で、アタシはアスベイル神父を無視したって訳だよ!

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