バイクを求めて
「あづい」
あづい、とてもあづい、私とお姉ちゃんは汗が止まらない、そりゃそうだ、この炎天下の中、水くみに食料の調達に歩きだもの、そうだ、何か乗り物が欲しい、
「お姉ちゃん、バイクを取りに行こう!」
早速、私とお姉ちゃんはバイク屋に行った。私がバイクに乗るとき、私は仮面ライダードライブに登場する仮面ライダーマッハが乗るバイクのベース車両のNM4-02に乗ると決めている。絶対に、しかし、いくらバイク屋を回っても目当てのバイクがなかった。
私とお姉ちゃんは歩き疲れていた。お姉ちゃんは汗をタオルで拭いていた。えれい、美しい、汗にまみれたその唇を奪いたい、にやけるな、エロ親父の顔になりそうだった。
「もうほかのバイクでいいんじゃない」
若干あきれたように私に言った。しかし、私は仮面ライダーマッハになると決めていた。絶対にどうしても、覚悟を決めて、歯を食いしばって、
「嫌だ!どうしても、仮面ライダーマッハと同じがいいの!次の店で終わりにするから!」
私はぐずった。まるで幼稚園児がおもちゃ売り場でぐずるがごとく、するとお姉ちゃんはあきれたような笑みで
「もうしょうがないな、次で最後だからね」
ちょれえ、まじ、ちょれえ、お姉ちゃん私がぐずったら大体お願い聞いてくれるんじゃないか、ふふっ、にやけるな自分、
「うん、わかった」
私の頭をわしわしするお姉ちゃん