02話。絶望的な現実
5分ぐらい経ったかな、
医者が入ってくると俺に話しかけた。
「気がつきましたか。」
「はい、少し...」
「運が良かったね。
その程度事故なら臓器が多数破裂して即死してもおかしくない状況だから。
しかし..」
「はい..?」
「現在体の調子はとても良くない」
医者がそう言いながら
母はすべてを失ったよう絶望的な表情で俺を見つめていた。
そしてその後、体の状態について詳しく説明を聞いた。
手術は成功的に終わりましたが、
短期記憶喪失、肋骨多数骨折、頭蓋骨骨折,
深刻な休症が残ったと言った。
骨折したのは大丈夫だ。
結局手術が成功的に終わったから、
短期記憶喪失も..まあいいね。
どう考えても俺には失った記憶がない。
何があったとしても
面白くなくて価値のない記憶だろう。
でも一番受け入れられない事実は、
一生歩けないということだ。
骨盤の骨が深刻に折れて、一生車椅子の世話になること、
医者の話では5年ぐらいリハビリをして
運が良ければ歩くことになる可能性もあると言うけど..
俺は知っている。 うそだと。
こんな深刻な事故だったのに、何十年経っても一生車椅子の身だ。
折れた骨が戻ってくるはずない、俺は漫画の主人公ではない。
トイレも一人で行けないし、お風呂はもちろん、
ベッドに横になる時も誰かがそばにいなければならない。
母は一生俺の世話ばかりして一生を送るだろう。
本当につらい、死にたい。
この現実を受け入れるのは本当大変だ。
いっそ死んだらどうだっただろう。
植物人間同然の状態だ。
意識だけある植物人間、
結局一人で何もできない。
後悔がひたひたと流されてくる
俺がどうしてあんなクソガキのため..
その後8時間ほど母と一言も交わさなかった。
そして夜11時になった時、
母はゆっくり休みに家に帰った。
手術後俺が目覚めるまで3日間、
安らかに眠ることもできず、
俺のそばにいてくれたようだ。
あ..考えたくない。
そのまま寝たい、ただ今だけは…
頭と腹部には包帯を、、
骨盤と脚にはギプスをして、
本当絶望的な姿で
そのまま眠りについた。
そして、目を覚ました。