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死刑1-16 正義の綻びとそのはざま

 小さな冒険から戻り、わたくしの物語は続いていきます。

 各大臣と国の現状や改善点について話し合い、『ルカの語らい』でゆがんだ快楽に抗い、グレーテとは楽しいおしゃべりをして……。


 メイドネットワークから不穏な噂を聞きました。死刑姫ではありません。

「革命軍を名乗る反逆者がいるそうよ」

「何を革命するのかしらね? みんな幸せなのに」

「ニコライ将軍が自ら尋問したとか」


 革命軍。国からみれば反乱軍というものです。ですが、巡検室のアンケートでは誠実な臣民しかいないように思えます。そんな噂はデタラメではないでしょうか?

 不満の意見がほとんど存在しないのに、決起するはずがありません。ローベルトやいつぞやの薬物中毒者のように精神が違う世界に行った者の妄言でしょう。


 わたくしは、この国が不満なら出て行けばいいと考えます。

 実を言うと、祖父のイリヤ王はソソン王国の風土に合わない者を心配したことがあり、希望者は三名以上の同志を募れば出国を国に援助してもらえる制度を作っています。

 これはまだ利用されたことはありません。国境付近でごくまれに発見される凍死体は、駆け落ちと悪事を働いて町へ戻れなくなった者くらいです。


 仮に叛逆の噂が事実であれば、ニコライ将軍から報告があるでしょう。

 今、わたくしが頭を悩ませているのは別のささいながら大切な問題です。それと、個人的な少しの希望。


 未だ百名近く残る死刑囚。その多くは再犯者です。

 『再犯死刑制度』。古来より再犯者は罪状に関わらず死刑と定められてきました。長らくそうであったためにこの国では常識ですし、それが犯罪抑止のかなめであったのも事実です。

 ですが、短期間に刑の執行が重なってくると、どうしても疑問を持ってしまいます。


執行完了!(オンナコンチェン)

 下半身を血塗れにした女性のなきがらを一瞥します。

 彼女は性犯罪者でした。ソソンでは同意なき性行為と営利目的の性行為は違法です。前者を行う者への処刑は執行者たちも躊躇をしないでしょう、国民の正義の石も嵐のごとしです。

 後者は石投げまで耐えないでしょう。梨で裂いたあとに、関わった人数分だけ熱い鉄の棒で行為をリピートします。最後は串刺しです。

 この刑は建国以前から、とりわけ宗教にまつわる歴史の中に見られたものです。

 性行為を売るのは人類が文明を持った時代から存在する商売ですが、常に病気の蔓延や人間関係のいざこざを生んできました。

 ソソンでは生活苦からその仕事に身を落とす者はいません。国によって最低限の暮らしが保証されていますから。

 それでも彼女がやめられなかったのは、精神や本能に魔物が住み着いていたからなのでしょう。……わたくしのように。


 三枚の匿名の投書がありました。「彼女は病気持ちでなく、トラブルを避けるために既婚者の客は断っていたそうです。つまり、誰も損をしていない。死刑なんてあんまりだ」。ほか二枚も同様の内容。


 なるほど一理あります。金品のやり取りも合意の上でしょうし、あるいは男性側から積極的に捧げられたものだった可能性も想像できます。


 結果として被害者が大した損害を被らなくとも、逮捕されてしまえば再犯は死刑となります。被害者もそこまでの罰を望まなかったり、通報が一時的な感情の産物だった場合は、結果としてどちらも不幸といえるでしょう。


執行完了!(オンナコンチェン)

 こちらは両腕と舌を失った痩せっぽっちの男性。死因は失血死。

 彼はちまたで有名な無精者でした。失業していることも珍しくなく、よくお腹を空かせていたそうです。

 巡検室の係がたずねれば回避できたかもしれませんが、彼らも毎日すべての家を回れるわけはありませんし、それに対してお腹は毎日空きます。

 しかし彼は、雪の中を歩いて役所へ行くよりも、近所のパブで無銭飲食をするほうを選びました。前回も同じ理由で逮捕です。

 彼一人の処刑のために三時間掛かりました。ブーイングこそは無かったものの、投石はまったく怠惰でした。


 怠惰は罪だと宗教ではよく説かれていますが、この場合は死に値するほどの罪だったのか?

 わたくしも、妥当だとは思いません。ですが、こういった多少大げさな死刑が国民の心を律し、正義へ導くものだと考えていました。


 ……法律(ルール)倫理(エシックス)の狭間にいた者たち。制度停止のひずみによって、悲劇が偏って現れてしまったのです。

 このような執行が続くと、国民感情にも悪影響ではないでしょうか。


 国民の中に、先んじて処刑への疑問を投げかけた者がいました。グレーテの友人アキムです。彼は異端で酔っ払いでした。

 彼との議論は別の友人によって止められてしまいましたが、アキムは確かに何かをわたくしに問おうとしていました。

 彼がもう少し違う印象であったのなら、また“ルフィナ”になる必要性を感じたかもしれません。


 ふたりの死刑囚、アキムの言葉、そしてわたくしの中の罪が合わさり、確かめねばならないことができました。


 たとえば、幼くして両親を欠いた少年が、愛欲しさに窃盗を繰り返したとしましょう。事情を知るものは内密に処理しようとするはずです。

 知るものの居ないところで捕まった場合や、大人まで問題を抱え続けて許されなくなった場合。悲しいことです。

 たとえば、家を燃やされた者が復讐で無人の住宅を焼いたケース。

 たとえば、保護者からの暴力を受けた者が歴史を繰り返したケース。

 先のザハール青年はどうでしょうか?


 空腹でお腹が恥ずかしい音を立てるのを、押さえつけても最後に待つのは死です。それは賢い話ではありません。与えられるべきはパンと砂糖、そしてそれを得る手段なのです。


 こういった酌量されるべきケースが、実は多く隠されているのではないか。

 罪の源泉が生粋の精神の異常であれば更生は不可能でしょう。ですが、育ちや暮らしに起因した罪の場合は、本当に更生が不可能なのか?


 もしもこういったケースが頻発しているのなら、再犯イコール死刑という制度は早急に見直さなければなりません。

 しかし、それは簡単なことではありません。

 事件ごとに人の歴史を辿るのは大変な仕事ですし、赦された経緯について国民への周知もしなければ、犯罪行為の誘発も招くでしょう。

 すでに処された者への謝罪と哀悼を表明するために壇上に立つ必要もあります。


 巡検室に命じて匿名のアンケートを取らせました。

『犯罪行為を目撃したさいに、何らか個人的な酌量をしてそれを見逃したり、被害者や目撃者に見逃すのを頼んだりしたことがありますか?』

 ある場合にはその者の罪状や立場、関係などを記入させます。詳細は記入させず、一部にフェイクを入れるのも可。


 わたくしの予想では、未成年への酌量が多く、成人でのケースがわずかに出てくるといったところです。ソソンの民は愛に溢れていますし、刑務所に入る子供の少なさが物語っていますから。

 ソソンでは大人も子供も同じ再犯死刑制度で裁かれます。未成年の初犯においては星室の審判にて酌量があることはありますが、やはり再犯は別です。

 ですが、これまで子供らしい子供が死刑になった記録は皆無。大人たちの教育と愛の賜物だと考えています。

 成人相手でもあたいする事情があれば、勝手に見逃すのも正しいのだと思います。不公平なことですが、君主からの公平の穴を埋めて平等へ近付けさせるのは、国民の責務なのです。

 ですが、その両方からも零れ落ちてしまうケースがあるのなら、わたくしはソソンの君主として、それを救いあげてやりたいのです。


「えーっと。アンケートの結果ですが……まったくのゼロですな」

 帽子をかぶった巡検大臣が言います。

「ゼロ!? そんなはずはありません。調査は指示通り匿名で行ったのですか?」

「もちろんですとも。用紙には『これは仮定の話で回答者が何ら罪に問われるものではありません』の一文もしっかり入れておきましたし」

 大臣が紙の束の一つを見せてきます。

「白紙回答もだらけ。書いてあってもなし、とだけ。ほらこれもなし。なし、なし、なし、ありません、ありません、なし」

 わたくしもアンケート用紙に目を通しますが、大臣の言う通りでした。

「信じられない……」

 納得がいかず、樹皮紙をめくり続けます。指が擦り剥けそうになるのにも構わずです。

「何も王女陛下自らが目を通されなくとも……。巡検室の者の仕事です」

「誰も罪を見逃したことがないなんて、嘘だわ」

「国民に正義が浸透しているのでしょう。喜ばしいことです」

「そうあるべきですが、あくまでも建前です」

「君主が国民の正義を疑うのですか?」

「疑っていないから嘘だと思うのです。ロジオン、あなたは自分の子供や奥さんが法に触れることをしたときに問答無用で通報するのですか?」

 すこし声を荒げて大臣に喰ってかかります。ロジオンは彼のファーストネームです。

「……どちらもおりませんので。ですが、躊躇はするでしょうな。ならばきっとこうでしょう、家族を守る為に書かなかったか、それが犯罪に該当すると判断しなかったのか」

 肩をすくめる帽子の大臣。

「匿名の回答者すべてがですか? ソソンの民は何万人いると思っているのですか?」

「結果は結果です」

 なんだか疑わしいです。臣下を疑うのはよくありませんが、このロジオンはユーコ・ミナミに賄賂を渡された一人でもあります。それと個人的に、ちょっと面倒臭がり屋なイメージもあります。

「星室やニコライにはまだ伝えないで。わたくしがもう一度全てに目を通します」

「アンケート用紙を全部ですか? ソソンの民は何万人いると思ってらっしゃるのですか?」

 あまり鼻に優しくない溜め息が流れてきました。

「馬鹿にしているの? とにかく、再犯死刑制度はもう少し見直してみるべきです」

「君主の一声でいかようにも。公開処刑だって、始めたのは他でもない王女陛下なのですから」

「……あなたもニコライも反対しなかったじゃない」

 それどころか最初に賛成をしたのは彼です。

「みなが同じ思いでしたから。そうでなくとも、私の反対に意味はないでしょう。アレクサンドラ王女陛下、ルカ名誉国王のことは残念でした。あなたのお父様は死すべき人間ではなかった」

 大臣は瞳を潤ませて言いました。

「……死んだ人のことはいいわ。ニコライ将軍のところへ行ってきます」


 わたくしはハゲのロジオンへ言いたいことが山ほどありましたが、部屋を飛び出しました。


 ソソン王国がこれまで平和で幸福な国でいられたことには、理由があります。

 ひとつは、君主は絶対でありながらも、国民のことを第一に考えてきたから。ひとつは、法律は最後のラインであり、刑罰は抑止力に過ぎず、そこに至るまでに民達の暗黙の了解と善意が働いていたから。

 それらは、互いに目に見えるものではありません。信頼のなせるものです。そのあいまいさこそが厳しい再犯死刑制度を正しいものに導いてきました。


 公開処刑は罪の共有に加えて、ある種のカウンターとして始めました。愚王が破ろうとした安寧と、おごりに満ちた世界へのパフォーマンスとして。

 処刑が再開してからは再犯率や犯罪率は大幅に低下、過去よりも低い水準に落ち着いています。わたくしも自身の中の罪を知ることができ、死刑と赦しの狭間にいる者を助け出すきっかけを得ることができました。


 すべて正しいことなのです。あるいは必要悪。ですが、不幸は駆除していかねばなりません。存在するルールの改変だけで行える範疇ならば、リスクも少ないでしょう。

 急がなくてはなりません。遅れれば遅れるほど、無用の罪と哀しみが広がってしまう……。



「ニコライ将軍。再犯死刑制度について相談したいのですが」

 わたくしはノックも忘れて彼の部屋へと飛び込みました。


「ヒヒーン。パカラッパカラッ。ママー、待ってよー」

「うふふ、しっかりついて来なさい、ぼうや」


 ……場違いな会話にわたくしは言葉を失いました。

 軍部の最高権利者であるニコライ将軍が、デスクの上で木彫りの馬を走らせて遊んでいたのです。


「ひっ!? アレクサンドラ王女陛下!?」

 彼は席を立ち後退りました。


「わたくしは何も見ていません」

 わたくしは退室しました。

 それから、あらためて四回ノックします。これは王室儀礼です。王家の者がたずねる場合は臣下よりも一回ぶん多くて面倒です。

「オホン! ……どうぞ」

 ニコライ将軍自らがドアを開けて招きます。デスクを見るとお馬さんは定位置に帰っていました。

 いやはや驚きました。あれはメイドたちの意地の悪い作り話だと思っていたのですから。


「ニコライ将軍。先のアンケートの結果と、再犯死刑制度の見直しについての話ですが」

「アンケートの結果は巡検大臣よりすでに聞いております」

「わたくしは、あれはちょっとヘンだと思います」

「私もです。ソソンの民が幸せなのは寛容が根付いているからです。そうでなければ、我々軍部の人間はサーベルを血で濡らさねばならない」

 彼はわたくしが再犯死刑の見直しを提案したとき、賛成をしてくれました。良かった。やっぱり彼は熱い正義の男です。

「ですが、計画は先送りにしたほうが良いかもしれませんな」

「どうしてですか? 犯罪率も落ち着きましたし、ゆくゆくは公開処刑も停止するのも視野に入れたいって、あなたも提案してくれたでしょう?」

「ん……そうですな。公開処刑の停止はあくまで未来の案です。今は忘れてくださって構いません」

 ニコライ将軍はお髭の口をもごもごさせました。先程の恥ずかしい場面とは関係ないでしょう。


「そんな……」

 わたくしは落胆しました。問題の説明の冒頭で少し触れましたが、“個人的な少しの希望”が潰えてしまったからです。

 それは、「他者からの提案で公開処刑を止める」ということ。

 自身の異常性のために、君主として罪に寄り添う行為をやめるわけにはいきませんが、国王の右腕も務めた正義の男ならば、それに値するだけの理由を見つけてくれるのではないかと期待していたのです。

 正直なところ、覚悟が揺らいでいると言わざるを得ません。最近は忙しく、“グレーテの供給”も不足していましたから。


「公開や処刑の停止はともかく、再犯死刑制度の見直しの延期の理由を聞かせてくれませんか?」

 ぐっとこらえ、私利私欲よりも君主としての責務へと意識を向けます。

「ん……まあ、時期尚早かと。それだけですな」

 彼は髭を撫でました。

「文面を変えてアンケートを取り直しましょう。言いだせないだけではないかと巡検大臣も言ってましたし」

「無意味ですな。今はまだ、国民たちはユーコ・ミナミやローベルト、それにザハール殿の処刑の熱から醒めておりません。私はそれが原因だと考えております」

「ありえますね。複合的なものかもしれません。法整備の決定はともかく、水面下での検討は進めたいのですか」

「実現は当分先になりますな」

 いやに消極的です。

「なぜ分かるのですか? ニコライ、なにか隠しごとをしているでしょう?」

「いやいやいやいや。隠しごとは先程バレてしまいましたし!」

 そう言って彼はデスクへ小走りに駆け、木彫りの馬を手に取りました。

「ストレスが溜まりますとな、たまにこうやって発散しなければならないのですよ! ヒヒーン!」

 お馬さんが本から本へと飛び移ります。

「ニコライ、ストレスとは何ですか。職務上のことですか?」

「組織の長というものは常にストレスと戦わねばならないものです。王女陛下もごぞんじでしょう?」

「知っています。話していただけませんか? 独り遊びはちょっと異常でしたよ。それだけの悩みがあるのでしょう?」

「はっはっは。ちょいと興が乗ってしまいましてな。ときおり馬だけで飽き足らず、羽ペンやカップも並べて競走させることがあるのです!」

 デスクの上にいろいろな物を並べ始めるニコライ。

「わたくしはあなたの上司でもあるのですよ。それに、あなたは父の友人で右腕でもあったと聞きます」

 わたくしはニコライのそばに行き、彼を見上げました。

「サーシャさま……。お気持ちは大変ありがたく存じます。ですが、ルカ王の忘れ形見であるゆえにお話しできないこともあるのです」

「もしかして、ですけど、革命軍が原因で?」

 わたくしは食い下がります。軍部の人間が職務で悩むならば、今はこれでしょう。

「根も葉もないうわさですな。王室に剣を向ける者がいるはずありません」


 ……そう言ってニコライはまた髭を撫でました。

 父から聞いたことがあります。「友人は嘘をつくときにそうする」と。


「でしょうね。メイドたちの噂好きにも困ったものですね」

 わたくしは微笑んでみせます。

「仮にそんな不遜な輩がいたとしても、絶対に、絶対に王女陛下のことはお守りいたしますゆえ、ご安心を」

 嘘をつくのが下手な人です。その表情は心配で満たされています。

「暴徒から守護するべきはわたくしだけではありません。わたくしだって守る側の人間なのですよ。スパシーバ、ニコライ。……はっきりしたことが分かったら、教えてください」

 彼がひざまずいていれば、額にキスをしたでしょう。彼の大きな身体に、軽くわたくしの額をくっ付けて代わりとしました。


 わたくしはニコライの部屋をあとにします。彼が鼻をすすり、友人の名をぽつりと呼ぶのが聞こえました。


 みんな、それぞれの世界を抱えています。そこには幸せもあれば、悩みや苦しみもあるのでしょう。たとえソソンの君主であろうとも、そこへ踏み入ることが許されない場合があります。

 ニコライへの最後の一言は余計だったでしょうか? わたくしは、父の友人の境界を少し越えてしまったようです。彼がそれを赦してくれると良いのですけれど。


 ニコライ将軍の態度から、革命軍……あるいは反乱軍の存在が明らかになりました。彼らにも言い分はあるでしょう。

 ……きっとその主張の一部は正しい。それが世界史における反乱の約束ごとだからです。

 ですが、君主の目と耳は常に開かれています。あえて軍部の人間を悩ます手段をとれば、その主張までもが正義とは遠くかけ離れたものとなるでしょう。


「また、問題が増えてしまいましたね」

 ニコライ将軍ではありませんが、わたくしもお人形遊びにでも興じたい気分です。お人形は小さいころに抱いていたものをまだ大事にしまってあります。

 お母様が縫ってくれたというお人形です。暇ができたらグレーテに手伝って貰うのも良いかもしれません。


 悩みが増える半面、君主としての責任感が高まるのを感じました。乗り越えることができれば、さらなる幸福と、臣民からの愛情を手に入れることができるでしょう。


 ……しかし、次にわたくしを待ち受けていた試練は、まったく生半可なものではなかったのです。

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