5話 運命の出会い
屋敷に着いた三人はシリウスが襲った事情を聴く。
「今シャウラの町は力の勢力があるベルクックスとエルナトという貴族が
仕切ってます。だがエルナトという男はエンハンス王国とバビルス帝国の
中間であるシャウラの町を手に入れるためべクルックスを邪険してます」
アルヘナは考え込むように喋る。
「確かに最近では会合でも意見が合わなくベルクックス様は下手をしたら
抗争になるかもしれないと言ってました」
シリウスはジュリアスに真剣な眼差しで言う。
「ベルクックスはボスの力を知りたく俺に全て事情を話し、戦ってほしいと言われこうなった経緯です」ジュリアスはベルクックスとシリウスの関係を聞く。
ベルクックスとシリウスは昔フロリアン王に仕えてた仲間であったことを言い
エルナトはフロリアン王の処刑に賛同した一人だとジュリアス告げえた。
ジュリアスとアルヘナはすべて話を聞き自分たちの屋敷に戻る。
ジュリアスは急ぎ足でベルクックスの部屋の扉を勢いよく開ける。
「ベルクックスなぜ黙ってた! エルナトて奴が父の処刑に関係してると?」
ベルクックスはジュリアスの睨む目を見て言う。
「それを言えばお前はどうした?」
「すぐに殺しに行くに決まってるだろ!」ジュリアスはサテライト城から
救われた時の、全てを憎む様な眼をしていた時の眼をベルクックスは今の
ジュリアスの眼の見て同じ眼をしてることに気付き真剣な顔し言う。
「あの頃と変わってないなジュリアス。お前は昔と何一つ成長してない。
今のお前がエルナトの所に行っても殺されに行くようなものだ」
ベルクックスは用事があるからといい部屋から出た。
ジュリアスはベルクックスの部屋で立ち尽くす。
一ヶ月後
ジュリアスはシリウスと酒場せ会ってた。
「ボス知ってるか四日後に貴族たちのパーティーがあるんだ」
ジュリアスは考え込むように質問した。
「それは何のパーティーだ?」
シネラリアの姫様がエンハンス王国に来るんだ。それでこのシャウラの町に
少し滞在するらしい」
「シネラリアはどんな国なんだ?」
シリウスはシネラリアの国の内情を教える。ジュリアスはシネラリアの内情を
確認する。
「つまりシネラリアは帝国の属国だが、王国と違って自治があるてことだな」
「そうだなんせ帝国は姫様の能力が利用価値があるらしい」
ジュリアスはシリウスもパーティーに出席するのか聞く。
「はいーーシャウラに居る貴族は全員出席します」
ジュリアスはそれを聞き不敵に笑う。それを見たシリウスは真剣な顔になり
唾を飲む。
「・・・・・・まさかボス」
ジュリアスは不敵に笑いながら言う。
「そうだーーこれを機にエルナトを暗殺する」
シリウスは立ち上がり椅子が倒れ、慌ててジュリアスに言う。
「ボスそれはまずいですよ! もしばれたら只では済まされない」
ジュリアスは落ち着きながら静かにシリウスに語る。
「俺は十二歳の時に父が処刑され母と一緒に幽閉された。幽閉されてる間
監視たちからの暴力は当たり前、食事も何もかも最悪な日々だった。
母とも会話したのも一度きり、そして十四歳の冬にサテライト城から出て
ベルクックスに会った」
ジュリアスは哀しげな顔で言う。
「その時知ったよーーーー母が死んだことを」
シリウスはジュリアスの寂しげな顔を見て思った。
なんて哀しい顔で冷たい瞳なんだろう。シリウスは何かを決心したように
椅子に座り言う。
「わかりましボス俺も協力します!けど二人ではアルヘナにも頼みましょう」
「それはだめだアルヘナには危険な事は・・・・ごめん」
「いいんですボス。王と王妃の為にもボスを守るのが俺の責務ですから」
ジュリアスはシリウスの肩に手をのせ感謝の言葉を伝える。
四日後
ジュリアスはベルクックスとアルヘナと一緒に馬車でパーティー会場に向かう。ベルクックスはジュリアスの右目を見て黒い眼帯を渡す。
「ジュリアス念の為に右目はこの眼帯で隠しとくんだ。それとお前は私の
息子としてリゲル・アルタイルと名乗るんだ」
ジュリアスは黒の眼帯をつける。
「ありがとうベルクックス。俺の我がままでパーティーに連れてきてくれて」
ベルクックスは目を瞑りながら言う。
「お前の存在はいつかばれるからな。歳も十六歳だしちょうど紹介には
もってこいの場だからな」笑いながら言った。
既に外の空は暗くしシネラリアの姫が滞在する大きな屋敷には多くの
貴族がいた。三人は屋敷に入りベルクックスは他の貴族たちに挨拶を始める。
「やあ会合以来だな。ベルクックス」若い女がベルクっクスに話をかける。
「そうだなアトリアは君は変わらず綺麗だな」二人は握手し話しアトリアは
ジュリアスの存在に気付く。
「ベルクックスその可愛らしい子は誰だい?」
「私の息子だよ。十六歳になったからそろそろ皆に紹介しようと思ってね」
ベルクックスは笑いながら言い、アトリアという女がジュリアスに近づく。
「可愛らしい見た目だから女の子と思ったよ、私はアトリア君は?」
ジュリアスはお辞儀をし名乗る。
「僕の名前はリゲルです父がお世話になってます」
アトリアと名乗る女は驚きベルクックスに言う。
「すごい礼儀正しいじゃないか。どこの誰とは違うな」
アトリアはベルクックスを見て笑う。ジュリアスはベルクックスに言う。
「父上僕は、シリウス様に挨拶に行ってきますね」
アトリアは寂しげに喋る。「もう行っちゃうのお姉さん寂しいよ」
「また後で父の事聞かせてください」お辞儀をし去ろうとする。
アルヘナがジュリアスの耳元で言う。
「私も付いていきます」ジュリアスは小言で「二人で話したい」と言い、
去る。シリウスは壁際でワインを飲んでた。ジュリアスが横に行き、
静かに喋る。
「どいつがエルナトだ?」
「階段の近くにいる黒髪で赤い衣装してる奴です」
「俺がエルナトに会合について二人で話したいといい、二階の奥の部屋に呼びす」
近づくウェイターにジュリアスはワインを受け取りウェイターが離れ会話を再開する。
「そして未来を見て確実に俺が殺す」シリウスが二階の階段の上を見た。
「来ましたよシネラリアの姫様が」二人は階段の上を見る。
そこには、綺麗な薄い色の金髪と色素の薄い茶色の瞳の綺麗な女性が
喋ろうとしていた。
「私の為に皆さん集まってくださりそして、シャウラの人々に感謝します」
挨拶は終わり貴族たちがシネラリアの姫に挨拶しようと行く。
二人は計画を開始しシリウスはエルナトに話をしに行く。
ジュリアスは二階のテラスで月を見ながら不敵に笑い静かな声で言う。
「さあーー復讐の始まりだ」
その時こちらに向かって月明かりに照らされるお姫様がいた。
ジュリアスは驚きお姫様はジュリアスをじっと見つめる。
沈黙の中最初に口を開いたのはジュリアスだった。
「どうしたんですか?こんな誰も居ないテラスに」
お姫様もゆっくり喋る。
「驚かしてすいません。啓示を受けたんですここに行きあなたと話すようにと」
ジュリアスは動揺をした。
「ーーーー啓示とは何のことですか?」
お姫様は優し気に笑う。
「あなたも神の声が聞こえ、力を授かったんですね」
ジュリアスはワイングラスを落とし、唖然とした。