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2話 協力者

ジュリアス・クローディアがサテライト城に幽閉されてから2年の年月がたった。

兵士が医者をジュリアスの部屋まで連れてきた。医者が部屋の扉を開けた瞬間、異臭や

あちこちに蜘蛛の巣が張り付いてた。医者は静かな声で「ジュリアス様」と言う。

返答がなく医者は部屋に入っり、部屋の隅には黒髪が長く伸びた少年がいた。

「・・・あなたは医者の人ですか?」と少年が医者に尋ねる。医者は答える。

「どうして私が、医者だとわかったのかね?」

「夢で見た、医者の人が来るのを」医者は静かに腰を下ろし少年の顔を見る。

少年の右目は紅くなっていた。医者は兵士に尋ねる。

「ジュリアス様の瞳は、以前は黒でしたよね?」兵士はぶっきらぼうに答える。

「目の色なん知らないですね。」兵士の返答を聞き、静かに診察を始めた。


「具合は悪くありませんか?」

「はい。・・・けど右目がたまに焼けるように熱くなって、左目と景色が違うんです。」

医者は不思議そうに尋ねてみる。

「右目はどんな景色なのかね」

「右目で観た虫とかの動きが、左目だと後れて同じ動きをするんです。」

少年は医師の顔を見て説明がうまくできなかったのを知る。

「もしかしたらジュリアス様は、右目で未来を観て左目で現在を観てるのでは」

少年は医師の言葉を聞き静かな声で「たぶん・・・そんな感じです」と言う。


診察が終わり医師は兵士に診断結果を伝える。

「ジュリアス様は栄養失調です」

「わかりました。上の者に伝えときます。」医師は申し訳ないような顔し去る。


ジュリアスは夢をみていた。サテライト城に人の死体が転がるのを。四日後の夜兵士たちが騒がしくなっていた。

「表門に敵がいるぞ急いげ!」

その声を聞いた見張りがいなくなりジュリアスは月明かりが照れされる窓から祈っていた。

静かになり扉がゆっくり開いた。ジュリアスの背後に人がいた。

「お向かいになりました。王よ」

男の声を聞きジュリアスは静かに立ち上がり口を開く。

「そうだ・・・俺こそが真の王になる人間だ」


ジュリアスは謎の集団と城外に出た。久々の外は雪が降っていた。

男の一人がジュリアスに尋ねる。

「15名ほど捕縛しましたどうしますか?」

「殺・・・殺せ一人残らず!」謎の集団たちは剣を抜き王国兵の首を刎ねて。

ジュリアスは空から降る雪を見ながら謎の集団に言う。

「お前たちのボスに会わせろ」謎の集団はジュリアスを馬車に乗せる。


ジュリアスは独り言のように呟く。

「愛情は憎しみに、希望は絶望に、約束は裏切に俺は、俺は・・・」

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