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爆縮と体温の機知(2)

シンクロ

蝋燭に近づくのは

炎であるに違いない

その炎を出しているのは

一体、何であるか

気にもとめず

目の前にある

火をつける道具を使う

火をつける道具という形で

線香をあげている

煙の匂いがする


震えて落ちた情報は

悲しみを通り抜けて

スピードだけを望んだ

身体を速く

その場所へ

目的一つになって

弾丸みたいだ

一生懸命は

まともじゃ出来ない


あなたの写真が現れる日に

出会うとは思わなかった

考えたくないことは

考えない

弱い人間は

その唐突さに

涙を流せない

全身の力が入らない感覚を

悲しみだと信じて

ただ手を合わせるのです

行動だけをシンクロさせて


一晩のスライド映像

記憶の中で

垂れ流しになる曲

まともになるほど

まともじゃ居られない感覚を

大人という言葉で

踏み付けて

見えなくした

声に出して見るけど中身は無い

行動と言葉が同じになる


整理整頓させて

現実を通り抜けたら

確定する話だ

意識を速く

その場所へ

順番を辿って行く

グラフみたいだ

空白の椅子に

操られながら座った

欲しい物では無かった


あなたの身体が覆われる日に

出会うとは思わなかった

楽しくないことは

考えない

弱い人間は

その唐突さに

涙を流せない

感情の力が入らない感覚を

大きさだと信じて

ただ手を合わせるのです

行動だけをシンクロさせて


細切れになって

忘れてしまう日が

等しくあるのだから

誰かの分からないは

同じように消えるのです

理解不能の極みも

喧嘩の痛みも

楽しい酒も

嫌というほどの会話も

ただ腹を抱えて笑ったことも

目の前にある

清楚な箱に

一纏めになってしまった

話す前に

煙草へ火をつけるのと

同じ感覚で

線香に火をつける

煙の向こう側に

何で

行ってしまったかな


あなたの写真が現れる日に

出会うとは思わなかった

考えたくないことは

考えない

弱い人間は

その唐突さに

涙を流せない

全身の力が入らない感覚を

悲しみだと信じて

ただ手を合わせるのです

行動だけをシンクロさせて


あなたより先へ生きる僕に

出会うとは思わなかった

分かっていたけれど

やっぱり分からなかった

弱い人間は

その想いに

答えを出せない

忘れたフリして暮らす感覚を

当然だと信じて

ただ手を合わせるのです

行動だけをシンクロさせて





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