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未定  作者: K4
1/1

キャ1

こんにちは。

キャです。

小説自体あまり読まないので、語彙力が少し(だいぶ)乏しいです。

平凡な男子大学生が抱く女子大生をつたない日本語で綴りますり。

かけたところまで投稿するので、毎回ぶつ切りで投稿しますが、なんとか完結させるつもりです。

よろしく✌️



 「美嘉、ハイ笑って」

 私は笑顔ができない。

 努力はしてみるも、少し頬がひきつるだけ。

 「お父さん、あなたの晴れ姿見れなかったんだから一枚だけ、お願い」

 親子でこんなにも違うものなのか。ママは少し首を傾けニコッと笑顔を私に投げかける。

 だからぁ…

 「はいっ、チーズ」

 人生における最後の入学式も引きつった頬に控えめなピースサインだった。

 

 ************

 

「おはよう。偉いじゃん。起きれたじゃん」

 口うるさいママは地元に戻っても、モーニングコールをかけてくる。

 「今日から大学生なんだから。シャキッと行きなさい。シャキッと」

 ママの声で現実に戻された私は、時計に目を移す。

 まだ七時じゃん。

 「美嘉今日から大学生なんだから、お化粧も服も準備が大変でしょ?だからお母さん早く起こしてあげようと思って」

 確かに、高校の時はメイクも服も選ぶ必要がなかったから毎朝登校の三十分前に起きてたけど、今日からはそんな訳にもいかない。

 早々にママからの電話を切ると風呂へと向かう。

 「あ、ニキビ。あー、もー、さいっあく」

 あとで潰しとこ。

 

 ************

 

 今日は最初のオリエンテーションだから大学は十時から始まる。履修のアドバイスなどを受けるようだ。席自体は入学式の日に配られた座席表があるため、早くいかないと友達作りが難航する、なんてこともない。

 ママが昨日作って置いていってくれた好物の肉じゃがをチンする間、携帯へと目を落とす。

 「友達作りかぁ」

 最近は大学に受かったと同時に、ツイッターで

 「#春から○○大学」

 とつづり、友達作りのスタートダッシュをかけるらしいが私はやっていない。めんどくさいし。

 「え、お花見??」

 気にならないわけでもなく、学祭実行委員のアカウントをスクロールしていると、

 「集え!!学部別顔合わせお花見」

 のツイートで指が止まる。

 「げっ、いいね百五十」

 すかさずいいね!…と思った時、電子レンジの音で再び指が離れる。

 「あぶね。裏垢で押すとこだった」 

 最近の女子中高生は、ツイッターに日頃の鬱憤を吐き出す場として「裏垢」を所持している。時々自分が本垢か裏垢か確認せず、知り合いの過去ツイートにいいね!なんて事故も起きる。今のがその一例。

 熱々の器をテーブルまで運び、再びスマホを手に取り、左上のアイコンをタップからのアカウント切り替えで表の私の分身の「本垢」を呼び起こし、ワード検索から再び実行委員のアカウントまで戻る。

「お花見かぁ…」

 ハートマークの上でまたしても人差し指が止まる。

 少し経ってから、迷いを断ち切るかのように、熱々の肉じゃがを口に突っ込み、スマホの電源を落とす。

 「あぐぅぅっ」


いきってすみません。

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