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八十七話目 2度目の作戦会議②


5月6日の更新です。

本日も宜しくお願い致します!



◇◆◇◆◇◆


《side:葵》


 ある程度の事は宇美彦から聞いていたけど、まさか魔族を、それも魔族の【ホムンクルス】を仲間が匿うなんて思ってもみなかった。


 昨日移動しながら聞かされた時は、思わず道のど真ん中で叫んじまったよ。


 周りに居た商人とか護衛の冒険者とかに、何か微笑ましいモノでも見る様な顔で見られた気がして、俺っち超はずかった。


 この時ばかりはテレパスまで持ってなくて良かった。って本気で思った。周りの奴らの考えてる事まで読めたら、俺っち恥ずか死してたっつーの!!


 はぁ。しかし、魔族って言っても、目の前のこいつは耳もそこまで長くないし、特有の角も髪に隠れてんのか見え無いから、パッと見は普通のヒューマンにも見える。


 何でこいつの体から魔力を全く()()()()のかだけは分からないけど、それ以外は本当に普通だ。まぁこの辺の詳しい事は、後で裕翔にでも聞いて…いや、あいつは人に説明するのがド下手だから、やっぱり宇美彦に聞こう。


 さて、と。


「はい、握手~♪」


「あくしゅ~♪」


 おっ?ご機嫌だな。掴んだ手をブラブラしてやったらニコニコしてら。フフフ、こいつ意外と可愛いかも。背、俺っちよりも随分と高いけどな…。だって俺っちを見る目線が若干下だし……。


 それはまぁ置いといて、さっきシエロさんには力の制御が難しくてなかなか自分の能力を使いこなす事が出来ない。


 何て言ったけど、生まれてこの方、長い事付き合ってきた力だ。ある程度の制御なら、俺っちだって出来る。


 って言っても、出来るのは能力をオンオフする事と、力の強弱をつける事くらいだけどな?


《カチリ》


 頭の中で、スイッチをオンに切り替える。


 すると、先ず手のひらが熱くなり、段々とその熱が腕を通して頭まで登ってくるのが分かった。うん。此処まではいつも通り。


 この熱が額の辺りまで届くと、急に俺っちの頭の中に、知らない筈の景色や、誰かの感情がなだれ込んでくるんだ。


 膨大な量。とまではいかないけど、それでも少なくは無い量の記憶が一気になだれ込んでくるのは、いつまで経っても慣れない感覚で、俺っちはひきつりそうになる顔を何とか笑顔にする事に必死になる。


 空いた右腕は、いつもの様に勝手に動き、読み取った景色や感情をガリガリと凄い速さで描いていく。


 これも【自動筆記】って能力らしいんだけど、詳しい事は俺っちもよく分からない。


 ただ、ある程度の記憶を描き終えると楽になるってのは分かるので、俺っちはニコニコしながら右手の動きが緩やかになるのを待った。


「あくしゅ楽しいね~?」


「そうか?あはは」


 ちょっと別な事を考えても楽になるから。そんな軽い気持ちで、スーに答えながら周りの奴らの様子をチラリと伺ってみる。


 特に、シエロさんの様子が気になっていたから。ってのもある。


 最初は《スゲー》だの、《ヤベーじゃん!マジ羨ましいわ!!》だの調子の良い事言ってた奴等も、結局力を使って見せると気持ち悪がって逃げて行く。


 逃げたり嫌がったりしなかったのは、裕翔だけだった。


 今は宇美彦や亜栖実。誠治に隠れ里の皆と、俺っちを理解してくれる人達は増えたけど、この、矢鱈と綺麗な顔をした新しい仲間はどうだろうか?


 ドキドキしながらシエロさんの方に視線を向ける。すると、彼女……違う違う。彼は普通の奴等とは違う表情をしていた。



「あの光ってるの、どっかで見た事ある気がするんだけどなぁ…。う~ん……」


 光?


 別に俺っちは発光してないし、この人どこ見て言ってんだ?




頭の中で考えている事を勝手に書いてくれる能力が欲しい今日この頃。あっ!駄目だ!まとまりが無さすぎて、文章にならないやwww


本日も此処までお読み頂き、ありがとうございました。

また、明日も同じ時間に更新致しますので、宜しくお願い致します。


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