表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/293

三話目 再会③


1月12日金曜日の更新です。

本日も宜しくお願い致します!



 他称、【変態】リチャード ーーリチャードは仲間内からも変態呼ばわりされているーー の右手首から肘までの中間くらいの辺りに、蛇の様な影が巻き付き始めた。


 その影は途中で分裂して数を1つ増やすと、2匹の蛇となってリチャードの腕をぐるりと1周巻き付いた状態で定着。


 腕の太さ的に余った部分は霧散し、リチャードの腕には、2本の太くて黒い線だけが残った。


「なっ、何なんだコレ!?くそっ、取れない!!」


 皮膚に定着した線を、リチャードは擦って落とそうと試みていたが、当然落ちる事は無い。


 その明らかに罪人ちっくな模様に、リチャードは泣きそうな顔で「落ちない、落ちない!」としばらく右腕を擦り続けていた。が。


「やい、クソガキ!この模様を落としやがれ!!俺様に変な落書きしやがって!この前は油断したが、もう我慢ならねぇ!!ギッタンギッタンにしてやるから、そこへなおれ!!」


 何度擦っても落ちない模様に腹を立てたリチャードが、自分の得物である曲刀を抜いて凄んできた。


 うわぁ、頭悪そう。


 あっ、悪そう。じゃなくて、悪いのか…。


 先日しこたまこてんぱんにしてあげたのに、こいつはもう忘れている様だ。


 何が、【油断したが】だよ。この前も立ち上がる度にそんな事言って騒いだから、丁寧にキュッとシメ上げてあげたと言うのに…。懲りないねぇ?


 僕は深いため息を1つ吐くと、リチャードに向かってニッコリ笑ってみせた。


「ひっ!?」


 何だよ。人の笑顔見て悲鳴あげるとか、失礼だと思わないのか?こいつは?


 あれ?まてよ…。


 前も【この顔】で、こんな風に笑ったら悲鳴あげられた様な…?


 おかしいなぁ?僕が知る限り最高に優しい人の顔を()()()はずなんだけどなぁ?


 えーと…。うん、後で要検証って事で!


 今はリチャードだ。



「ククク。お目出度い男だねぇ…。何で俺がこんなにもタイミング良く、お前の前に現れたか、まだ分からないのか?」


「なっ!?」


 やれやれ。と、軽く首を振りながらリチャードに問いかける。


 すると、リチャードは驚愕の表情を浮かべながら、僕の顔を凝視してきた。……本当に分かってんのかな?


 まぁ、いいか。


「ギルマスは全てお見通しだったよ?俺が報告する前に、直接依頼が来たからね。依頼内容は【リチャードの監視。及び、リチャードがまた罪を犯した際の拘束と処罰】だ。

明らかに不自然だっただろう?何せ、お前がこの人の腕を掴んで持ち上げたタイミングだぞ?普通に考えて、こんな場面に居合わせられると思うかい?」


 そう、僕がつらつらと言葉を発していくと、みるみる内にリチャードの顔が青ざめていく。


 まぁ、言うても偶然ですけど。


「しかし、お前は本当に残念な奴だな?俺が監視を始めて、たったの2日で事を起こすとはな…。あぁ、そうそう。その腕の(しるし)は、俺がギルマスから請け負った【処罰】の部分に当てはまる呪いだ。

お前が事件を起こす度にその輪っかは数を増していくぞ?今はレベル2だからまだ良いが、それが5本…。つまり、レベル5になったら…」


「なっ、なったらどうだって言うんだよ!?」



 顔を真っ青にして怯え始めたリチャードに、僕は彼が怖がる笑顔を浮かべて、更に脅しをかけた。




ちっとも話しが進まないorz


そんな話しが進まないところで申し訳ありませんが、土日とお休みさせて頂きます。


次の更新は月曜日の18時となりますので、また宜しくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ