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二十九話目 魔族とシエロ②


2月16日の更新です。

本日も宜しくお願い致します!




「結婚してくれ!!」


 余りに場違いすぎる台詞に、幻聴かと思ってまるっきり無視していたら、もう一度同じ様に叫ばれた。


 しかも満面の笑みで。


 何だこいつ?頭沸いてんのか?



「あっ?」


「お前、女だったんだな?しかも強くて綺麗な奴は好みだ!結婚してくれ!!」


 結界をバンバン叩きながら、頭悪そうに笑う目の前の魔族。


 僕の渾身の睨み付けも効果なし。むしろ、顔を赤らめる始末だ。いや、手で直接結界触ってるから、若干手も赤くなってるか…うん。やっぱ阿呆だ。


 それどころか、さっきまでの緊迫した空気は霧散し、辺りには変な空気まで流れ始めた。


「はぁあああああ!?」


「ふざけんなクソ魔族!!」


「女神様は渡さん!!」


 って言うか、周りの兵士さん達まで頭おかしい事言い始めたんですけどぉおお!?


「グフッ」


「ウププ」


「んくくくくくく」


 亜栖実さんが噴き出し、いつの間にかさっきはぐれた僕の精霊2人まで亜栖実さんの傍らに寄り添って笑っていた。


《ウォオォオオオ!女神様は渡さないぞぉおお!!》


「何だ?お前ら?」


《ヒュオッ》


《うわぁああああ!》



 矢鱈と士気が上がっちゃった兵士さん達は、何故か変な雄叫びをあげながら、キョトンとした顔の魔族に向かって突っ込んでは蹴散らされているし、その横では女性陣がケタケタ笑ってるし、もう!!


 ってか、蹴散らされて怪我してるじゃん!!


 あーーーー!もうっ!!


「《光操作:起爆装置…着火》ファイヤー!」



「ん?」


《ズドカーン!!》


 あんまり頭にきて、今僕が扱える最大の光魔法を撃ち込んだけど、僕悪くない!!


 因みに今放ったのは、スタングレネードに、攻撃力をプラスした魔法だと思ってくれたら一番早いかな?


 強烈な閃光と共に大爆発して、周囲に光魔法の初級攻撃魔法【ライトボール】をばらまくって言う、ちょっと凶悪な魔法だ。



「うぉわ!?なっ、何だ何だ?」


 ちっ、効いてねぇか…。


 腐っても魔族って事か。最大火力で放ったはずの光魔法は、魔族の着ていた服を焦がしただけで終わっていた。


 ちゃんと兵士さん達の側には結界を張って、魔族側の方に威力を集約させたから、結構な火力になっていた筈なのになぁ。


 あっ、でも余波で近場の魔物ーー魔族が歩兵として連れてきていたーーは一気に倒せたみたい。


 魔物を操っていたらしき下っぱっぽい魔族も逃げ回っているから、撹乱する事くらいは出来たらしい。



 しかも、さっき言ったとおり、この魔法は強烈な閃光を発する。


 だからーーー


「皆、無事かい!!」



 またまた、勇者キター!!




兵士なのに、頭に血が上りやす過ぎましたかね?

まぁ、シエロだからと言う事で1つw


本日も此処までお読み頂き、ありがとうございました


明日も同じ時間に更新出来ると思いますので、また宜しくお願い致します!


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