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二百五十九話目 魔王軍との戦い③


12月11日の日の更新です。

本日も宜しくお願い致します



「ったく~。貴方も大概無茶するわよね?」


『言え、てる…』


 アワアワしていると、呆れ声と顔のスカーレット(IN風華)と、ブロナー(INシャド)が僕に声をかけてきた。


 たぶん、と言うか絶対、裕翔さん達が僕の魔法で怪我をしない様に守ってくれたに違いない。



『当た、り~』


「少しは気を付けてよね?」


「面目次第もございやせん」


 普段通りにさっくり心を読んだ彼女達から、注意を受ける。


 反論すら無い僕は、平謝りするのみだった。



『まだ、今はこうしてフーカちゃんの姿を借りてるから、このくらいの干渉は出来るけど、本当に気を付けてよね?』


「申し訳ごz…。ん?どういう事?」


「詳しい事は後回しにさせてもらうけど、要は私達も世界の理に縛られている存在だ。って事よ」


『前にも、話したけど、私達は、無闇に、下界、に干渉、出来ない。関われない』


「あっ、そっか…」


 そうか。たとえそれが魔王相手だとしても、彼女達にとったら下界への干渉には違いないから、本当ならこの場所へ来る事も許されないのだろうね?


 それを、風華達の姿を借りて無理矢理ねじ曲げている。って事なんだと思う。


「ごめんね?本当にありがとう」


「どう致しまして♪」


『ん。』



 僕は、そんな風にしてまで僕らを守ってくれようとしてくれた彼女達に感謝し、更に心の中で平謝りした。もう、心の中でジャンピング土下座しちゃったもんね!


 あっ!ジャンピング土下座。何て言っても、僕は至って真面目だからね?言われればやれる自信はあるよ!!



 さて、そんな僕に、彼女達は気にするな。と笑いかけてくれる。


 彼女達の懐の深さを感じつつ、やっぱりさっきの話は魔王の作り話だったんだ!?


 と、僕は確信し、認識を新たにしたのでした。





 何て、ここで終われれば良いんだけどね?


《ガキンッ!ギギギギギンッ!!》



 鈍い金属音に振り返れば、いつの間にか魔王VS女神戦は、形勢が逆転していた。


 唯一、筋が入っただけで、壁が開かなかった石造りの玉座側にある壁に追い詰められたシルビアーナと、真っ黒い爪を鋭く長く尖らせた魔王の姿が、ここから見える。


 魔王はその鋭く長い爪で、シルビアーナの首を狙っている様だ。


 シルビアーナも何とか抵抗しているけど、今にもシルビアーナーーと言うかコローレ?ーーの首に爪が届いてしまいそうになっている。


「シルビアーナ様!!」



 それに気づいた裕翔さんが声をあげた。


「来るなっ!今、来られても、君達を守り、きれん!」


「しかし!」



 禁を犯してまで助けに来てくれた人のピンチに指をくわえて見てろって言うのか!?


 と、おそらく繋げたかったであろう裕翔さんの姿とシルビアーナの姿を交互に見ながら、僕はーーー魔王に特大の光魔法を撃ち込んだ。



 え?空気読め?やなこった。



ジャンピング土下座。

某日和でお馴染みの(笑)謝罪方法ですが、実際にやったら骨がメッコシャンすると思う、今日この頃であります。


本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。

明日もまたこの時間に更新致しますので、宜しくお願い致します


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