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二百五十六話目 魔王VS女神③


12月8日の更新です。

お騒がせ致しましたが、治りました~。

やっぱり人間寝ないと駄目ですね(笑)


本日も宜しくお願い致します



◇◆◇◆◇◆


《side:シエロ》



 どうしたんだろう?


 急に闇鍋の動きにキレが無くなった。


 忙しなく視線を動かしながら、何かを探っている様にも見える。


「どうした?よそ見出来る程の余裕がある様には見えないが?」


「黙れ」


 シルビアーナの挑発にも、余裕なく答える魔王。


 シルビアーナの拳でのラッシュも、何とかさばいていなしている。と言う感じだ。


 したたかそうな魔王のコレは、演技なのか、はたまた?




「あっ!」


 誰かが声を上げる。


 声の方を見ると、壁に幾筋もの線がつーーっと入っていくのが見えた。


 視線を動かすと、壁に入った線は四方の壁全てに2本ずつ入った様だ。


 って言うか、スッゲー嫌な予感。



《ガタッ》


 壁の一部が動いた。


《ギギギギギギギギギ》


 見る見るうちに、壁は跳ね橋みたいに壁が倒れる様に動き、


《ズーン》


 と壁が床に接触して止まった。



 そして、壁の中から……。



「うわっ!?ゴブリンだ!!」


「くっ!こっちからはミノタウロスの群れだ!!皆!ミノタウロスは力が強いから気を付けて!?」


「ミノタウロスばっかりに気をとられてらんないよ!こっちからサーペントタイガーが来てるんだって!!」


 僕らが居る、一番近い壁からはゴブリン。魔王と僕らの丁度中間にある、東側と西側からはそれぞれミノタウロスとサーペントタイガーが出てきた。


 静かだった魔王の部屋が、にわかに騒がしくなる。



「うわっ!?」


《ザシュッ》


「くそっ!あいつ、これを狙ってたのか!??うりゃ!」


『ゴギャギャギャ!』



 一番近くに居たゴブリンが襲いかかってきた。


 慌てて剣で裕翔さんが凪ぎ払い、僕が風魔法で吹き飛ばす。


 対で襲いかかってきたゴブリンを後ろからサーペントタイガーが踏みつけながら、亜栖実さんへ向けて爪を降り下ろしてきた。


「フッ」


 それを華麗なバックステップで避けた亜栖実さんは、


「はぁっ!」


『ギャアッ!!』


 気合いのこもった声と共に、サーペントタイガー目掛けて雷を放つ。


 流石のサーペントタイガーも、鳴神と一緒に作り出した高電圧の雷を食らってはひとたまりもなかったらしく、口から煙を吐いて倒れた。


《ズズーン》



「ふぅ。」


「亜栖実、気を抜くな!まだまだ来るぞ!?」


「分かってるよ!」


 葵君がかけた言葉に返事を返しながら、亜栖実さんは更に襲いかかってくるゴブリンやサーペントタイガーを葬っていく。


 僕も負けてはいられない!と、攻撃魔法を放ちながら魔王達の戦いを盗み見る。


 すると、偶々なのか違うのか、魔王と目があった。


 魔王は僕に気がつくと、シルビアーナの拳をかわしながら、余裕そうな表情を浮かべ、ニヤリと笑った。


 くっそ!やっぱり罠かよ!?



本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。

明日もまたこの時間に更新致しますので、宜しくお願い致します


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