二百五十三話目 魔王の邪魔?
12月3日の更新です。
本日も宜しくお願い致します
イペット・アモイ。とは、その昔。僕のクラスメイトのアリス・ルイスさんのお姉さんの死体を操り襲ってきた、聖ホルド学園の【元用具係】の教師だ。
因みにイペットはカバの獣人で、見た目は温厚で優しく、大人しそうな感じをしているんだけど、その腹の中は真っ黒で、自分の出世と金の事しか考えていない様な、最低の奴だったのをよく覚えている。
そして、ゾルフ・スティンガー。
こいつは虚栄心がとても強く、なまじっか整った顔立ちで、更には親が貴族だった為に、自分を勘違いして育ってしまった、ある意味可哀想な奴だった。
まぁ、僕を口説き落とそうとしてたのは許せんけどな…。
奴はさ、僕が入学した正にその日。僕を女の子だと思ってナンパしてきたんだよ?許せなくない!?
その後も、事ある毎に絡まれたりつっかかって来たり…。本当、ゾルフには在学中酷い目にあったっけ。
でもそっか、そう言えば2人とも魔王の名前を出してたっけね?
イペットはアリスさんのお姉さんの体を使って、アリスさんを唆して拐おうとしたし、ゾルフは周りの生徒をゾンビ化させて、自分の配下に変えながら僕を殺そうとしてきたから邪魔…。と言うか必死に戦ったんだけど…。
結果的に、僕は学園の中を探ろうとしていた魔王の邪魔をしていた。って事になるのかな?
え?何か理不尽。
「フンッ。まぁ、いいさ。どっちにせよ、僕がやる事に変わりは無いのだから…。女神達よ、天界で指をくわえて見ていると良いよ。彼等が二度と動かぬ肉塊になる様をね!」
「……私が大人しくそんな事をさせると思うかね!?」
え?
あっ、ちょっと!
人が納得いかずに唸っている間に、魔王とシルビアーナ(INコローレ)が、ゲームのイベントみたいな口上を述べた後、急に戦いだした。
《ガズンッ!》
2人は、まるでトラック同士がぶつかったみたいな激しい音をさせながら、スゴい速さでぶつかる。
2人からは大分離れているのに、衝撃波がヤバイ。
ぶつかり合った2人は、徒手空拳のまま殴ったり蹴ったりと、ドラ○ン○ールかよ!?ってな勢いで戦い始めた。
あっちでガガガガ、こっちでズドドド忙しなく場所を移動しながら、激しくぶつかりあっている。
いや~。さっきのコローレと魔王のぶつかり合いも激しかったけど、何だろうね?魔王とシルビアーナの戦いっぷりを見ていると、コローレがいかに魔王に遊ばれていたか。が、素人の僕にでも分かる。
コローレでも敵わない相手。それが闇鍋さんだったんだね?
僕は、そんな風に感心しながらさっきの魔王の邪魔云々について、モヤモヤを抱えたまま彼と彼女の戦いの行方を見守っていたのでした。
最近、妹がポケ○ちにハマりすぎてヤバいです(笑)
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