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二百三十九話目 戦闘、開始?


11月14日の更新です。

本日も宜しくお願い致します



2019年4月10日 誤字修正致しました



「ふふふ。良いね?おチビさん。君にまとわりついている奴等は気に入らないけど、君は良いよ♪最高だね?」



 口元だけで魔王は笑いながら、僕の方を見つめている。


 魔王の笑みに狂気が滲み、ゆっくりと魔王が僕の側まで歩み寄って来た。


 僕が彼を睨み付ける中、一歩、また一歩と魔王は近づいてくる。


 魔王の伸ばした腕が僕に触れるか触れないか。それくらいの距離にまで詰められた時、



「それ以上我が主に近づく事は許しませんよ?」


 僕を庇う様に、コローレ、咲良、風華、実里、そしてシャドが、僕の体から抜け出て魔王と僕の間に立ち塞がった。


 僕を中心に、コローレが先頭の真ん中、咲良と風華が左右を守り、実里とシャドが僕の後ろについている。


 僕から魔王の姿はまるで見えなくなったが、魔王が


「ふ、ふふふ、ふはっはっはっはっは!」


 と吹き出しながら笑う声だけは聞こえてきた。


 ちょっと咲良をどかして、魔王の様子を覗き見る。


 すると、魔王はニコニコからニヤニヤといった笑顔にシフトチェンジしていて、魔王を守る様に立っている黒スーでさえも息苦しそうな顔をするくらい、濃厚な殺気を放っていた。


 こっっわ!!


 ん?


 あっ、魔王の背中側では、この隙にって事なのか、裕翔さんと(まもる)君が魔王に吹き飛ばされた月島さんのところへ行って介抱してるのが見えた。


 そして、亜栖実さんと宇美彦の2人は、裕翔さん達のところへ行かせない様に守っているみたい。それぞれの武器を魔王へ向けて、構えている。


 何だかんだ皆大胆だな…。


 あっ、良かった、月島さんは無事みたいだ。


 葵君が何か話しているのに手で合図を出しているし、どうやら意識もあるみたい。いや~、ホッとしたよ。



「んくくくくくく。相変わらずだな?光の。まだお前はそんな事をしていたのか?主だ何だと、人間はすぐに死んでしまうのに」


 おっと!こっちはこっちでシリアスモードかな?


 これは、僕1人でふざけてる場合じゃないっぽい?


「ふんっ、貴様こそ何を言っているんですか!ナツヒコ様が亡くなる直前に姿を消した臆病者のくせに、確かに人は我々よりも早くに命の炎を燃やし尽くして死んでしまいますが、それこそが彼等の尊さでしょう?そんな事も忘れてしまったのですか?」


 コローレが静かに、でも熱く魔王へ向けて語りかける。


 そっか、魔王は元々闇の精霊で、ナツヒコさんのパーティーで一緒に魔王を倒したメンバーの1人だったんだね?


 これは流石の黒スーも知らなかったのか、呆気に取られた様な顔をしていた。


 魔王とコローレの顔を口をポカンと開けながら、交互に見つめている。



「ふん。僕は逃げ出した訳じゃないさ。一早くいなくなった時間の精霊を探しに出掛けている間に、あの方が死んだ。と他の奴等から聞いたから、そのまま旅に出ただけさ。僕を臆病者と呼ぶのなら、お前こそ主がいなければ何も出来ない卑怯者だろう?え?ラング・ドシャ?」


「あの方の葬儀にすら来なかった貴様に言われたく無いな!火や水が、どれだけ貴様を探したと思っているのだ!?え?()()!!」



 ん?


 互いに熱く会話してるところ申し訳無いんだけど、今、なんつった?




魔王は闇鍋でしたww


さて、本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。

明日の更新なのですが、申し訳ありませんが、またお休みさせて頂きます。

本当にお休みばかりで申し訳ないのですが、宜しくお願い致します。

次回の更新は11月17日土曜日の18時頃を予定しております。


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