二百三十三話目 今度こそスー君①
11月8日の更新です。
本日も宜しくお願い致します
《『こっ、こほん。では、改めてスペアについて「その件、は本気で聞き飽きたから、早く続き!続きはよっ!!」むぅ。分かった…。』》
さっきっから何回仕切り直すんだよ!って感じなシルビアーナを急かし、スー君に関する情報について、耳を傾ける。
『《スペアの魔力量から行くが…。シエロ、今の君の総魔力量はいくらかな?》』
「え?僕の魔力量?んーと…」
急にふられたって分からない。
僕は自分のステータスカードを魔導リングから取り出すと、確認の為に魔力量のページを出した。
久しぶりの登場だから簡単に説明するけど、ステータスカードは念じるだけで指定のページが開けて、人に見せたくないページは隠せます!以上です!!
さて、僕の魔力量だけど~。
「ん~と…。8万って書いてあるね」
《『………』》
「「「「「………」」」」」
あれ?何で皆そんな急に静かになったの?
え?何で僕の方ガン見してくんの!?
《『は~。話にならん。君に聞いたのが間違いだった。アスミ、君の総魔力量はいくつだね?』》
え?僕何か変な事言ったのかな?
呆れた様な、しらけた様な顔をそれぞれ皆浮かべながら、キョドる僕をおいてけぼりにして、話始めた。
え?何で?あっ、もしかして、僕の魔力量少なかったとか???
「シエロ君の後に発表とか恥ずかしいけど…。この前見た時は1万ちょっとくらいだったかな?これでも、シエロ君に修行をつけ始めた頃に比べれば、結構増えたんだよ?」
《『案ずるなアスミ。一万も魔力があるのなら、充分高い。ユートは【勇者】補正があるから省くとして、ウミヒコはどうだ?』》
「俺は元々低いし、あんまり魔法も使わないからなぁ…。んー。2800だな」
《『それだって、一般人からしたら充分高いよぉ!普通の人は100いってれば良い方なんだよ?宮廷魔術師達だって、平均は1000~2000くらいなんだから!!』》
シルビアーナとスカーレットが、交互に水晶玉の中に映ってはそんな風に2人を慰めていた。
えーと…。これはアレですか?僕は無自覚に自分の魔力量を自慢してた。って事になるんですかね?
「それで?肝心のスーは?流石に俺より低い。って事は、流れ的にないんですよね?」
《『うむ。端的に言うと、スーの魔力量は3万程ある。生まれたばかりの精霊が持つ魔力量にしては多すぎたので、我々も頭を捻るばかりだったが、今のシエロの話を聞いて、納得したよ』》
「あ~。確かにソラは規格外でしたからね……」
《『うむ。全くだ』》
……あれぇ?何か僕、軽くディスられてる気がする…。
久しぶりにシエロが己の規格外っぷりを把握してくれた気がしますww
本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。
明日もまた18時頃に更新致しますので、宜しくお願い致します