二百三十二話目 魔族とは…。
11月7日の更新です。
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《『アスミの言う通り、最初は彼らもシケンカン。と呼ばれるガラスの筒に産み落とされ、そこからある程度の大きさになるまで成長させるのだそうだ』》
「それから、あの大きなガラスの筒に移動させる訳ですか…。なるほど、そりゃそうですよね?」
シルビアーナの説明に、月島さんが納得した。とばかりに相槌を入れる。
でもさ…。
「でも、何でいきなりそんな事が分かったの?君達女神は、月から下界を見守っている訳でしょ?いくら魔族領の事だ。って言ってもさ?そんなに分からないものなの?」
僕がそう訊ねると、水晶玉の向こう側にいるシルビアーナの顔が明らかに曇った。
???
《『魔族はね?私達の子供達じゃないからなのか、下界を見下ろす時も、魔族の姿だけはどうしても見る事が出来ないの』》
《『魔族は、最初の魔王、が産み出した、いわば変異種。一応、魔王領の中の、集落の場所。くらいは分かるけど、性別や人数は、私達も、分からない』》
黙り込んでしまったシルビアーナの代わりに、スカーレットとブロナーが水晶玉の前に出てきて説明してくれた。
でも、この世界を作った女神達ですら分かり得ない事がある何て、今まで知らなかったから、正直凄い驚いている。
《『驚く、のも無理、はない。私達も、最初に気がついた時には、驚いた。その頃、には、魔族達の住む場所は、とても、広がって、いた、から、尚更』》
水晶玉の中のブロナーが、ウンウンと頷いている。
真面目な話だし、相当深刻な状況な筈なんだけど、そのブロナーの仕草がとってもコミカルで、ついつい笑いそうになってしまった。
「えっ、と…。すいません。その話から、スー君の魔力量の話にはいつ繋がるのでしょうか?確か、その話をしていたと思うのですが…」
僕が笑いをかみ殺していると、裕翔さんがおずおず。と言った様子で水晶玉に話しかける。
あ~。確かにはじめはそんな話だった様な…。
何で裕翔さんの後ろで1人、納得していると。
《『『『あ』』』》
と、心底驚いた風の三姉妹から、そんな短い返事が帰って来たのでした。
どうやら3人でイチャイチャ言い合いをしている内に、段々会話の論点がすりかわって言ったのだとは思うけど、それで良いのか?女神様!?
って思ったのは、僕だけだろうか?
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