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二百二十九話目 インカムと通信先の人物


11月2日の日の更新です。

本日も宜しくお願い致します



「シエロ~?」


 ビックリし過ぎて固まっていた僕に、スー君は不思議そうな顔をしながらインカムっぽい何かを差し出している。


 ほっぺたにカレーがついているのが可愛い。



「あっ、あぁごめんね?」


 慌てて受け取り、スー君に促されるまま、インカムっぽいその物体を耳にあてる。まんま金属…と言うか硬質プラスチックみたいなつるつるした肌触りのそれに、少し感動。


 って、そんな場合じゃないよね?


「もっ、もしもし?」


 と思い直した僕は、インカム越しの相手に話しかける。ヤバイ、緊張し過ぎて口がカラカラになってきた。


 一体これを通じてスー君に話しかけていたのは誰ーー。


 と、ここまで考えたところで、


《『シエロか?私だ。シルビアーナだ』》


 と、凛とした声が聞こえてきた。



「え?シルビアーナ??」


《『そうだ。私だ。下界に降りたらスペアとは早々話も出来なくなるのでな、ブロナーと協同で魔道具を作ってスペアに持たせたのだ。水晶玉を使うよりも簡単に扱えるから、スペアでも使いこなせる筈だ。と思ったのだが、どうだ?』》


 いや。どうだ?って言われても…。



 正直僕が抱いた感想何てこんなもんだ。思えばスー君の現在の保護者はシルビアーナ達三つ子の女神達なのだから、少し考えれば分かった筈なんだよね?


 ハハハ。あんまりにもテンパり過ぎて、頭が回って無かったみたいだ。



《『聞いているか?』》


「あっ、うん。聞いてるよ?」


《『そうか。では、スペアの状態について説明したい事があるので、食事が終わったら教えて欲しい》


「え?いや、別に今でも…。《『駄目だ!我々とは違い、君達は栄養補給が義務づけられている!しっかり栄養を摂取出来た頃、また再度連絡を入れさせてもらう。以上だ!』》えっ?あっ、ちょっと!?」


《ブツッ》


 一方的に切られた…。




ーーーー

ーー



《『では、先程の続きを話そう』》



 きっかり1時間経ち、昼ごはんの片付けが終わった頃、シルビアーナから再び通信が入った。


 片付けが終わり、何となく皆がリビングに集まったところだったので、あまりにドンピシャ過ぎるタイミングから、確実に空から見ていたものと思われる。



《『確かに我々は君達を常に、とまではいかないが、見守っているつもりだ。だが、それは君達に限った話ではない。我々は地上に居る愛し子全てを見守っているのだ』》


「あっ、はい。サーセンでした」


 シルビアーナの鋭いツッコミ?に、思わず頭を下げる。


 見れば、裕翔さんや宇美彦辺りも僕と同じ事を考えていたのか、笑顔が引きつっていた。


 あっと、さくさく本題に入られそうなので、シルビアーナの声が皆に聞こえている理由を簡単に。


 彼女はインカムじゃなくて水晶玉の方に連絡をくれました!以上です!!


 流石、空気をよめる女神は違うね?そこに痺れる…おっと、話が逸れちゃったかな?



《『コホン。では本題に入ろう』》


「あっ、はい。宜しくお願いします。シルビアーナ様」


《『まぁ、そう固くならずとも良い。今日はスペアをそちらへ行かせた理由を少し説明させてもらうだけだからな』》


 そう裕翔さんをたしなめながら、シルビアーナは話始めた。



前々回くらいのおはなしで口調が違ったのは、姉妹が代わる代わるスー君に話しかけているからです。

取り合っているとも言うww


本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。

明日もまたこの時間に更新致しますので、宜しくお願い致します


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