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閑話 シャドとナルカミ


9月24日、十五夜の日の更新です。

本日も宜しくお願い致します



『ふわ~♪とかげしゃんだ!』


『あっ!ようせいしゃん!こにちは~』



 これが、シャドと亜栖実さんの雷蜥蜴こと、ナルカミくんとの初対面の瞬間だ。


 しかもこの時、ナルカミくんにうちのシャドちゃんは後ろから抱きついている!


 な・ん・だ・こ・の・光・景!!うちの子、可愛すぎかよ!実は精霊なんかじゃなくて、天使なんじゃね?


 ………はっ!失礼しました。取り乱してしまった事を、お詫び申し上げます。




 えっと…。事の始まりは、ナルカミくんが来た日の夜。使い魔とも精霊とも違う蜥蜴を出しっぱなしでそこら辺を歩き回るのは如何なものか?と言うことで、何か魔道具を作ろうと、食堂の隅っこにお店を広げている時の事だった。


 え?精霊が妖精化した時みたいに姿を消せば良いだろうって?


 いや、それがさ?ナルカミくんはそれが出来なかったんだよね。


 唯一出来たのは、亜栖実さんが()()()()持っていた、【雷の魔石(天然物)】の中に入る事だけ。


 僕が作った人工の魔石にも入れたけど、あんまり居心地が良くないらしく嫌がったので、結局その天然物を加工して肌身離さず持っておく事になった。と言うわけなのです。


 で、肌身離さず。って言うならアクセサリ系ッスかね~?何て、亜栖実さんと2人で相談していた時に起きた奇跡がこちら。と言うことになっておりますです。はい。




『とかげしゃん、おなまぇは?』


『なるかみれしゅ!!』


『なりゅかみしゃんでしゅか?』


『なりゅかみ、らなくて、なるかみれしゅ!』


『なりゅか…。なるきゃみ?……んー!むじゅかしい!!』



 何コレ。ここは天国なのか?


 ちったい妖精っぽい精霊と、その子が隠れるくらい大きくてぬいぐるみちっくな蜥蜴さんが、同じ空間でワキャワキャしてるよ?


 もう、ご褒美としか思えないんですけど!?


 とか、頭の中でゴロンゴロン床を転がり続ける妄想をしながら、ニマニマ2人のやり取りを聞いていると、隣で同じ様にニマニマしながら2人を見ている亜栖実さんがいた。


 いつもなら、僕が親バカ発動してニ~ヤニ~ヤしてるとドン引きする亜栖実さんも、結局親バカ属性持ちだった。と言う事がここに証明されたのだ。


 今僕はきっと、ものすごく生暖か~い目をしているに違いない。


 だってニヤニヤが止まらないもの。



「はっ!あっ、いやシエロ君!これは違うんだ!えっと…」


「良いんですよ亜栖実さん。可愛いは正義ですから」


「うん!スッゴク可愛くてもうどうしたら良いか…。って、違うんだシエロ君!!」


 はっはっはっ。


 珍しく顔を真っ赤にして弁明する亜栖実さんを見ながら、僕はニマニマ笑いを止める事が出来なかったのでした。まる。



可愛いは正義!!

可愛く2人を表現出来ていると良いのですが…。


本日も、此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。

明日も閑話をお届け致しますので、またお読み頂ければ嬉しいです。


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