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十六話目 闇の精霊④


1月31日の更新です。

本日も宜しくお願い致します。



 ⚫ブロナーの手の中にいる女の子は、闇の精霊。


 ⚫見た目と中身が一致しないのは、闇の精霊であるところの彼女が、まだ文字通りの生まれたてだから。


 ⚫生まれたてでも、精霊だから、潜在能力的な力は強い。


 ⚫この子と一緒にいれば他人に変身する事が出来るから、普通に出歩ける様になる。


 ブロナーが、その辿々しい口調で話してくれた事をまとめてみると、こんな感じになった。


 しかし、何故こんな僕に都合の良い精霊様が居たのか。


 この事に関しても聞いてみると、何でも、ブロナーは僕とフロルーーフロルは、僕がスプラウト(樹花の妖精)さんから貰った種から生まれた、【花の妖精】の男の子で、僕が1から育てた妖精でもあるーーの関係が、大層羨ましかったのだそうで、自分も1から妖精を育てようとしたんだそうな。


「でも、ブロナーは女神様だから、その力が強すぎて、最初から妖精じゃなくて精霊が生まれちゃった。と?」


「ん。そう。」


 妖精の段階をすっ飛ばして精霊になるなんて話しは聞いた事が無いけど、この世界を作った女神様の事だ。きっとそう言う事もあるんだろう。


 そう話すと、裕翔さんがちょっと呆れた様な顔をして、僕に


「シエロ君は相変わらず順応性が高いよね?普通、もっとこう、何て言うか…受け入れられなかったりするんじゃない?」


 と、苦笑混じりで言ってきた。


 ちょっと納得いかなかったので、


 何で!?僕ほどビビりな人間はいないじゃないか!


 と反論したら、今度は2人から《「無い無い」》と返されてしまった。クスン。



「ブロナー様、その妖せ…精霊さんがいれば、シエロ君が誰かに変身して、気兼ねなく外に出られるとおっしゃいましたが、うちの亜栖実みたく、変身するだけならシエロ君にも魔法でなんとか出来るんじゃないですか?」


 あぁ、僕が落ち込んでいる間に話しが進んでる!?


 裕翔さんは、どうやらさっきからその事を考えていた様だ。


 …でも、確かにそうだよね?


 初めて亜栖実さんに会ったのは、僕がまだ低学年の頃、遠足先で急に合流したんだけど、その時亜栖実さんは、大きな鳥に変身して空を飛んできた。


 同じ様に変身するなら、何もブロナーの手の中にいる小さな精霊さんの手を借りずとも出来るはずだ。


 僕にない魔法属性がいると言うなら別だけど、ブロナーが推しているのは闇属性。


 それなら僕も適性がある属性だから、練習さえすれば出来なくは無い。と思うんだけど…。


 と、僕からもブロナーに伝えてみた。すると、


「確かにアスミは変身している。けど、あれは、【ミラージュ】と言う魔法。実態を、伴わず、どちらかと言えば、幻影、に近い」


 と返ってきた。


「幻影、ですか?」


「そう。あれは、光魔法。光の、屈折を利用した、魔法、で、触れられでも、したら、ばれる。あれ、は、アスミくらい、回避能力が、高くないと、使えない」


「えっ!?そうなの?」


「ん。現に、アスミが何か、に、変身している、最中は、誰にも触らせない、はず」


「………確かに。亜栖実が変身している時は、誰も近づかせませんでした!あぁ、アレはそう言う意味だったのか…。俺が変身魔法を教えてくれって言った時の態度がおかしかったから、変だとは思ってたんだ…」


 と、急に頭を抱えた裕翔さんを見ながら、そう言えば、僕も亜栖実さんに変身魔法羨ましいみたいな事を言ったら、


《「んフフ。ありがとうだけど、企業秘密だからおいそれとは教えられないよん♪シエロ君が、この魔法の秘密を見破れたら、考えてあげるから頑張りたまえ!」》


 と、無い胸を張りながら仁王立ちして高笑いし始めたっけ。何て事があった事を思い出していた。


 確かに、あの魔法が【幻影】なら、敵に知られたりしたらまずいし、簡単には教えてくれなかった事も分かる気がする。


 しかし、こんな形でバラされるとは、いくら亜栖実さんでも思い付かなかっただろうけどね?




シエロハニゲダシタ。

シカシ、亜栖実にマワリコマレテシマッタ!


を、学生時代のシエロは地でやられていましたww


本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。

明日もこの時間に更新させていただきますので、宜しくお願い致します。

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