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十四話目 闇の精霊②


1月28日の更新です。

本日も宜しくお願い致します。



 まだまだ続く、闇の女神様(ブロナー)による、闇属性魔法講座~。


 なんちて。



「ん。闇属性、魔法の、本当の効果は、【真似る】事。影は、皆の動きをいつも、真似ている、でしょう?」


「【真似て】いる、と言われればそう、なのかな?」


「まぁ、そうだとしてって事で…。それで?」


 首を傾げた裕翔さんを

制しながら、僕はブロナーに先を促した。



「ん。それと同じ、で、闇属性は光が写し出した像を曲げて、真似る事が出来る。言い換え、るなら、【化ける】。誰かの像を真似て、借りて、化けるから、ね?」


 そこまで話すと、ブロナーの体からモクモクと紫色の煙が噴き出し、彼女自身を包み込んでいった。


「うわっ!?」


「ぶっ、ブロナー様?」



 ブロナーはこう見えて、実は実践派だ。


 話すのがあまり上手くないからかもしれないけど、説明するよりはやって見せる方が早い。と思っているようだ。


 で、僕達はブロナーが撒き散らした紫色の煙りに覆われてしまった訳だけど…。


《もわもわもわもわ》


 ……どうしよう。何も見えない。


 ブロナーの周囲1mくらい。僕の居るカウンターから、裕翔さんの居る場所辺りまでが煙っている事になる。



「けほ、けほっ。ブロナー様?ブロナー様!」


 しかも、意外とこの煙り、煙くない。……んだけど、何故か裕翔さんだけはむせていた。


 あれ?それとも、僕だけ煙くないのか?


「はーい」


 ん?煙りの中から声が聞こえる。


 いや、それだけなら、ブロナーが中に居るんだから当たり前なんだけど、声が明らかに彼女の声とは違っていた。


 むしろ男性的な声で、しかも、これは裕翔さんの…?


「じゃーん!どうだい?」


「え?」


「は?」


 煙の中から現れたのは、【裕翔さん】だった。


 いや、でも、裕翔さんは顎が外れそうなくらい口を開けて見ている方の筈だから、()()はブロナーの筈だよね?


 えー!?それにしたって、そっくり過ぎない?


「ブロナー、様、なんですよね?」


「うん。俺はブロナーだよ?どう?似てるだろ?これが、闇魔法【物真似】だよ?

術の効果時間が続いている間は、その者の口調や仕草まで完璧にトレースされるんだ。

勿論姿を借りた方には何の害も無いから、安心してね?

シエロ君も、どうだい?闇魔法は学園に居る間も余り使ってなかったみたいだったから、こんな事出来るなんて知らなかっただろう?」


 爽やかな口調でスラスラと話す裕翔さん…もとい、裕翔さんに変身したブロナーに問いかけられて、僕は…。


「あっ、はい」



 マジでお前誰だよレベル過ぎて、こんな返答した出来なかったのでした。まる。




実は裕翔は雰囲気にむせてるだけだったり…ww


本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。

尚、明日1月29日の更新はお休みさせて頂きます。

お休みばかりして、本当に申し訳ありません。


次回の更新は、火曜日。1月30日の18時となります。

何卒、宜しくお願い致します。



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