十一話目 女神襲来②
1月24日の更新です。
本日も宜しくお願い致します
「は、ろー……」
「は?」
流石にクレアさんには少し濁して話したけど、そこに居たのは、この世界を守護する女神が一柱。ブロナーだった。
因みに、クレアさんには裕翔さんの古くからの友人だって伝えた。
まぁ、嘘は言ってないよね?
「はろー?」
さて、いきなり固まってしまった僕に、あれ?違ったかな?みたいな感じで言い直してくるブロナーさん。
「いやいや、そこじゃないから」
「ん?」
突っ込む僕に、今度は、じゃあ何が違うの?みたいな感じで小首を傾げる。
基本無表情で、考えの読めない彼女だけれど、大概彼女達とも長いおつきあいだ。
このくらいなら、何とか僕でも感情を読み解けるようになっていた。
「あーー…。僕が言いたいのは、何で此処に君が居るの?って事だよ」
「あぁ…。そっ、ち…」
「むしろどっちだよ…」
僕は、アジトのカウンターに突っ伏しながら、力無く答えた。
あっ、何故僕が皆のご飯作りをしているかと言うと、まぁ例の外出禁止令のせいだよね。
外出禁止になったからと言って、ただの新人がアジトの中で暇をもて余している訳にもいかなくて…ね。
あっ、勿論裕翔さん達は居てくれるだけで良いって言ってくれたよ?だけどさ、僕が嫌じゃない?
そんな訳で。僕は、この【きなこもち】が所有している建物内の掃除や洗濯、食事作りの担当って事で、ここに置いて貰っていた。
この頃になると、ご飯の時間以外でもおやつだ何だと理由をつけては、《「腹へった!」》とカウンターに座る連中が居るくらいにはアジトに馴染んでいたと思う。
で、話しを戻すと、僕は朝ごはんの後片付け中に突如来訪してきたブロナーさんにビックリして、更に彼女の飛びっぷりに力が抜けたって訳です。
「で?何で君が此処に?余り干渉してこれないんじゃないの?」
僕は、顔だけカウンターから上げると、そう彼女に問いかけた。
前に一度、彼女達女神が月に移動してから、守護する立場のこの世界に余り干渉出来なくなった。と嘆かれた事を思い出したからだ。
「あ、あ。その話し、ね?私、だけ、は、特別…。空間魔法が使えるから、あの2人、よりは干渉出来る。まぁ、ただしもつく、けど…ね」
「ただし?」
「そう。こっち、へ来たら、最低でも、1、年は上へ帰れない」
「はあぁあ!?」
今度こそ僕は叫んだ訳だけど、僕は悪くない!?
いや~私事ですが、雪が凄いですねぇ?
本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました
明日もこの時間に更新出来ると思います!
またあしたも宜しくお願い致します