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百二十一話目 村の長


6月22日の更新です。

本日も宜しくお願い致します




「相変わらずッスね?じい様…」


「おぉ!やっと帰ってきおったな?で?アルミナと祝言を挙げる決心はついたか?」


「いやいやいやいや、その話はまた別でしょ?」


 突然スライディングしながら登場した青年と、何やら楽しそうに会話する葵君。


「お知り合い?」


 何だかおいてけぼりな僕は、葵君の服の裾を引っ張りながら尋ねた。


「あっ、シエロさん。ご紹介しますね?この人はこの隠れ里の長。村長(むらおさ)様ッス」


 すぐに、そんな僕に気づいてくれた葵君が、エルフの青年を紹介してくれたんだけど……。



「えっ!?長?」


 確かに、凛としたその佇まいには風格もあり、黙って立っていればランスロット先生そっくりの、その端整な顔立ちのお蔭もあって、超絶イケメン、なんだけど…。野生児丸だしなその服装や仕草が、全てを台無しにしていた。


 あぁ、ガッカリイケメンがまた増えたよ。


「マモル、此方は?」


「此方はシエロさん。コルト辺境伯の息子さんで、アーサーさんのお孫さんだよ?」


 僕が固まっていると、村長さんは僕の事を葵君に聞いていた。固まったままの僕が気になったらしい。


「アーサー?あぁ、あのひよっこももう爺さんになる年になりよったか。じゃあ坊、うちのランスロットとも面識はあるのか?」


《ワシワシ》


 一瞬顎に手をあてて考える仕草をした後、村長は、僕の頭をバスケットボールみたいに鷲掴んで、そのままガシガシと撫でる。結構力が強くて、僕の首は、首が座る前の赤ん坊みたいにグラグラ揺れた。もっ、モゲル!!


「うわっ!?えぇっと、らっ、ランスロット先生は僕の、担任の先生でしたが!??」


 もげそうになるのを何とか抵抗しつつ、別に隠す必要も無いので素直に答える。


 村長さんは【うちの】ランスロットって言ってたし、これだけそっくりなんだから、家族や親戚なんだと思った。ってのもある。


「担任~?何だあいつ、教師なんかやってやがんのか?」


「えぇぇ~?じい様、興味無さ過ぎっしょ?ランスロットさん先生になったのって、もう大分昔らしいよ?」 


「何じゃと!?誰もワシに報せてはくれなかったぞ?」


「えぇ~?」


 首がもげそうな程揺さぶられるのは収まったけど、ランスロット先生と村長さんの関係がイマイチ分からないまま、2人だけで盛り上がっている。


 どうしたものか?と、頭を捕まれたまま悩んでいると、急に頭の上の圧迫感が無くなった。不思議に思って振り向くと、


「よいしょ。ふぅ。これで良いでしょう」


 ジェイド君の頭の上に村長さんの手を移動させてにこやかに笑っている咲良さんが居た。


「咲良、いくらなんでもそれは駄目だよ?」


「シエロ殿、私が貴方の身代わりになりたいと名乗りでたのです。咲良は悪くありませぬ」


「え~~?」


 神妙な顔をしているジェイド君には悪いけど、僕とジェイド君じゃ身長が違い過ぎて…。


 あっ、言い忘れてたけど、ジェイド君は今、【ソラタ】の格好を少し崩した感じの格好になっているよ?


 服装は殆ど一緒の革鎧だけど、身長は【ソラタ】より頭3つ分大きくて、顔は【シエロ】寄り。


 で、顔が僕と似てるから、間違われない様にって髪色を変えてあって、鱗の色と同じ焦げ茶色に近い色になっている。前髪のところの1房だけが青いのが特徴かな?


 で、そんな身長的にも、容姿的にも目立つジェイド君が僕の代わりに割り込んで、バレない訳も無く…。


「何じゃ貴様!?」


「ぐわぁ!??」


 村長さんに渾身のアイアンクローを食らって悶える羽目になってしまったのでした。……南無




「何じゃ貴様?」って言わせたかっただけですww

何だかんだ、グダグダ回が多くて申し訳ないです(^-^;


本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。

明日もまた18時頃更新させて頂きますので、宜しくお願い致します

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