十話目 女神襲来①
1月23日の更新です。
本日も宜しくお願い致します
んー。上手いこと、彼女にさらっと言った様に聞こえていたかな?
学生の時に何度もやらかしていた様な感じで、シャドの事を紹介出来たかな~と思うけど、何だろう。
今やると、結構心臓に悪いな…。
「しっ、シエロ君!?本当に、いっ、意味分かっていて仰っていますの?」
クレアさんは、辺りをキョロキョロと見渡しながら、小声で僕に叫んだ。…相変わらず器用な人だ。
「アハハ」
「もう!笑い事じゃありませんわよ!?」
アハハ、クレアさんの百面相久しぶりだなぁ…。って本当だね?笑ってる場合じゃないね。
クレアさんは、僕の事を心配してくれてるんだもんね?
でもさ、彼女の所には氷の妖精さんが居たから、出来れば情報の共有をしておきたかったんだ。後、出来れば彼女の妖精さんにも会いたかったし。
え?やるならもうちょっとスマートなやり方があっただろうって?
僕にそんな器用な芸当、出来ると思う?
「はい。分かってますよ?大丈夫です。今、僕達の話している内容は、周りには違う話しに聞こえている筈ですから」
「え?」
キョロキョロしていた視線を僕に合わせ、キョトンとしてしまったクレアさんの顔を見ながら、僕はテーブルの上に、巻き貝型の魔道具を取り出して見せた。
「これは、僕が作った魔道具で、秘密の話しをしたい時用に作りました。僕の仲間達は皆持っていて、情報交換を外でしなければいけない時なんかに使われています」
ぶっちゃけ、巻き貝の形じゃなくても良いんだけど、趣味と実益を兼ねたらこの形になった。
まぁ、某海賊王になりたい少年の漫画に出てくる、空○のアレの形を丸パクりしただけだけどね☆
僕は、あの鼻が長い人が大好きなんだ♪
さて、話しを戻すよ?クレアさんには、そう言う魔道具があるんだ。と言う事で納得してもらった。
中の構造や、構築された魔方陣郡の話しなんかしても、専門用語が多過ぎて面白くないし、なによりいくらページがあっても足りなくなるからね!って言うか、僕が面倒くさいってだけだけどさ。
「実は、シャドはとある方からお預かりした精霊何ですが、生まれた時から精霊だったそうなんですよ」
「はっ、はぁ……」
何とか再起動したクレアさんに向けて、僕はまた語りだした。
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あれは、僕がまだ外出禁止が解けていなかった頃。
まぁ、僕の顔が変わらない限り無理かもなぁ…。何て、ちょっと諦めかけてもいた頃の事だったかな。
「は、ろー……」
「は?」
朝食の後片付けをしていた僕の前に、此処にいる筈のない、彼女が現れたのは……。
彼女何て濁していますが、タイトルでバレバレと言う…ww
本日も此処までお読み頂きまして、ありがとうございました。
また明日もこの時間に更新出来ると思います。
また明日も宜しくお願い致します!