百話目 ガルネク
プロローグが2話分あるので、厳密には2日前になった事になるのかもしれませんが…。
お蔭様で、本作も100話達成する事が出来ました!!
これも、毎日お読みくださる皆々様のお蔭です。
相も変わらず成長しない、拙い文章しか書けない筆者ではありますが、これからもどうぞ、宜しくお願い致します。
お豚汁子
……こんな記念すべき100話目にして申し訳無いのですが、グロ注意です。
苦手な方はお気をつけ下さい!
「あっ、ぐっ《ゴブッ》ぐぅ…」
「死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死」
《ボタ、ボタタ》
死を呟きながら笑うガルネクに対し、口から赤黒い塊を吐き出しながら呻くカベルネ。
口から吐き出された血ヘドが、ボタボタと床を染めていく。
「カベルネ様っ!?」
「ガルネク様、お止め下さい!敵は彼方に御座います!!」
「死死死死死死死死死死死死死死死死」
「ぐぅっ!?」
「ぎゃあっ!??」
慌てて止めに入った魔族達も、カベルネと同じ様にガルネクの茨の蔓によって、次々とその身体を貫かれていった。
「ぐぁっ!?」
「ぎゃあ!!」
「が、ガルネク、様…」
正に阿鼻叫喚。
僕達の目の前で、地獄絵図の様な光景が繰り広げられ続けている。
それは、既に亜栖実さんや宇美彦によって地面に倒れていた魔族までも手に掛けると言った執拗さだった。
ガルネクとカベルネがこの場に連れてきた手下の魔族達は、全員が奴の手にかかり、どの魔族も串刺し状態のまま、宙にぶら下がっている。
「むごい…」
「……」
「……」
ガルネクが魔族達を襲っていく。
と言うあんまりにあんまりな状況についていけず、僕達は言葉を失っていた。
辛うじて裕翔さんが一言呟くが、裕翔さんでもそれが精一杯だった様で、その後無言のままガルネクの所業を見つめている。
裕翔さんが見つめる先には、茨の蔓で貫かれ、天井近くからぶら下がっている魔族達の姿があった。
どうやら、中にはまだ息がある者もチラホラいる様で、優しい裕翔さんの事だ。きっと、どうにかして彼らを助けてあげられないものか?何て考えているに違いない。
「ゲハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
と、突然、ガルネクの蔓だらけの身体の、目らしき真っ赤な2つの玉のすぐ下辺りがバックリ割れて、中から真っ赤な穴が現れた。
場所的にあれは口の様だ。
口の中には、小さくて尖った歯が隙間なくビッシリと生えている。かじられでもしたら、僕なんてひとたまりも無いだろう。
その口をガルネクは器用にグニャリと歪ませると、手も足も出ずにただただ立ち竦む僕達を嘲笑う様に、ゲラゲラと声をあげて笑い始めた。
喉の奥まで良く見える程の、大笑いだ。……腹立つわ~。
「ゲハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
尚も止まらずに笑い続けるガルネク。
さっきも、笑っていると見せかけて、実は別な事を言っていた。と言う件もあるので、今度こそ気を抜かない様に身構える。
すると…。
「ギャアアアアア!」
「あっ、あっ、やっ、止め…」
「ち、力が抜ける…」
「……《ビクッビクッ》」
茨に捕らえられた魔族達が、皆口々に騒ぎ始めた。
「力が抜ける?あぁっ!!」
宇美彦がそれを見て叫んだ。
茨に捕らえられながらも、何とかそこから脱出しようともがいていた者達が、一斉に萎んでいったからだ。
まるで、ミイラを生身の人間から作る。と言う過程を、早送りで見せられているかの様な錯覚にさえ陥るけど、そんな事を考えている暇も無い程のスピードで、魔族達は皆一様に枯れていった。
いつもグダグダなくせに調整がつかず、100話目がグロくてすいませんでした(´д`;)
たぶん、明日分ももうちょっとグロいの続きます。予めご了承下さいm(__)m